「私の本を知らない人は世の中の9割以上」だからこそ直接会いに行った

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飯髙:
他にも、友美さんって日本全国各地でセミナーや講演会も行っていたりするじゃないですか。これって意図的にやっていたんですか?

佐藤氏:
実は出版するまで、ほとんどセミナーは決まっていなかったんです。最初、とある美容の専門学校さんで、美容師さん、美容メーカーさん、一般のお客さんの計120人くらいの規模で出版記念講演をさせていただける機会があったんです。

その場に参加してくださった方たちから10数本のオファーがきました。うちのスタッフに聞かせたいとか、他県で聞かせたいなどと言ってくださって、各地を回る機会が増えてきて、そのうち「せっかくだから、47都道府県全部に行きたいな」って思って。「あと、行けていない県は18県です。呼んでください」って宣言するようになったんです(笑)。

地域によってはそれほど人が集まらないこともあったんですけれど、そこにいらしてくださった方には、やっぱり深く刺さるんですよね。たとえそこで10冊しか本が売れなくても、その10人がきっとファンになって勧めてくれると信じていて。

飯髙:
なるほど。共感してくれる人たちが広めてくれれば、その先になにかがあるんじゃないかと。

佐藤氏:
あともう1つ全国回った理由があって、この本を知らない人って、世の中にたくさんいると思ったんです。Amazonでも販売していますが、ずっとランキングに表示されているわけじゃない。書名を知った上で検索しないと出てこないわけです。

*髪に興味はあっても、この本の存在を知らない人って世の中の9割以上いると思っています。そういう人たちに出会いたくて、全国を回っているんです。*オフラインじゃなかったら、絶対にこの本を知らなかった人たちに出会えるのがいいなと思っています。

飯髙:
僕も去年、福岡や香川など、いろんな地方に出向いて登壇しました。ferretって業界のメディアとして一番大きいのですが、絶対に知られていないなと思って。

福島で有名なメディアを運営している仲間が居るんですけれど、そのメディア主催のイベントに出た時、彼のメディアは100%みんな知っている。でも、ferretのことは40%くらいしか知らなくて。すごく新鮮な発見がありました。このために回る理由があるなって。

佐藤氏:
よくわかります。そういう地域の方とのコラボレーションのイベントは、すごくいいなって思います。地元で有名な人とコラボさせていただくと、その方のことは100%知っていても私のことはほとんど知らない。でも、その方が私のことをオススメしてくださるから、結果としてファンになってくれやすいと感じます。

私の本は、多くの人が買ってくださいましたが、それでもこの本の存在自体を知らない人が世の中の9割以上だと思うと、もっと色々なところに行けるなというモチベーションになります。

それに、『女の運命は髪で変わる』という本は、私自身すごく好きなんです。本当に良い本だから読んでほしい。買ってくれてつまらなかったら、私が買い戻すから読んでほしいって思っているくらい、好きなんです。

自分に利益があるとかないとか、自分がどう思われようとか一切関係なく、読者にとって一番良い情報を出したいと思って書けたからだと思います。この本を手がけてくれた綿谷さんの編集方針もすごく好きだし、全体を通して「心からおすすめ!」って言えるんですよね。

飯髙さんも、自分の会社のサービスが良いと思っているから、自信をもって勧められるわけですよね。私も今回の本では、それをやりきれたと感じているんです。「自社の商品を作った人が一番のファン」であることって、実はプロモーションにおいても、すごい大事なことだと思うんです。