インタビューした内容をいざ記事にしようとしても、上手くまとめられずに悩んでしまう方は多いのではないでしょうか。インタビュー記事は、インタビュイー(インタビューを受ける人)の伝えたいことを明確に、かつ熱量を残したまま読みやすく執筆したいものです。

今回は、インタビュー記事執筆のコツを解説します。

インタビュー記事は新鮮なうちに書く

できる限り、インタビューの記憶が新しいうちに執筆を始めることをオススメします。

話の内容全てをメモに残せることはほぼないので、忘れてしまわないうちにテキストに落とし込みましょう。

当日のインタビューを成功させるためのコツは、下記記事を参考にしてみてください。

参考:
準備が8割!インタビュー当日に向けた準備のポイントを徹底解説|ferret[フェレット]

参考:
一問一答はNG!インタビューのコツを徹底解説|ferret[フェレット]

インタビュー記事の形式

ほとんどのインタビュー記事は、インタビュアーとインタビュイーの対話の様子を執筆します。読者にもインタビューの臨場感が伝わりやすく、自然な流れで読み進めることができます。

参考:
【単独インタビュー】「良いプレゼンをするには“良い生き方”をしなければならない」マイクロソフト澤円氏のプレゼン論|ferret[フェレット]

他にも、インタビュイーのひとり語りで進行しインタビュアーが登場しない形式や、インタビュアーの視点が中心でインタビュイーの発言以外の補足や情報を加える形式もあります。掲載するメディアやインタビューの目的によって使い分けることが理想です。

ただ、インタビュー自体に慣れていないうちは、一番オーソドックスなインタビュアーとインタビュイーの対話形式で執筆するとよいでしょう。

【1】書き起こし(テープ起こし)

レコーダーの録音データを、文字に起こします。メモや記憶に残っていない細部まで確認できるため、全ての内容を書き起こしましょう。
インタビュイーの発言の拾い漏れがないか、意図を間違って解釈していないか、キャッチコピーに使えそうなフレーズがないかなど確認しながら書き起こします。

地道な作業をサポートしてくれるサービスもあるので、ぜひ試してみてください。

参考:
【無料】ライター必見!テープ起こしを快適に行うためのサービス4選|ferret[フェレット]

【2】執筆

導入

導入文にインタビュイーの紹介と、今回のインタビューの目的を書きます。読者に伝えたいのはインタビュイーの価値観なのか、所属企業(団体)なのか、サービスなのか、メインで取り上げる内容を明確にしましょう。

本文

小見出しをつける

記事の内容が長くなってしまう場合は、読者が読みやすいように小見出し中見出しをつけます。

ストーリーを組み立てる

インタビュー内容を振り返り、読者にとって読みやすく、インタビュイーの意図が伝わりやすい構成を考えます。

例えばインタビュイーの成功秘話を書きたい場合、冒頭でネガティブな内容を書き、そこからどのように乗り越えて成功したのかという内容にするのも効果的です。テーマが複数ある場合は、そのテーマを見出しにして話を整理すると読みやすくなります。

読者に余韻と印象を強く残すためにも、インタビューの中で一番伝えたい内容やフレーズは、最後に寄せましょう。

インタビュイーの意図が誤って伝わらないよう気をつければ、話の順番や細かい表現は変えてしまって構いません。

話し言葉を書き言葉に変換する

インタビュー内容を書き起こしてみると分かるのですが、実際の発言をそのまま文字に起こすと、日本語として成り立っていない場合がよくあります。話し手は考えながら発言するため、主語がすり替わっていたり、一文が長かったりします。

意図が変わってしまわない程度に、文章を直しながら執筆しましょう。ただ、全て書き言葉にすると臨場感がなくなるため、自然な話し言葉として整えます。

専門用語に気をつける

専門用語や業界用語は、インタビュアーとインタビュイーが理解できても、読者には分からない場合があります。一般的な用語に書き換えたり、事前情報がないと伝わらない内容は補足を加えたりしましょう。

文章の印象に注意

インタビュー中に緊張がほぐれてくると、会話の中で軽い冗談が飛ぶことがあります。その場では笑いが起こった発言でも、文字だけを見るとそのユーモアが伝わらない場合があります。

読み返してみたとき、誤解を与えてしまいそうであれば、どうしても必要ではない限り削除してしまいましょう。

【3】校正と校閲

記事を書き終えたら、校正校閲を行います。校正は誤字や脱字などを正すこと、校閲は内容や表現の矛盾、誤りを正すことを指します。

念のため、インタビュイーの発言内容の事実確認も行います。その場で思い出しながら話してもらった場合などは、意図せず事実と異なっていることもあります。誤っていた場合は失礼のないように連絡し、修正を加えます。

それでもミスが心配な方は、下記の記事も参考にしてみてください。

参考:
うっかりミスを防ぐために!文章作成時に誤字・脱字を少なくする10のポイント|ferret[フェレット]