Twitter(ツイッター)広告に検索キーワードに連動して広告を掲載できるTwitter検索キーワード広告Twitterキーワード広告)がベータ版としてリリースされました。

そこでこの記事では、Twitter検索キーワード広告の仕様、従来のキーワードターゲティング広告との違い、設定方法などについて紹介します。

運用のポイントや注意点についても説明しているので、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. Twitter(ツイッター)検索キーワード広告とは?
  2. Twitter検索キーワード広告の仕様
  3. Twitter検索キーワード広告とキーワードターゲティング広告の違い
  4. Twitter検索キーワード広告の設定方法
  5. Twitter検索キーワード広告の運用ポイント
  6. Twitter検索キーワード広告の注意点
  7. Twitter検索キーワード広告で関連性の高いメッセージを届けよう

Twitter(ツイッター)検索キーワード広告とは?

Twitter検索キーワード広告(※)とは、Twitter独自の検索連動型広告のことです。

従来のTwitter広告は、ユーザーの興味・関心やその他の情報をもとに広告が表示されていました。そのため、必ずしも検索キーワードに連動した広告が表示されていたわけではありません。

対してTwitter検索キーワード広告は、検索キーワードに連動して広告が表示される仕組みになっています。

リアルタイムに更新される会話、トレンド、モーメントに合わせてキーワードを設定できるため、より関連性の高いメッセージをユーザーに届けられます。リスティング広告ではアプローチできなかったユーザーにリーチできるのが最大のポイントです。

※2023年3月から正式名称が「Twitter キーワード広告」に変更になりましたが、この記事上ではTwitter検索キーワード広告と表記しています。

Twitter検索キーワード広告の仕様

Twitter検索キーワード広告の仕様は以下の通りです。

項目 内容
広告表示エリア 検索結果ページの3ツイート目
広告表示条件 通常検索、トレンドキーワードクリック、ハッシュタグクリック
マッチタイプ 完全一致のみ
設定キーワード詳細 ハッシュタグのありなし、アルファベットの複数形は区別される/大文字・小文字は区別されない
キーワード設定数 1グループにつき200
1キーワードの文字数 140字以内
入札方法 CPC上限入札、CPM自動入札
入札戦略 自動入札、目標コスト、上限入札単価
広告フォーマット テキスト、静止画、カルーセル、動画、DPA
ターゲティング 性別、年齢、場所

それぞれについて説明します。

広告が表示されるエリア

Twitter検索キーワード広告が表示されるエリアは、検索結果ページの3ツイート目です。ただ、今後のアップデートで2ツイード目に表示される予定であり、広告の表示回数が増えることが予測されます。

広告が表示される条件

Twitter検索キーワード広告が表示される条件は、ユーザーが検索窓に設定キーワードを入力したときです。このほか、トレンドキーワードハッシュタグをクリックしたときに表示される検索結果ページも対象になります。

● 通常検索

Twitterの検索窓にキーワードを入力すると検索結果ページが表示される

● トレンドキーワードクリック

Twitterの検索タブに表示されている「トレンドキーワード」をクリックすると、そのトレンドキーワードの検索結果ページに遷移する

● ハッシュタグクリック

ツイート内のハッシュタグをクリックすると、そのハッシュタグを含む検索結果ページに遷移する

マッチタイプ

Twitter検索キーワード広告のマッチタイプは完全一致のみです。リスティング広告のように部分一致、フレーズ一致、完全一致など複数から選ぶことはできません。検索の文字列が完全に一致したときのみ広告が表示されます。

