この記事は2018年1月4日の記事を再編集しています。

2015年時点の日本国内企業におけるオフィスソフトの利用シェアでは、Microsoft Officeが99%以上という圧倒的シェアを占めています。一方個人利用では、2013年時点で約35%のユーザーが、何らかのOffice互換ソフトを利用しています。

Office互換ソフトとは、Word・Excel・PowerPointといったMicrosoft Officeに含まれるソフトで作成したファイルを開ける、無料のソフトです。今回は、LibreOfficeを紹介します。

参考:
「Officeソフト」シェア - IT、IT製品の情報なら|キーマンズネット
Office互換ソフト利用者は35%、オープンソース製品がシェア1位と2位に|ITpro
  

目次

  1. LibreOffice(リブレオフィス)とは
  2. インストール方法
  3. LibreOffice(リブレオフィス)の使い方
    1. Calc
    2. Writer
    3. Impress
    4. Draw
    5. Charts
  4. まとめ

  

LibreOffice(リブレオフィス)とは

無料でMicrosoft_Officeソフトを開けるLibreOfficeの使い方_001a.png
LibreOffice

LibreOfficeは、OpenOfficeから派生したOffice互換ソフトです。初版は2010年にリリースされました。

LibreOffice(リブレオフィス)の特徴

LibreOffice(リブレオフィス)は、

  • 文書作成ソフト「Writer」
  • 表計算ソフト「Calc」
  • プレゼンテーションソフト「Impress」
  • 図形描画ソフト「Draw」
  • グラフ作成「Charts」
  • データベースソフト「Base」
  • 数式エディタ「Math」

を含む、無料のOffice互換ソフトです。

LibreOfficeの特徴としては、以下の点が挙げられます。

・各ソフトの機能やアイコンの配置は、Microsoft Officeと類似
・Word・Excel・PowerPointといったMicrosoft Officeに含まれるソフトで作成したファイルを開き、編集できる
・OpenOfficeから派生したOffice互換ソフト
・ほかのOffice互換ソフトと比較して、短いスパンでアップデートがリリースされている

LibreOfficeは、無料でありながら、Word・Excel・PowerPointで作成したファイルを開封・編集・保存できます。

機能の豊富さはMicrofsoft Officeに引けを取らず、アイコンの配置もOfficeと類似しており、使いやすさが魅力です。
  

LibreOffice(リブレオフィス)のインストール方法

無料でMicrosoft_Officeソフトを開けるLibreOfficeの使い方_002a.png
TOPページの「ダウンロード」ボタンをクリックします。

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使用中のOSに適したインストーラーが表示されますので、ダウンロードします。同時に、その下の日本語訳インターフェースもダウンロードします。これをダウンロードしないと、画面は英語版のままになりますので注意しましょう。

まず、ダウンロードしたメインインストーラーを実行し、指示に従ってインストールします。

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メインインストーラーを使用したLibreOffice本体のインストールが完了したら、本体を起動せずに日本語Language Packインストーラーを実行します。

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日本語Language Packのインストールが完了したら「はい」をクリックしてインストールウィザードを終了します。

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LibreOffice本体の日本語化が完了します。日本語Language Packのインストール前に本体を起動した場合は、一度終了して再起動すると日本語化が完了します。
  

LibreOffice(リブレオフィス)の使い方

LibreOfficeでよく使われている機能について紹介します。

Calc

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Calcは、Microsoft ExcelやGoogleスプレッドシートに相当する、スプレッドシートプログラム・表計算ソフトです。基本的な書式の変更や関数の利用はもちろん、ピボットテーブル・マクロ・ゴールシークなど、Excelの高度な機能も利用できます。

Microsoft Excelスプレッドシートを開くことも、Excel形式での保存も可能です。
  

Writer

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Writerは、Microsoft WordやGoogleドキュメントに相当する、文書作成ソフトです。ちょっとしたメモとしても、目次・図表・索引を完備した書籍用文書を作成するのにも使えます。オートコレクト辞書により、入力ミスやスペルミスを入力中に修正でき、有効・無効の切り替えも容易です。FAX用のカバーレターや名刺などのテンプレートもあらかじめ用意されており、差し込み印刷で簡単にデータを挿入できます。
  

Impress

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Impressは、Microsoft PowerPointやGoogleスライドに相当する、プレゼンテーション作成ソフトです。PowerPointと同様に、標準表示のほか、アウトライン・スライド一覧・ノートなど柔軟に表示を切り替えられます。図形描画・作図・アニメーション機能も備えています。グリッド線・補助線・数値で入力できるインデントなども活用し、文字や図形の位置を精密に調整して、思い通りのプレゼンテーションを作成できます。
  

Draw

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Drawは、図形描画ソフトです。基本的な図形のほか、記号・吹き出し・立体オブジェクトも挿入でき、図形ごとに定められた接着点にコネクタを接続すれば、フローチャート・組織図・ネットワーク図の作成も簡単にできます。写真や画像を挿入して、フォトアルバムやカレンダーも作れます。
  

Charts

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Chartsは、LibreOfficeのソフトであるCalc・Writer・Impress・Drawに横断的に備わっている、グラフを作成して埋め込む機能です。作成できるグラフの種類は、縦棒・横棒・扇形・表面・折れ線・散布図・レーダー・株価・縦棒&折れ線と豊富で、どのソフトからもグラフ作成モジュールを呼び出し、グラフの種別選択・色・スタイル・サイズの選択と編集ができます。  

まとめ:「LibreOffice」はMicrosoft Officeと互換性のあるソフトウェア

LibreOfficeは、2010年から継続的に開発・アップデートされている、オープンオフィス・ソフトウェアです。無料でありながら、Word・Excel・PowerPointといったMicrosoft Officeに含まれるソフトで作成したファイルを開き、編集できます。

ほかのOffice互換と比較して、短いスパンでアップデートがリリースされているのが特徴です。ただし、あくまでMicrosoft Officeの互換ソフトであり、純正ではないため、バージョンやファイルに含まれるデータによっては、ファイルを開けてもうまく編集・保存できないことや、保存後に再度開けないといったケースも起こり得る点に注意しましょう。