プロモーションで大切にしたい「社会に広がるイメージ」とは

ferret:
ユーザーからの反響を得る上で大切なことを1つあげるとしたら何でしょうか。

佐野氏:
自分たちが生み出したものが世の中に出て、そこから広がっていくイメージをしっかり描くことですね。
例えば、Yahoo!ニュースで取り上げられた場合の13文字を想像することができないキャンペーンじゃダメだと思っています。自分たちが考えたアイデアが面白いとしても、世の中ではどうやって語られるんだろうというイメージがないと、話題にはなりません。

プレスリリースはわかりやすい例ですね。
以前、橋本環奈さん出演で、「3つのカップヌードルにそれぞれフォークを飛ばし入れる」というくだらないけどカッコいい「バカッコイイ」というCMを配信しました。

もしプレスリリースに「橋本環奈さんがカップヌードヌードルのCMに出演」と書いたら何も面白くないですよね。それに対して「撮り直しは600回以上」あったと書くと、面白みも出でくる。そういった話題のしやすさを考えることが大切です。

チキンラーメン生誕60周年に向けて、考えていることとは。

ferret:
今年はチキンラーメンが発売されて59年ということでですが、SNS向けのプロモーション含め60周年に向けてどんな施策を行っているか聞かせてもらってもいいでしょうか。

佐野氏:
こうやろうっていう方向性はありますが、実際に動きつつ考えていく感じです。”3分”の会社でもあるので、やると決めたらすぐにやりますね。まだまだこれからです。

まとめ

SNS向けのコンテンツを作成する際には、如何にユニークなアイデアを生み出すかに注力しがちです。

ですが、佐野氏へのインタビューからはアイデアそのもののユニークさだけではなく、その話題がユーザーにどう伝わっていくのか想像するイメージを持つことが大切であるということが見えてきました。その中でも「ツッコミどころを作る」というのはユーザーに話題にしてもらうための1つのノウハウと言えます。

また、インタビューの中ではブランドを守りつつかつ面白いことをやるために気を付けていることとして、*「人を傷付けたり、誰かを攻撃するのはやらない。見ていて、楽しく、皆さんに喜んでくれるものを目指しています」*との言葉も印象的でした。

こうしたコンテンツの先にあるユーザーを想像する力が、心を動かす原動力となっているのかもしれません。

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