設定できるキーワード詳細

● ハッシュタグあり・なしは別キーワードとして区別される

「#Twitter」と「Twitter」 は別キーワードとなります。

● アルファベットの複数形は別キーワードとして区別される

「Apple」と「Apples」は別キーワードとなります。

● アルファベットの大文字と小文字は区別されない

Twitter広告」と「twitter広告」は同一キーワードとなります。

● キーワードの設定個数

1広告グループにつき200個まで設定できます。表記揺れや複合語の語順などをカバーしようとすると、かなりのキーワード数が必要になるでしょう。

● キーワードの文字数

1キーワードにつき最大140文字まで設定できます。

入札方法

クリック課金の場合はCPC上限入札、インプレッション課金の場合はCPM自動入札が利用できます。

入札戦略

入札戦略は自動入札、目標コスト、上限入札単価から選べる仕様になっています。

広告フォーマット

利用できる広告フォーマットはテキスト、静止画、カルーセル、動画、DPA(ダイナミック商品広告)の4つです。

掛け合わせ可能なターゲティング

掛け合わせ可能なターゲティングは、 性別、年齢、場所の3つです。これらを活用することで、広告を表示するユーザーを絞り込むことができます。

Twitter検索キーワード広告とキーワードターゲティング広告の違い

従来のキーワードターゲティング広告は、自社の商品やサービスをより広範囲にアプローチすることを目的としていました。一方で、Twitter検索キーワード広告は、より関連性の高いメッセージを絞り込んで届けることが可能です。

Twitter検索キーワード広告とキーワードターゲティング広告の違いは以下の通りです。

Twitter検索キーワード広告とキーワードターゲティング広告の違い.png

それぞれについて説明します。

広告の表示条件

広告の表示条件とは、広告が表示されるための条件(ユーザーの行動)のことを指します。

Twitter検索キーワードは、ユーザーが設定キーワードを検索窓に入力したとき、トレンドキーワードやハッシュタグをクリックしたときに広告を表示します。

対して、Twitterのキーワードターゲティング広告は、ユーザーの最近ツイート、または検索した言葉やフレーズに基づいて広告を表示します。

表示エリア

表示エリアとは、広告が表示される位置、またはページのことです。

Twitter検索キーワード検索結果ページのみに表示されます。
一方、キーワードターゲティング広告検索結果ページとタイムラインの両方に広告を表示することができ、どちらかを選択することもできます。

検索結果とタイムラインの特徴は以下の通りです。

● 検索結果

Twitterで検索されたワードは、ユーザーがそのとき最も関心を持っている事柄を表しています。
例えば、自社の商品やサービスに関連するPRイベント、セミナー、交流会、展示会、講演会、セレモニーなどに合わせて使うと効果的です。

● タイムライン

タイムラインには、ほかのアカウントのツイートと自分のツイートが、時系列もしくはアルゴリズムで調整された順序で表示されます。

ユーザーが今考えていること、感情、ニーズなどが明確に反映されているため、「○○の計画」「○○の導入」「○○のヒント」のようなワードでターゲティングすると、最近ツイートしたユーザーにリーチできます。

マッチタイプ

マッチタイプとは、ユーザーが使用したワードがどのような形式の場合に広告を表示するのかを決めるものです。

「完全一致」は設定キーワードと完全に一致する検索キーワードに対して広告が表示されます。
「部分一致」は設定キーワードの一部が含まれる検索キーワードにも、広告が表示されます。
Twitter検索キーワードは、完全一致しか選べません

対してキーワードターゲティング広告は、デフォルトで部分一致に設定されています。
さらに、ワードの「追加」、「除外」を選択することで、辞書に載っていないような話し言葉や、入力ミス、似たような言葉もカバーできます。

例えば、設定キーワードが「使いやすいシステム」の場合、Twitter検索キーワードは「使いやすいシステム」と入力した場合にのみ広告が表示されます。

しかし、キーワードターゲティング広告では「便利なシステム」、「システム簡単」、「快適すぎるシステム」などもマッチさせることができます。

▼4大SNSのヘビーユーザーについて知りたい方はこちら

4大SNSのヘビーユーザーを比較調査

4大SNSのヘビーユーザーを比較調査

Facebook, Instagram, LINE, Twitterのユーザー特徴を調査

Twitter検索キーワード広告の設定方法

Twitter検索キーワード広告の設定方法を紹介します。

1. 広告キャンペーンの目的で「キーワード」を選択

twitter広告検索1.jpeg

広告管理画面で「キーワード」を選択して「次」をクリックします。

2. 配信する広告クリエイティブを設定

twitter広告検索2.jpg

任意の「広告テキスト(必須)」と「ウェブサイトの詳細(必須)」を入力して「次」をクリックします。

広告クリエイティブの推奨事項は以下の通りです。

動画 静止画
アスペクト比 16:9 および 1:1 1.91:1 または 1:1
ファイルの種類 MP4またはMOV PNGまたはJPEG
ファイルサイズ 最大1GB(2分20秒) 最大3MB

