クリスマスには、魔法の世界で作られた心ときめく商品を…

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英スーパーマーケットチェーンのASDA(アズダ)は、「Best. Christmas. Ever.(意味:これまでで最高のクリスマス)」をタグラインに掲げる、ファンタジー満載の動画を公開しています。

とある工場に忍び込んだ女の子とおじいちゃんは、小人が料理を盛り付けたり、本の中からキッチンが飛び出したり、レーザーを使ってチョコレートにジン(お酒)を注入したりと、奇想天外な方法でクリスマス商品が作られていく魔法の世界を目の当たりにします。

映画「チャーリーとチョコレート工場」のような世界観の中で、クリスマスの楽しさやワクワク感が見事に表現された作品です。

本作を企画するにあたり、同社はお客様へのインタビューを実施。人々がクリスマスの計画自体を心から楽しんでいることや、商品の作り手のプライドやこだわりに強い関心を寄せていること等を知り、今回の魔法の工場のアイデアが生まれたそうです。
  

パーティーシーズンの飲酒運転撲滅に「カラオケ」が一役買う?

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パーティーが多いクリスマスシーズンは、飲酒運転を止める啓発活動が活発に行われています。

ウォッカブランドのAbsolut Vodka(アブソルート)は今年の飲酒運転撲滅キャンペーンにあたり、米国を中心に大ブームになっているカープールカラオケ(車内でのカラオケ)というトレンドに着目。配車サービスUberとコラボして、クリスマスの装飾やカラオケを完備した特別仕様の車両を用意し、パーティー後の家路でもUber車内のカラオケで楽しく過ごす人々を映した動画を公開しました。

特に30代以下は飲酒運転の危険が高いことから、同社はFacebookやインスタグラムでこの年代をターゲットに本作を広告として配信しているそうです。アルコールブランドとして責任ある飲酒をきちんと啓発しつつ、トレンドを取り入れてクリスマスの楽しさを盛り上げている、巧い施策です。
  

まとめ

冬を盛り上げるコンテンツとしてすっかり定着したクリスマス動画。取り組む企業が増えているからこそ、しっかりと企画を練らなければ人々の目に留まることは難しいでしょう。

今回ご紹介した動画に限らず、素晴らしいクリスマス動画は、ブランドや商品のコアな価値やメッセージと誰もが共感できるクリスマスならではの要素を上手く掛け合わせた企画となっています。動画制作にかけられる予算規模は企業によって異なりますが、企画を考える際のこの視点は基本的に同じで、クリスマスに限らず、あらゆるイベントキャンペーンにも応用できるものです。

ぜひ、今後の動画企画の参考にしてみてください。