インバウンド市場がどんどん熱くなっていく中、外国人観光客は 2016 年に2,400万人を突破しました。しかし、そんな訪日熱に関係なく、日本を愛し、コンスタントに日本に訪れている国民を我々は忘れてはいけません。それが「台湾人」です。

台湾観光客は2003年から今に至る約15年間ずっと「国別訪日観光客数ランキング(JNTO調べ)」TOP3に君臨し続け、しかも最近の爆買い熱で中国に越されるも、それ以外は全て韓国に次ぐ2位なのです。

LIFE PEPPER台湾インフルエンサーマーケティング01

「あ〜なんだ、2位か」と考える方がもしいるとしたら、さらに重要な指標を示させていただくと、それは「日本好き度」です。首位に君臨していた韓国の人口は5,250万人ですが、台湾の人口は2,355万人です。単純計算すると、台湾は毎年国民の約10%が日本に来ているのです。

ということで、前置きが長くなりましたが、「日本がとても好きで、しかも日本にずっと来てくれている」台湾人消費者は、日本企業にとって見過ごしてはいけないターゲットであり、今回の記事では台湾人消費者を「射貫く」もっとも有効とされるマーケティング手法「インフルエンサーマーケティング」を徹底的に解説します。

※人口については2016年末のデータ
  

台湾インフルエンサーマーケティングとは

そもそも、台湾で有効とされる「インフルエンサー」とはどんな人の事を指すのでしょうか。

LIFE PEPPER台湾インフルエンサーマーケティング02

A. ビビアン・スー(スター)
B. モデル, 芸能人
C. ブロガー

もちろん、有名人であればあるほど、その発言や行動は消費者に影響を与えるわけですが、企業はそこにお金を支払うわけで、つまり「費用対効果」を考えなければいけないということから一概に著名人を起用するマーケティング手法がいいわけとは限りません。

結果からいうと、上記のクイズの答えは「C」です。

当社がこの記事で詳細に解説するのは、台湾で有効とされる「インフルエンサーマーケティング」がいわゆる「台湾ブロガーマーケティング」だということです。
  

なぜ台湾ではインフルエンサー(ブロガー)マーケティングは有効なのか

果たして、なぜ台湾ではインフルエンサー(ブロガー)マーケティングが有効なのでしょうか。

その理由は3つあります。下記を参照ください。

1. 台湾最大のブログサイト「痞客邦(Pixnet)」は月間訪問数≒2.5億(アメブロの約3倍)
2. 訪日台湾人観光客が消費行動をする際に最も信頼する情報源は「ブログ」
3. 台湾では「ブロガー」は一つの職業として確立されており、人気を博している

※当社アンケート調査より(訪日台湾人300名に該当調査を行った結果に基づく)

LIFE PEPPER台湾インフルエンサーマーケティング03

台湾のブロガーは非常にプロ意識が高く、各自専門領域をもつ場合が多いです。

例えば、化粧品、ファッション、国内旅行、日本旅行、育児、カップルなど、「ブログ」を主な媒体としつつも、テレビに出演したり、台湾国内では大手企業のCMにも起用されたりします。日本のブロガーとはまた異なり、多方面で影響力を発揮しているのです。