Twitterには、ユーザーが自分の興味や関心に合わない広告を非表示にできる設定があるのをご存知でしょうか?

広告主であれば効率よく成果を上げていきたいものですが、ユーザーに興味のない広告を配信し続けたことで非表示にされてしまっては本末転倒です。

今回は、Twitter広告の表示をカスタマイズする方法と広告を非表示・通報されないために広告主が気をつけるべきことをご紹介します。
広告主としては最低限、広告がどのように非表示にされるのか仕組みを理解しておきましょう。

※文中の説明画面はPC版のTwitterページの場合です。アプリ版のTwitterとは若干異なる場合がありますので注意してください。

A.広告を非表示にする方法

タイムラインに表示されている広告を非表示にしたい場合、広告右上のメニューをクリックします。

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表示されるメニューのうち、以下の2つの方法で広告の非表示設定を行えます。

A-1.アカウントをブロックする

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広告を配信しているアカウント自体をブロックし、タイムラインに表示させなくする方法です。
一度ブロックを行うと、広告でないツイートも表示されなくなってしまいます。

また、ブロックすることで、相手のアカウントは以下のような行動を行えなくなります。

 ・自分にフォロー
 ・Twitter検索で自分のツイートを見つけること
 ・自分に対してダイレクトメッセージを送ること
 ・Twitterアカウントをリストに追加すること

広告を配信しているアカウントとの交流を一切断つ方法なので、アカウントを今後アカウントが開催しているハッシュタグキャンペーンなどに参加したい場合は、ブロックは行わない方がいいでしょう。

参考:
[Twitterアカウントのブロック | Twitterヘルプセンター] (https://support.twitter.com/articles/238371)

A-2.内容に興味がないことを伝え、広告を非表示にする

メニュー上に表示される「広告内容に興味がない」をクリックすると、広告が表示されなくなります。注意書きなどは表示されず、気軽に非表示にすることができます。

その他:広告を通報する

広告を非表示にすることはできませんが、広告内容がTwitterの利用規約に違反している場合、広告の通報機能を利用できます。

ツイート右上のメニューにある「広告を通報する」をクリックすると、下記のように表示されます。

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「成年向けアダルトコンテンツ」「違法な商品、サービス」「冒涜」「その他」のうち1つ選択して「次へ」をクリックすれば通報は完了です。
通報されたツイートはTwitter社側で利用規約の違反があるかどうか審査し、違反が認めれた場合のみ対応します。

B.広告の表示内容をカスタマイズする方法

Twitterは、ユーザーの興味関心に基づいて広告配信を行っています。
初期設定ではTwitter側でおすすめしている内容になっているため、自分にとっては興味がないカテゴリが含まれている可能性があります。

そのため、興味関心を自分好みに合わせることで、自分の興味のない内容の広告をあらかじめ防ぐことができるでしょう。

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Twitterデータ」というメニュー画面上から広告配信に用いられてる興味関心の内容を変更できます。

 Twitterデータへのアクセス方法
 (1)プロフィールのアイコンをクリックし、「設定とプライバシー」をクリック
 (2)左側に表示されるメニューから、「Twitterデータ」をクリック

Twitterデータをクリックすると、再度パスワードによるログインが求められます。

Twitter___設定2.png

ログインすると、上記のように広告のカスタマイズメニューが確認できます。

参考:
[Twitterプロモ商品ポリシー | Twitterヘルプセンター] (https://support.twitter.com/articles/20170346)
[違反を報告する方法 | Twitterヘルプセンター] (https://support.twitter.com/articles/486421?lang=ja)

B-1.Twitterがおすすめする興味関心をカスタマイズする

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Twitterがおすすめする興味関心が○件あります」という表示をクリックすると、上記のように、興味があるだろうとTwitterが判断したカテゴリが表示されます。

こちらのカテゴリから、自分の興味のないカテゴリからチェックを外すことで、配信される広告の内容を調整できます。
ただし、カテゴリのチェックを外したからと行って、必ずしもカテゴリに近い内容の広告配信が表示されなくなるわけではありません。

参考:
[カスタマイズされた広告の表示設定 | Twitterヘルプセンター] (https://support.twitter.com/articles/20171553)

