ユーザーは、読んでみて「面白い」、「参考になった」、「何か意見したい」と思うコンテンツをSNSでシェアすることがあります。コンテンツは何万人ものユーザーにシェアされ、多くの反響を生み出すことがあります。

自社のオウンドメディアでも、コンテンツを多くの人にシェアして欲しいと思う担当者も少なくないでしょう。そのためには、ユーザーにシェアしてもらいやすい導線をつくる必要があります。ほかにも、SNSアカウントを利用した会員登録など、近年利用率が高まっているSNSと連携することで、自社メディアを充実させる機能がたくさんあります。そこで活用できるのが、SNSのAPIです。

SNSのAPIを導入すると、ユーザーが日常的に利用しているSNSとの親和性を高められます。

今回は、7つの主要SNSが提供しているAPIをご紹介します。

APIとは

APIとは、「Application Programming Interface(アプリケーションプログラミングインターフェース)」の略で、ソフトウェア機能を自社サービスと共有して、手軽に利用できるようにするための仕組みのことを指します。

本来であれば難解なプログラムが必要な機能も、APIを利用することで簡単に搭載できます。
  

SNSのAPI7選

今回は、SNSの機能を利用できるAPIを7つご紹介します。

1. Facebook
2. X
3. Instagram(インスタグラム)
4. Pinterest
5. Google+
6. LinkedIn
7. はてなハイク

  

1. Facebook

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Facebook

世界中で利用されているSNS「Facebook」のAPIです。ユーザーが自社のWebページコンテンツをFacebookでシェアしたり、会員登録時にFacebookのアカウントで登録したりできるようになります。

「GraphAPI」という、Facebookのデータを取得するためのAPIを利用します。ユーザーの名前などの基本情報だけではなく、友達の情報やメッセージ履歴まで取得可能です。ただし、ユーザーに対して事前承認が必要です。
  

2.X

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X

短文の投稿を共有するSNS「X」のAPIです。特定のアカウントタグについての投稿のみを取得して自社のWebページに表示させたり、自社のアカウントをフォローするボタンを設置できたりします。

自社の商品やイベントのタグ付きの投稿が多いようなら、Webページに表示して反響の大きさをアピールしてみましょう。
  

3. インスタグラム

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Instagram

撮影・加工した写真を共有するスマートフォン向けアプリ「インスタグラム」のAPIです。Xと同じく、特定のタグについての投稿のみを取得してWebページに表示させることができます。緯度・軽度とその場所からの半径距離を指定すれば、その範囲内で投稿された写真の表示も可能なため、イベント中の広報などに利用可能です。

また、自社アカウントをフォローできる機能も利用できます。
  

4. Pinterest

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Pinterest

趣味や興味ごとに写真を共有できるWebサービス「Pinterest」のAPIです。Pinterestの中で気に入った写真を保存することを「ピン」といいます。特定のドメインの中で最もピンされた画像を自社Webページに表示することができます。

ピンした画像が保存される「ボード」の写真を最新順に表示したり、Webページ上でフォローできる機能もあります。
  

5.【サービス終了】Google+

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Google+

Googleアカウントを利用したSNS「Google+」のAPIです。ユーザーやアクティビティ、コメントの検索と読み込みが可能です。また、特定のアクティビティに対するコメントやユーザーも取得できます。
  

6.LinkedIn

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LinkedIn

世界最大級のビジネス特化型SNSである「LinkedIn」のAPIです。LinkedInアカウントでログインしたり、コンテンツを共有したりできます。

LinkedIn以外から記事を投稿することも可能です。企業ページも管理できるため、仕事上でも役に立つAPIです。
  

7.はてなハイク

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はてなハイク

ブログやニュースなど様々なコンテンツをもつポータルサイト「はてな」のミニブログサービスである「はてなハイク」のAPIです。

はてなハイクに投稿されたキーワードや「お気に入り」の情報の取得や、新しい記事の作成・投稿もできます。
  

まとめ

SNSのAPIの中には、シェアやフォローの機能と一緒にコンテンツシェア数やブックマーク数が表示されるものもあります。数多くの反響を得ていることがわかれば、さらにユーザーの関心を集めやすくなるでしょう。また、SNS上以外からでも新しく投稿できるため、運用面でも利便性が高まります。

コンテンツの性質に合わせ、積極的に活用してみてはいかがでしょうか。