コンテンツの面白さが直結した広告

記事広告の目的やマーケティングとしてのゴールは、ブランドイメージのアップや販売促進になりますが、記事コンテンツである以上、読者にとって面白く、有益である必要があります。映画やドラマの場合でも、見る側は広告映像をわざわざお金を払って見るのではなく、あくまでストーリーや作品自体を楽しんでいます。

Webマーケティングの担当者の目線だけだと、記事広告を単にマーケティング手法と捉えてしまい、直接的な売上につなげることばかりを追求してしまうといったケースがあります。しかし具体的な数値ばかりを追ってしまうと、記事コンテンツとしての面白さが薄れてしまい、一般的なランディングページとなんら変わらなくなってしまいます。

あくまで記事コンテンツと面白い読み物を読者に提供し、その中で商品やサービスの魅力を盛り込むことでアピールしていきましょう。コンテンツとしての面白さそのものが、広告となっているという状態が理想的です。

「ステルスマーケティングの危険性」は必ず理解しておく

記事広告を制作する上で必ず把握しておかなければいけないのは、「ステルスマーケティング」が孕むリスクについてです。

*「ステマ」*という言葉であれば、聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。

ステルスマーケティングとは、広告料が発生しているにも関わらず広告であることを隠して商品をプロモーションする手法を指します。
例としては、通販サイトの口コミに一般消費者のフリをして好意的なコメントを記載したり、飲食店の口コミサイトなど自作自演の高評価をつけるなどがあります。また、芸能人に報酬を払っていることを隠しながら、中立的な立場を装ってサービスを紹介させたとして問題になったケースもあります。

インターネット広告において、「広告と感じさせない広告手法」は非常に有効な手段ではありますが、広告であることを意図的に隠す、消費者を意図的に欺く行為は厳しく批判されます。

参考:
ステマとは?絶対にやってはいけない理由3つ+事例3選|ferret [フェレット]

記事広告をはじめとしたネイティブ広告を配信する際には、必ず広告であることを明記する必要があります。

記事コンテンツの中に「PR」という表記を入れるやり方が一般的です。記事広告であれば、外部メディアという中立的な立場から商品を紹介してもらうことができますが、広告として金銭のやり取りがある場合にはPR表記をしなければいけません。

これらはソーシャルメディアを活用したマーケティングにも言えることで、インフルエンサーを起用した紹介投稿も、金銭のやり取りがある場合は広告としての表記をする必要があります。

まとめ

インターネット上は今やさまざまな広告で溢れ、ユーザーの心を動かすにはあらゆる工夫を凝らさなくてはなりません。
デジタル技術が発展していきさまざまな広告手法が確立されていってはいますが、コンテンツの面白さを今一度見直し、ユーザーを楽しませることに重きを置いてみると可能性が拓けてくるかもしれません。