Webサイトへの集客や商品・サービスの認知度拡大のためにSEO対策に取り組んでいる方も多いと思いますが、過度なSEO対策によりスパム認定されてしまうケースが後を絶ちません。

検索エンジンの仕組みが意図的に悪用されていることが多いですが、実は知らず知らずのうちにスパム行為をしていることもあるため、十分な注意が必要です。

また、スパム対策として変化し続ける検索エンジンのアルゴリズムに対応できず、古い知識のままSEO対策をしてしまっている可能性もあります。

今回は、今は絶対にやってはいけないSEO対策を紹介します。
これをきっかけに、スパムにあてはまる行為をしていないかを見直してみましょう。

目次

  1. そもそもSEO対策とは?
    1. SEO対策のメリット
    2. SEO対策のデメリット
    3. SEO対策にはGoogleが掲げる「 ユーザーファースト」が重要
  2. 今はやっちゃいけないSEO対策一覧
    1. 複製コンテンツ
    2. コピーコンテンツ / ミラーサイト
    3. キーワードの詰め込み
    4. 自動生成コンテンツ
    5. 質の低い被リンク
    6. 購入した被リンク
    7. 隠しテキストや隠しリンク
    8. クローキング
    9. 不正なリダイレクト
    10. 内容の薄いアフィリエイトサイト作成
    11. 悪意のある動作をするページの作成
    12. リッチスニペットの悪用
    13. 自動化されたクエリをGoogleに送信する
  3. SEO対策で上位表示させるためには

そもそもSEO対策とは?

まずは、SEO対策とは何かをおさらいしましょう。

SEO対策とは自社のWebサイトGoogleやYahoo!などの検索結果で上位表示させることで露出を増やす、Web集客施策の一つです。SEOは「Search Engine Optimization」の略で、検索エンジン最適化とも呼ばれています。

SEO対策はWebサイト内で行う内部対策と、Webサイトの外部要因を改善してSEOの効果を高める外部対策があり、具体的には以下のような施策が挙げられます。

  • 内部対策タイトルタグ、メタディスクリプション、内部リンクの設置、コンテンツ制作 など
  • 外部対策…質の高い他のWebサイトからリンクを獲得する(被リンクの獲得)

また、日本の検索エンジンシェア率が最も高いのは、79.25%を占めているGoogleです。
2番目にシェア率が高いYahoo!はGoogle検索エンジンを利用していることから、実質Googleが95%以上のシェアを占めていると言えます。

そのため、SEO対策はGoogle対策であると考えるのが自然です。

【日本の検索エンジンシェアTOP3】
1.Google:77.68%
2.Yahoo!:17.07%
3.bing:4.38%
※2019年4月時点の情報です。

参考:StatCounter

SEO対策のメリット

SEO対策の最大のメリットは、成果につながりやすいユーザーを効率的に集客できることです。

GoogleやYahoo!などで検索するユーザーは、情報や商品・サービスがほしいなどの購買意欲が強いユーザーがほとんどのため、Webサイトに訪れた際にコンバージョンする確率も高いと言えます。

また、ニールセン株式会社の調査によると、2018年のGoogleやYahoo! Japan利用者は毎月6,000万人以上と非常に多いことから、集客力の高さもうかがえます。

さらに、社内でSEO対策を実行することで、Web広告費をかけずに集客できるため、費用対効果も高いです。

その他、検索結果で上位表示されることで、ユーザーのニーズに大きな変化がない限り中長期的な流入が見込めることや、ユーザーに信頼してもらえるなど、SEO対策を行うことで様々なメリットを得られます。

【メリットまとめ】
・購買意欲の高いユーザーを集客できるため、成果につながりやすい
・広告と比較して費用対効果が高い
・検索結果で上位表示されることで、中長期的な流入が見込める
・ブランディング効果を得ることができる

参考:ニールセン | 2018年 日本のインターネットサービス利用者数ランキング

SEO対策のデメリット

SEO対策では、時間や人的コストがかかってしまうことがデメリットとして挙げられます。

キーワードの選定やコンテンツの最適化・作成など施策における時間や手間もですが、検索エンジンの評価を得て上位表示され、そこから集客に至るまで、想定以上に時間がかかるケースも少なくありません。
成果が出るまでの時間が予測しにくく、人的コストが膨らんでしまうこともあります。

