ユーザーが商品を購入してくれたきっかけは、広告を見て気になったから、口コミで評価が高かったからなど様々です。ユーザーが行動を起こすきっかけとなる施策をトリガーといいます。
どのトリガーがユーザーにとって有効だったのかを把握できれば、今後施策に取り組むときにも役立てられるでしょう。

今回は、マーケティング施策に取り組むときに知っておきたいトリガーの概要をご紹介します。
トリガーについてこれまであまり意識したことがない方は、ぜひこの機会に学んでおきましょう。

トリガーとは

トリガーとは、ユーザーが行動を起こすことになったきっかけをさします。

例えば、ネットサーフィンをしているときにたまたま見つけた広告をみて興味を持ち、商品を購入したとします。このとき広告を見ていなかったら、商品について知らないままで購入に至らなかったかもしれません。ユーザーが商品を知る、購入するきっかけとなった広告はトリガーといえます。

自分が気づかないうちにインターネット上の広告や記事、メールがトリガーとなっていることがあります。身の回りにどんなトリガーがあるのかふりかえってみるのもいいかもしれません。

トリガーの種類

トリガーには、*「外的トリガー」「内的トリガー」*の2種類があります。

外的トリガー

テレビやインターネットで流れている広告、他のユーザーの口コミ、商品情報が記載されたメルマガなど外部から受け取った情報がきっかけとなって行動を起こした場合は、外的トリガーに分類されます。

内的トリガー

孤独や退屈といったマイナスの感情や、喜びといったプラスの感情から行動を起こした場合は、内的トリガーに分類されます。
例えば、退屈だなと感じたときになんとなくSNSを開くという行動は、退屈という内的トリガーによって引き起こした行動です。

参考:
リピートを生むコンテンツマーケティング【心理学を元にした4つの仕掛け】

トリガーとフックの違い

トリガーと似たような用語に、フックがあります。
フックとは英語の「hook」からきており、興味関心を引くものをさします。

ユーザーが興味関心を持つところまでがフックであり、その後具体的な行動につながったというトリガーが持つような意味は本来含まれていません。
ですが、もともとフックとして行った施策によってユーザーが商品を購入したといった行動を起こした場合、フックがトリガーとしての役割も担うことがあります。

興味関心を引くのがフック、ユーザーの行動にまで影響を及ぼすのがトリガーだと覚えておきましょう。

参考:
フック(フック)とは

ユーザーが行動を起こすトリガーとなるもの

ユーザーが行動を起こすトリガーとなるものをご紹介します。

広告

リスティング広告バナー広告ソーシャルメディア広告やテレビCMといった、様々な場所で公開されている広告がトリガーとなります。
広告によっては予算を抑えて運用できるものもあるので、自社で運用しやすい広告を探してみるのもいいかもしれません。

メール

ユーザーのメールアドレスを使って、メルマガを配信することができます。年代、性別、居住地といった情報があれば、よりユーザーそれぞれに適切なメルマガを配信するのに役立つでしょう。

口コミ・レビュー

すでに商品を使ったユーザーの口コミ・レビューを見てから、商品を購入するかどうかを決定するユーザーがいます。商品の強みや改善すべきポイントを発見するのにも、ユーザーの生の声は活用できるでしょう。

SNS

SNSの企業アカウントの投稿によって、商品を購入したユーザーがいるというデータが発表されています。アカウントのフォロワーとの交流を図ったり、定期的に情報を更新したりといった方法で、企業アカウントを上手く運用していきましょう。

参考:
ユーザーの44.3%が企業アカウントの投稿から商品購入経験あり!消費者庁によるSNS利用状況調査のポイントを解説