3. 設定キーワードと入札戦略を入力

twitter広告検索3.jpg

「キーワードターゲティング」の項目で広告を表示するキーワードを指定します。先ほども述べましたが、最大200個、1個につき140文字まで設定できます。

次に任意の入札戦略を選択します。

4. 掛け合わせるオーディエンスを入力

twitter広告検索4.jpg

性別、年齢、場所を指定して、ターゲットを絞り込みましょう。

5. 予算とスケジュールを入力

twitter広告検索5.jpg

最後に予算とスケジュールを入力します。これでTwitter検索キーワード広告の設定は完了です。

Twitter検索キーワード広告の運用ポイント

Twitter検索キーワード広告を運用するときのポイントについて説明します。

キーワードは幅広く設定

マッチタイプが完全一致のみのため、以下のポイントを考慮してキーワードを選ぶと、より効果的な広告配信が可能になります。

● 季節性のあるキーワード

入学、新生活、お中元、ハロウィン、お歳暮、クリスマス、忘年会、正月、新年会など、ボリュームのあるキーワードを含めましょう。

●トレンドのキーワード

トレンドを意識したキーワードを設定しましょう。

Twitter上でトレンドを確認するには、ブラウザ版Twitterではホーム画面の右側にある「トレンド」欄から、アプリTwitterでは虫眼鏡アイコンをタップしてから検索タブ上部にある「トレンド」をタップすることでチェックできます。

● ハッシュタグのありなし

興味・関心がピンポイントで反映されている広告を配信したいときは、ハッシュタグ付きのキーワードも作成しましょう。

ハッシュタグで検索するユーザーは、そのキーワードに関連するツイートを確実に見つけたいと思っており、情報の鮮度も重視しています。

● 指名ワード

競合他社のTwitter検索キーワード広告が表示される場合は、プレスリリース配信や取材対応に絡めて、会社名、サイト名、商品名、サービス名などの指名ワードを含めるとよいでしょう。

検索キーワードとクリエイティブの関連性

Twitterユーザーは、検索したキーワードに関する口コミやリアルな情報に強い関心があります。そのため、商品やサービスの使用感、信頼性、および客観性が伝わるようなクリエイティブを制作することで、CV率の向上が期待できます。

Twitter検索キーワード広告の注意点

Twitter検索キーワード広告の注意点を解説します。

表示回数が少ない傾向にある

現在のベータ版では明確なアルゴリズムは開示されておらず、キーワードターゲティング広告に比べて表示回数が少ない傾向にあります。

対策として、ハッシュタグ表記の揺れを考慮したキーワード設定を行うことで、配信ボリュームを増やせる可能性があると考えられます。

仕様変更される可能性がある

Twitter検索キーワード広告は、2023年1月25日にローンチしたばかりの広告メニューです

Twitter社はフィードバックなどをもとに随時プロダクトのアップデートおよび効果改善を行うと公表しているため、ここまで説明してきた機能が予告なく変更になる可能性もあるのでご注意ください。

Twitter検索キーワード広告で関連性の高いメッセージを届けよう

Twitter検索キーワード広告はベータ版ですが、現時点で全ての広告主が利用できる新メニューです。

この新しいサービスを活用して、自社のターゲットに関連性の高いメッセージを配信しましょう。適切なキーワード設定によってCV率の向上が狙えるかもしれません。

▼4大SNSのヘビーユーザーについて知りたい方はこちら

4大SNSのヘビーユーザーを比較調査

4大SNSのヘビーユーザーを比較調査

Facebook, Instagram, LINE, Twitterのユーザー特徴を調査