約4年前、クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で「Ghost」というプロジェクトが立ち上げられました。

WordPressのような手軽さとMediumのようなシンプルさ、Bearのような洗練されたUXUIを兼ねそろえた、ブログパブリッシングプラットフォームです。

Ghostは2013年9月に登場して以来、数々のアップデートを繰り返しながら、着々とユーザー数を増やしていきました。
HBOのドラマシリコンバレーにもわずかに登場するほど知名度も上がり、2017年7月末にようやく「Ghost 1.0.0」の正式リリースにごきつけました。

ferretでも、2017年3月に、WordPressにも代わるNodeJSベースのオープンソースプラットフォームのひとつとしてご紹介しています。

参考:
こんなにある!WordPressに替わる便利なCMS・プラットフォーム11選

なぜ今、Ghostはこれほどまでに知名度を上げ、ユーザー数を増やしているのでしょうか。

今回は、正式リリースされたシンプルなCMS「Ghost」の概要をお伝えします。

とにかく「書く」行為に特化したプラットフォーム

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Source: ghost.org

Ghostは、「記事を書く」ということだけにフォーカスしたシンプルなブログプラットフォームです。
もともとはオープンソースソフトウェアでしたが、のちにホスティングサービスとしてサブドメインを取得できるようになりました。
ブラウザ上で編集できるほか、MacやWindows、Lunux用のアプリケーションをダウンロードして編集することも可能です。

新しいエディター

Ghost 1.0では、エディターが刷新され、パワフルでありながらもさらに「書く」ことに集中できるようになっています。

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Source: ghost.org

上記のように、余計なUIは一切取り除いています。
GhostはMarkdown形式で書けますが、もちろんテキストベースのコンテンツだけでなく、写真からビデオ、グラフや埋め込み型HTMLなど、さまざまなものを挿入することができます。

GhostはEmber.jsの開発チームと協力し、2015年からMobileDocと呼ばれるWeb上で編集できる最も機能的なWYSIWYGエディターの開発を行ってきました。
そこで新しく導入されたのが、ドイツの印刷技術者から名前を取った新エディター「ケーニヒ(Koenig)」です。

ケーニヒでは、カンバスの中にMarkdownのブロックを包括するという考え方で作られています。
2017年末までには、さまざまなブロックを挿入する機能が導入される予定です。

UX&UIもリニューアル

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Source: ghost.org

Ghostの管理画面も、1.0の正式リリースに伴い刷新されました。
投稿のステータスやタグ、著者での絞り込み検索ができるようになり、余計な投稿プロセスを減らしています。
「New Story」ボタンを押すだけで、すぐに記事を新規作成することができます。

洗練されたデフォルトテーマデザイン

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Source: ghost.org

Ghostにはワイオミング州の街から名前を取った「カスパー」(Casper)と呼ばれるデフォルトテーマが用意されています。

そのまま使用してもシンプルでかっこいいですが、柔軟性に富んでおりカスタマイズも可能なので、多くのGhostブログがCasperをベースに利用していると言われています。

設定を少し変えれば、メニューの位置やロゴ画像なども簡単に変更することができます。

ナイトシフトモード

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Source: ghost.org

真夜中に書くことが多いひとにも朗報です。
新しいGhostではナイトシフトモードが搭載されるこので、薄暗い環境の中でも書きやすくなります。