また、検索件数が多いキーワードは上位表示させるのが難しく、SEO対策をしても成果が得られない可能性が高いです。

他にも、検索エンジンのアルゴリズムが変更となり、急に順位が下がってしまうなど、予測していないことが発生することもあります。

【デメリットまとめ】
・成果を出すまでに時間や人的コストがかかる場合がある
・キーワードによっては上位表示が難しい場合がある
・アルゴリズムの変更によって順位が下がってしまう場合がある

SEO対策の目的や仕組みはもちろん、メリットとデメリットのどちらも理解した上で取り組むことが大事です。

SEO対策にはGoogleが掲げる「ユーザーファースト」が重要

Googleが掲げる以下の10個の基本理念から、SEO対策にはユーザーのことを一番に考える「ユーザーファースト」が重要だと言えます。

SEO対策=Google対策」というイメージが強く、いかにGoogleから評価されるかということに意識が向いてしまいがちですが、「いかにユーザーから評価されるか」を意識することが必要なのです。

【Googleが掲げる10の事実】
1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
2. 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
3. 遅いより速いほうがいい。
4. ウェブ上の民主主義は機能する。
5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
10.「すばらしい」では足りない。

引用:Google | Googleが掲げる10の事実

今はやっちゃいけないSEO対策一覧

SEO対策において気をつけたいのが、スパム行為です。

スパム行為とは不正に検索順位を上げようとすることで、Googleでは「パンダアップデート」と「ペンギンアップデート」という独自の検索エンジンアルゴリズムによってスパム行為をしているWebサイトを見つけ、排除しています。

パンダアップデートは低品質なコンテンツの順位を下げ、良質なコンテンツの順位を上げるアルゴリズムで、ペンギンアップデートは低品質な外部リンクが多いコンテンツの順位を下げ、良質な外部リンクが多いコンテンツの順位を上げるアルゴリズムです。

以下のようなSEOコンテンツを提供している場合、ペナルティが課される可能性が高いため、十分に注意する必要があります。

  • パンダアップデート…内容が薄い、重複している(コピーコンテンツ)、広告表示の割合が多い など
  • ペンギンアップデート…購入した外部リンクを使っている、自作自演で外部リンクを増やしている など

では、具体的にはどのような行為がNGなのか、Googleが提唱しているウェブマスター向けの「品質に関するガイドライン」を参考に詳しく紹介します。

参考:Google | ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)

複製コンテンツ

SEO対策において絶対にやってはいけないのが、コンテンツの複製です。

検索結果に上位表示されている評価の高いWebサイトからコンテンツをコピーして少し語句を変えるなど、手を加えてから公開するといった内容が極端に重複しているコンテンツを作る行為は、ペナルティの対象となります。

Webサイト内のページ数を増やすことはSEO対策で必要なことですが、オリジナリティに欠けるコンテンツは評価を下げる要因となるため要注意です。

また、一部のキーワードを入れ替えるなどして類似するコンテンツを複数作成し、流入を得ようとする行為(誘導ページの作成)も違反となります。

コピーコンテンツ / ミラーサイト

SEOのために他のWebサイトコンテンツをコピーしてそのまま使う、コピーコンテンツやミラーサイトもスパム認定される場合があります。

他人のものを盗用していることになるため、ペナルティを受けるだけでなく、著作権侵害となる可能性も高い危険な行為です。

引用や転載などの行為と混乱する方も多いですが、別ものであることを十分に理解しておく必要があるでしょう。

  • 引用…他人の文章などを自分のコンテンツ内で紹介する場合
  • 転載…他人の文章などを自分のコンテンツ内で紹介する場合(自分の文章の割合が少ない)
  • 参照…図や文書などの資料と照らし合わせて参考にした場合
  • 参考…自分の意見や考えのもとになった情報などを明示する場合

キーワードの詰め込み

検索結果の順位を操作する目的でmeta keywordや本文、テキストリンクに過剰にキーワードを入れる、キーワードの詰め込みもSEO対策におけるNG行為です。

具体的には、付加価値が全くない電話番号や都道府県名の羅列、同じ単語や文章を不自然に繰り返すことなどが挙げられます。

これらの情報はユーザーの利便性を下げることにつながるため、検索結果の順位にも大きく影響します。

SEOを意識するあまり、意図せずキーワードを詰め込んだコンテンツになっているというケースも少なくないため、キーワードが適切に使用できているか、ユーザーにとって有益な情報であるかをより意識する必要があるでしょう。

