どのような「トリガーワード」が存在するのか

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調査対象キーワード数:96,096キーワード
※クロスフィニティの独自調査

トリガーワードにおいて、まず圧倒的に多いものが「とは」です。「○○ とは」と、用語やその内容を知りたい時に検索すると出現する強調スニペットについては、皆さんもよく目にするといえるのではないでしょうか。

次に多いのが「料金」や「価格」の組み合わせで、これらのタイプは文章型の強調スニペットではなく、表組みでの形式が多く見受けられます。
例:「iPad 料金」「現金書留 料金」「ウォシュレット 価格」など

そのほかにも「意味」や「違い」などがトリガーワードとして存在しますが、総じてユーザーが何か調べ物をしている際に検索するであろうインフォメーショナルクエリにおいて出現する傾向が強いといえるでしょう。

逆に考えると、強調スニペットが検索結果に出現するクエリというのはユーザーのインフォメーショナルな意図が含まれたクエリだと想定することも可能だと言えるでしょう。

まず、強調スニペットにおいては「トリガーワード」が存在し、自分たちのビジネスにおいてどのようなトリガーワードがあるのかを把握することが重要です。そして、その検索クエリをとおしてユーザーが知りたいであろう疑問に対して、回答となるコンテンツを提供するページを準備しましょう。
  

どのような対策を行えばよいのか

冒頭に記載したとおり、強調スニペットに表示されるコンテンツはあくまでGoogleが決定するものであり、そのアルゴリズムは公開されていません。ですが、多くの強調スニペットを分析すると、表示サイトの技術的観点における共通点を見付け出すこともできます。

その共通点として、決して難しいことを実施しているわけではなく、少なくとも下記タグなどを用いながら情報を整理してあげることがポイントです。

●ヘッドライン( h1 ・ h2 )
→ 質問(クエリ)に該当する箇所に使うと良いでしょう

●リストタグ( <ul> ・ <ol> )
→ 箇条書き型なら <ul>、ステップ・順番型なら <ol> だと良いでしょう

●テーブルタグ( <table> )
→ 表組み形式にはCSSを用いるよりも < table > タグでの表組みが良いでしょう

上記以外にも勿論、Googleの推奨する構造化マークアップなども、検索エンジンが情報構造を理解する上で手助けとなりますので、実装を推奨します。

トリガーワードを把握し、ユーザーに適切なコンテンツを提供してあげることで、強調スニペットに自社のコンテンツが引用されれば、ユーザーとの新たな接点が生まれます。
  

まとめ

強調スニペットは、まだまだその情報精度には課題もあると言えるため、今後も様々な改善やチューニングが行われることも予想されます。ですが、モバイルユーザーが「何かを知りたい」と思った時に生まれる”Micro Moment”を捉える上で、プラットフォームであるGoogleにとって、強調スニペットをとおして「回答」を返していくことの重要性は変わらないでしょう。

そして、情報提供側であるWebマスターの人々にとって、”Micro Moment”を捉えるだけではなく、検索結果ページ(SERPs)の変化および、今後の音声検索への対応を考えた際、無視できない領域であるとも言えます。

ユーザー行動が変わればSERPsも変化し、SERPsが変化することによってユーザー行動も変化し続けます。今後のSEOにおいては、自然検索における1位を獲得することだけでなく、SERPsの変化に対応しながら、ユーザーとのタッチポイントを増やしていくことがますます重要となることでしょう。