ファーストビュー(スクロールしない範囲で見える範囲)が100%効果を出しきってないのでは?そう思われている人はいませんでしょうか?

ホームページを運営するとき、またランディングページ制作において、ファーストビューはとても重要です。ホームページにおける第一印象であるそのイメージを少し変えるだけで、効果を改善できます。

今回はトップイメージを変更して、コンバージョン率が向上した事例をご紹介します。

事例:結婚情報ホームページにおけるCVR改善

事例サイト概要

事例ホームページ:結婚情報ホームページ
どんなホームページか:結婚相談所の比較サイト
目的:資料請求や予約申し込みへの誘導

ランディングページの改善結果

改善前よりCVRが140%アップ!
【ポイント】トップイメージ・キャッチコピーを、春を感じさせる画像に変更。

画像・テキストともに変更したバージョンが最も高いCVRを実現!

STEP1 課題~コンバージョン率を改善したい!

私たちは、結婚相談所をまとめ比較するホームページを運営しています。そこでは、美しく、かつ機能的なデザインが求められます。比較、という雑多な情報を美しく整理することに、日々奔走しています。

さて、あるときホームページの効果が伸び悩みだしたときがありました。しかし、これ以上広告予算は増やせない。そのようななかで、どこか改善できる部分はないかと考えました。そして、着目したところがファーストビューでした。

Googleアナリティクスでトップページの直帰率を見てみました。すると、リニューアル後もほとんど変わらず、多くの人が直帰していることがわかりました。ターゲットユーザーに、ファーストビューが響いていないのでは?という仮説が浮上してきました。

STEP2 改善~トップイメージを、春を感じるものに変更

トップイメージで複数パターンをテスト

私たちのホームページは、結婚相談所を比較し紹介するホームページです。ですので、メインユーザーは女性で、恋愛・結婚という情緒的な部分に訴えかける必要があります。しかし、現在のファーストビューで大きな部分をしめている画像は、上品ではありましたが、出会いにワクワクするような気持ちを盛り上げるものではないように見えました。

ちょうど時期も3月だったこともあり、出会いを想起させる「春」を感じさせるようなトップイメージに差し替えると良いのでは?と考えました。次の3パターンの画像をつくり、効果を調べました。画像とコピーとを分けることで、それぞれの効果を厳密に分けたいと考えました。

・トップページの画像を春で訴求したパターン
・トップページの画像およびテキストを春で訴求したパターン
・今までのパターン

春らしい色彩と客観性のある数字で訴求

3枚のトップイメージで検証した結果、コンバージョン率(成約率)に、明確な差が出ました。

興味深かったことは、画像とキャッチコピーのすべてを変更したパターンがもっとも良かったという点です。イメージだけでなく、キャッチコピーで客観性のある数字を出すことで、行動に影響するのだと思いました。

たしかに、「興行収入10億円!」「全米映画ランキング4週連続1位」などと、映画の予告編では、わかりやすくイメージしやすい数字を、冒頭にもってくることを思い出し、それに近いのかもと思いました。

STEP3 考察~ターゲットの季節柄

今回のテストで、季節を感じさせる訴求が効果的なのであれば、他のイベントやホームページにも応用ができると思いました。他の季節イベントでも、コンバージョン率向上が狙えるのかもしれません。

・ターゲットが好む演出をする。
・画像とキャッチコピーの両方でイメージを統一し、整合性を重視する
・ターゲットがイメージする季節を表現する

単純に季節感を打ち出すのではなく、アピール方法がターゲットとするユーザーにマッチしているかに気をつければいいのか、と思います。家族向けや子供向け、性別、年代、年収など、さまざまな属性で、きめこまかくビジュアルを調整することが大切なのだと思いました。

これからも、ユーザーにイメージしやすく誤解のないような表現に気をつけたいと思いました。成果にこれだけ違いがありますと、画像、キャッチコピー、一つもおそろかにできないと、スタッフ一同身をひきしめました。ファーストビュー、おそるべしです。