自動生成コンテンツ

SEO対策では、ワードサラダツールで生成した文章や、プログラムによって機械的に翻訳された文章を使った自動生成コンテンツを提供することもやってはいけない行為です。

ワードサラダとは文章を自動生成するツールのことで、時間や手間をかけずにボリュームのある記事を大量に作れることから、スパムの手口として多用されていました。

しかし、ワードサラダでは文法的に合ってはいても意味が通らない支離滅裂な文章が生成されることから、ユーザーにとって役に立たないコンテンツであると判断して評価が下がるため、SEO対策として行っても意味がありません。

また、機械的に翻訳された文章は人によるチェックや編集がなければ、ユーザーにとって読みにくい文章であることが多いため、このようなコンテンツスパムの対象となってしまいます。

質の低い被リンク

質の低い被リンクも、SEO対策ではマイナスの影響を及ぼします。

リンクとは、外部のサイトから自社のWebサイトに向けて設置されたリンクのことです。

質の高いコンテンツであるほど他のWebサイトで紹介、引用されることが多いという考えから、被リンクが多いほどWebサイトの評価を高めることができるため、被リンクを増やすことはSEO対策に有効だと言われています。

しかし、コピーコンテンツや自動生成コンテンツキーワードが詰め込まれたコンテンツなど、質が低いWebサイトや関連性のないページからリンクを張られても意味がありません。

誰もが知っているような有名なWebサイトや、自治体・公共機関などのWebサイトといった、信頼性の高いWebサイトからの被リンクSEO対策として有効なのです。

購入した被リンク

SEO対策では、購入した被リンクを使用することも決してやってはいけません。

購入した被リンクは、同一のIPアドレスであったり、テンプレートを使いまわしているWebサイトであったりすることが多いため、そのような被リンクが大量にあるとGoogleから自作自演であると判断される可能性が高まります。

また、ドメイン検索エンジンインデックスされてからの期間が短いWebサイトであることも多く、購入した被リンクの質は全体的に低いと言えます。

SEO対策として効果のある被リンクを獲得するには、発信する情報の質や信憑性を高めて紹介したいと思ってもらえるような、日々の地道な努力が必要不可欠なのです。

隠しテキストや隠しリンク

隠しテキストや隠しリンクを設置する行為も、スパムと判断されます。

隠しテキストや隠しリンクは、ユーザーが閲覧する際には表示されない、もしくは見えないようにしているが、SEOのために検索エンジンには認識されるようにテキストリンクを隠して設置し、検索結果の表示順位を操作しようとすることです。

具体的には、白色の背景に白色の文字でテキストを入れる、フォントサイズを0にする、画像の背後にテキストを置く、CSSを使って画面の外にテキストを置くなどが挙げられます。

Webサイトのデザインを重視するあまり、隠しテキストや隠しリンクを設置していると判断されるケースもあるため、検索エンジンが把握する情報とユーザーが閲覧できる情報に差が発生しないよう、十分に注意しましょう。

クローキング

クローキングとは、検索エンジンユーザーに見せるページコンテンツを意図的に変えて評価を高めようとすることで、SEO対策としてやってはいけない行為です。

検索エンジンにはSEOを意識したページを見せ、ユーザーには通常のページを見せる手法なのですが、現在はスパム行為としてペナルティを受ける場合があります。

具体的には、検索エンジンにはHTMLテキストページユーザーには画像やFlashで構成したページを表示する、検索エンジンがアクセスした場合のみページテキストキーワードを表示するなどです。

こちらも、Webサイトにアクセスしてきた国や地域によって表示させる言語を切り替えて表示させるコンテンツなど、意図せずクローキングとして扱われてしまうケースもあるため注意が必要です。

不正なリダイレクト

不正なリダイレクトも、スパム行為の一つです。

リダイレクトとは最初にアクセスしたURLから自動的に別のURLに移動させる設定のことで、Webサイトのリニューアルで新しいURLに変わった場合や、複数のページを1つにまとめた場合などに使われています。