B-2.Twitter外のデータをもとにした、Twitterがおすすめする興味関心をカスタマイズする

Twitter内で取得したデータだけでなく、Twitter以外での行動データを元にして、興味があるだろうと判断されたカテゴリが表示されます。

表示されるカテゴリのチェックを外すことで、配信される広告の内容を調整できます。
ただし、Twitterがおすすめする興味関心と同様に、こちらのチェックを外したからと行ってカテゴリの内容を含む広告全てが配信されなくなるわけではありません。

その他:ティラードオーディエンスの内容を確認する

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ティラードオーディエンスとは、見込み客リストや購買データなど広告主が設定した顧客リストを元にした広告配信の仕組みです。

ティラードオーディエンスの「広告主リストをリクエストする」をクリックすると、Twitterに登録しているメールアドレス宛に自分を配信リストに含めている広告主のリストが送信されます。
ですが、ティラードオーディエンスから自分のデータを抜き、個別に広告配信を止めることはできません。

参考:
[Twitter広告の仕組み|Twitter for Business] (https://business.twitter.com/ja/help/troubleshooting/how-twitter-ads-work.html)

C.興味関心に基づく広告配信を行わないよう設定する方法

「そもそも自分の興味関心をもとにして広告配信を行わないで欲しい」という方もいるでしょう。

その場合、「プライバシーとセキュリティ」の「カスタマイズとデータ」から、配信設定を行えます。

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カスタマイズとデータの横に表示される「編集」というリンクをクリックすると、以下のような画面に切り替わります。

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広告をカスタマイズ」のチェックボタンを外して、変更を保存すれば、興味関心に合わせた広告配信は行われなくなります。
広告配信自体が行われなくなるわけではありませんが、自分の性別やよく見ているカテゴリの広告などに基づいて広告表示されることにうっとうしさを感じる場合は利用してみるのもいいでしょう。

広告を非表示・通報されないために広告主が気をつけるべきこと

では、ここまで紹介してきたような広告の非表示・通報を行われないように広告主は何に注意すればいいのでしょうか。

1.Twitterの利用規約に違反しない

Twitterでは利用上のルールとして、ツイートしてはいけない内容を定めています。
特に広告の場合、以下の点は特に気をつけましょう。

 ・ポルノ画像のような成年向けのアダルトコンテンツを含んでいないか
 ・暴力的な表現が含まれていないか
 ・ヘイト行為といった攻撃的な内容、他者を冒涜する内容を含んでいないか

これらの内容が含まれている広告は通報の対象にもなります。
Twitterルールを改めて確認し、自社の広告が利用規約に違反していないか最低限チェックしましょう。

参考:
Twitterルール | Twitterヘルプセンター

2.広告のターゲット設定は自社の商品・サービスに合わせたものにする

より多くの人に見て欲しいからと、自社の商品やサービスに合わないユーザーまで配信の対象にしていませんか?

自社の商品やサービスに興味がないユーザーに対して配信を行った場合、ユーザーによってはアカウントをブロックする可能性があります。
ブロックされる数が多いことでTwitterから有害なアカウントと判断され、アカウントを凍結されてしまっては広告の配信すら行えなくなってしまうでしょう。

このような事態を防ぐためにも、自社の広告に興味を持ってもらえるターゲット層に合わせた配信を行うようにしましょう。

また、広告の非表示も通報機能も基本的にはユーザーによって自由に行える行為です。そのため、ユーザーにとって価値がなく、不快感を与えるような内容を配信しないことが何よりも大切です。自社の広告を見たユーザーがどのように感じるかを考えて配信するようにしましょう。

まとめ

Twitter広告は、ユーザーの興味や関心に合わせて表示を選択できます。ユーザーが不快な思いをしなくて済むだけでなく、広告主にとっても自社の商品やサービスに興味を示す可能性が高いユーザーを絞り込むためには不可欠な機能でしょう。
一方では、ユーザーに興味のない広告を配信し続けてしまうのは企業にとって利益になりません。非表示にされてしまうだけでなく、通報が増えれば広告自体の配信が行われなくなる危険性もあります。

ユーザーにとって興味を持たれる広告を作成するためには、Twitterのルールに従うだけでなく自社に合わせたターゲティングが必要です。
より多くの人に見てもらいたいからとターゲットを曖昧にするのではなく、自社の商品・サービスに興味のある人は誰なのかといった視点を忘れないようにしましょう。