インターネットで情報を検索するとき、あなたはどの検索エンジンを利用しますか?検索エンジンとは、私たちがインターネット上の情報を検索できるように、それらの情報を収集して蓄積するシステムを指します。

日本の代表的な検索サービスは、「Google」と「Yahoo!(Yahoo! Japan)」ですが、この2つの違いを明確に説明できる方はそれほど多くはないでしょう。デザインや機能などの見た目の違いだけではなく、企業の理念やユーザー層によって、それぞれ特徴があります。今回は、GoogleとYahoo!の特徴と違いについて解説します。

目次

  1. Google(グーグル)とは
  2. Yahoo!(ヤフー)とは
  3. GoogleとYahoo!の違い【1】機能
  4. GoogleとYahoo!の違い【2】ユーザー
  5. 検索エンジンを使い分けて、より効率的な情報収集を

Google(グーグル)とは

Googleとは、主に検索エンジンなどのオンラインサービスを提供・運営している企業です。

1998年、ラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンによって設立されました。Googleの由来は、10の100乗を表す「googol(ゴーゴル)」です。インターネット上の膨大な情報を組織化するという想いが込められています。

検索エンジンの他にも、インターネット広告の「Google 広告」、フリーメールの「Gmail」など、様々なサービスを提供しており、網羅する範囲は急速に拡大しています。

Yahoo!(ヤフー)とは

Yahoo!とは、検索サービスの草分けとなったウェブディレクトリを原型とした、ポータルサイトを提供・運営している企業。

1994年、ジェリー・ヤンとデビッド・ファイロによって設立されました。Yahoo!の由来は、ガリヴァー旅行記に登場する野獣「ならずもの(Yahoo!)」に創業者の2人を重ねてつけられたそうです。

Yahoo!は現在様々な機能と情報を提供するポータルサイトであり、検索機能以外にもオークションブログSNSなど多岐にわたっています。日本で馴染み深い「Yahoo! Japan」は、1996年にソフトバンクグループの共同出資で設立されたヤフー株式会社が開設しました。

GoogleとYahoo!の違い【1】機能

今回は、機能面とユーザー面の2つの観点から違いを解説します。まずは機能面での違いについて。

検索結果

同じ検索エンジンを採用しているのに、GoogleとYahoo!で同じ検索キーワードを入力しても違う検索結果が表示されることがあります。この違いは、それぞれの検索サービスが作り出しているわけではありません。

検索方法には、「標準検索」と「パーソナライズド検索」の2種類があります。設定を変えない限り、私たちは「パーソナライズド検索」で情報を収集しています。

⚫︎ 標準検索

標準検索は、Google検索エンジンが標準の規定に則って検索することです。

⚫︎ パーソナライズド検索

パーソナライズド検索(Personalized Search)とは、ユーザーの性別、年齢といった属性や行動履歴に応じて、検索結果をカスタマイズして検索することです。私たちがインターネットで情報収集するとき、Googleはその過程やキーワードを記録しています。

例えば「北海道」と検索したとき、普段から食べることが好きで飲食店を検索しているユーザーには、北海道の有名な飲食店や名物が優先して表示されます。旅行が好きなユーザーには、観光地や格安チケットのホームページが優先して表示されます。

平日は仕事で素早く情報を得るためにシンプルなGoogle検索を利用し、休日は様々な情報が集まっているYahoo!を利用している場合、同じユーザーでも検索結果が異なってくる可能性があります。

表示コンテンツ

私たちがキーワードを検索したとき、検索結果以外の画像や情報が表示されます。これを、Googleでは「ユニバーサル検索」、Yahoo!では「ブレンド検索」と呼んでいます。純粋な検索結果だけではなく、画像や動画、ニュース、地図、地域情報など、様々なコンテンツを複合的に表示します。

Google検索の検索結果に表示される地図は「GoogleMap」、Yahoo!検索の検索結果に表示される地図は「Yahoo! japan 地図」と、それぞれのサービスに関連したコンテンツを表示します。

GoogleとYahoo!の違い【2】ユーザー

パソコン・スマートフォンからの利用者数

PC:日本の利用数TOP10.png

スマホ:日本の利用者数TOP10.png

出典:TOPS OF 2015: DIGITAL IN JAPAN ~ニールセン2015年 日本のインターネットサービス利用者数ランキングを発表~|ニールセン株式会社

ほとんど全てのサービスでパソコンからの利用者数が減少しているのは、近年スマートフォン化が進んでいることが要因です。GoogleとYahoo!のサービス利用者数は、パソコンとスマートフォンで逆転しています。

年齢層・性別ごとの違い

年齢・性別:検索エンジンシェア.png

出典【独自調査結果】PC・SP(スマホ)検索ユーザー動向調査-2015年版

前述したとおり、Googleはスマートフォンからの利用者数が多いため、スマートフォンの所持率が高い若者層でシェアが高くなっています。55歳以上は、Yahoo!がシェアを獲得しています。Yahoo!はGoogleよりも早く日本で展開を始めたため、当時から馴染みの深いサービスを利用し続けていると予想できます。

また性別ごとでは、どちらもGoogleシェアが高くなっています。若干ではありますが、女性の方がYahoo!を利用する傾向があるようです。

検索エンジンを使い分けて、より効率的な情報収集を

検索サービスは、インターネットが普及した今、私たちの生活に無くてはならないものです。今回取り上げたGoogleとYahoo!以外の検索サービスも、それぞれ違う特徴をもってユーザーに貢献しています。

特徴を理解した上で用途に応じて使い分けることができれば、より効率的な情報収集が可能になるでしょう。

また、SEO対策をする際も、抽出した対策キーワードによっては、どちらかのサービスを優先して対策することも有効です。例えば、高年齢向けのサービスを展開する場合は、利用者の多いYahoo!の対策キーワードを優先することで、コンバージョンが上がるかもしれません。

自社のサービスとの親和性も考慮して、より効果的な対策につなげていきましょう。

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