Webサイトの評価を引き継ぐためや、ユーザーを正しく誘導するための正当な手段なのですが、ユーザーが意図しないページコンテンツに転送する不正なリダイレクトはペナルティの対象となるのです。

ユーザーだけ異なるページに転送させる、パソコンでは通常のページが表示されるが、モバイルでは別のスパムドメインに転送されるなどが具体的な例として挙げられます。

内容の薄いアフィリエイトサイト作成

内容の薄い、ユーザーにとって価値のないアフィリエイトサイトも、SEO対策としては無効です。

Googleは、ユーザーに付加価値を提供できるオリジナルのコンテンツを持ったWebサイトを高く評価します。

そのため、アフィリエイトだけで構成、または内容の薄いアフィリエイトサイトは、他のWebサイトとの差別化できるオリジナリティに欠け、ユーザーにとってためになるコンテンツではないと判断されてしまうのです。

アフィリエイトサイトだから評価が下がるという訳ではないため、運用する際には商品情報を充実させる、自ら集めた商品の口コミを掲載するなど、ユーザーにとって価値のある情報に独自性を入れつつ提供するよう心がけましょう。

悪意のある動作をするページの作成

悪意のある動作をするページも、スパム認定される手法の一つです。

悪意のある動作とは、ユーザーが意図しない動作のことを指すのですが、具体的にはどのような行為がNGなのか少しわかりにくいという方もいらっしゃるかもしれません。

Googleの「品質に関するガイドライン」によると、以下が悪意のある動作を判断されるとのことです。

  • ユーザーがクリックしたリンクやボタンとは異なる部分をクリックしたことになること
  • 新しい広告ポップアップを表示する、既存の広告を別の広告に置き換えること
  • ユーザーがデータをダウンロードする際、希望していないデータもダウンロードさせること
  • ユーザーのパソコンにマルウェア(※1)、トロイの木馬(※2)、スパイウェア(※3)、広告、ウイルスを侵入させること
  • ユーザーへの通知や同意なく、ブラウザのホームページや検索設定を変えること

ユーザーが求めていない情報を無理矢理表示する、強制的に動作させる行為であることを認識しておきましょう。

※1…悪意のあるソフトウェアの総称
※2…正規のソフトウェアと見せかけて侵入し、不正な操作を行うウイルス(マルウェアの一つ)
※3…ユーザーの個人情報を自動で収集・送信するソフトウェア

リッチスニペットの悪用

リッチスニペットとは、ユーザー検索結果の画面からどのページを閲覧するか判断しやすくするために表示される情報です。

基本的に検索結果ページには、タイトルとディスクリプションのテキスト情報のみが表示されますが、リッチスニペットは会社概要やサービス内容、画像、動画、商品レビューなど、Webサイト内を見なければわからない情報が表示されます。

ユーザーの利便性が上がるため、リッチスニペットが表示されるよう対策することはSEOにも良い影響を与えると言われています。

しかし、Webページと合わない、誤解を招くような内容になっている、リッチスニペットで表示されていたコンテンツが表示されないなど、リッチスニペットの仕組みを悪用した行為はペナルティの対象となります。

自動化されたクエリをGoogleに送信する

自動化されたクエリをGoogleに送信することも、スパム行為とみなされます。

クエリとはユーザーが検索する際に入力する単語などのことで、ソフトなどを使用して自動的にクエリを送信することは検索エンジンの負担となることから、基本的には禁止されています。

検索結果に表示される「関連する検索キーワード」に意図的に表示させようと、自動的に大量のクエリを送信するという業者もいたようです。

また、ガイドラインには「どのような種類かに関わらず」という表記がされていることから、キーワードの自動チェックツールは規約違反となります。

SEO対策で上位表示させるためには

SEO対策で上位表示させるためには、Googleの「品質に関するガイドライン」でスパム行為と判断されることは絶対にしないことが大前提としてあります。

特に気をつけるべきポイントは、「コンテンツ」と「被リンク」だということが、ガイドラインからも読み取れるでしょう。

また、ガイドラインに記載されていない不正行為もスパムと認定されるため、何も知らずに思うがままにSEO対策を進めてしまうのは非常に危険です。

どういう行為がスパムとされてしまうのかをよく理解し、さらに「ユーザーにとって価値のあるWebサイトコンテンツであるか」ということを常に意識しながらSEO対策に取り組んでいきましょう。