2人が考えるマネージャーの仕事の任せ方

「インパクト」と「成長」で仕事を任せ、メンバーの自己効力感を高める

piotr-3.jpg

飯髙:
マネージャーはメンバーとコミュニケーションをとるほか、メンバーを成長させる役割を担いますよね。どういった判断基準で業務をメンバーに振りわけてますか?

ピョートル 氏:
判断基準。僕の場合、わかりやすく言えば「インパクト」と「成長」を見て判断します。できるだけ、メンバー本人にとって大きなインパクトを出せること。そして、"今持っているスキルの中で最大のインパクトは何か" を考えてストレッチゴールを設定するんです。

あとは、成長機会も大きく与えるようにしています。渡す仕事を増やす中で、メンバーの自己効力感も高まっていくんですね。

失敗は大歓迎。失敗から何が学べるかメンバー自身に考えて貰って次に同じ失敗をしなければ大丈夫。それを繰り返していくうちに、より大きなプロジェクトを任せられるようになります。
  

「経過成長」と「機会成長」。2つの成長でメンバーを引き上げる

piotrxx-1.jpg

飯髙:
インパクトと成長なんですね。弊社の考えでもあるんですけど、成長には2つポイントがあると考えていて、1つ目が「経過成長」、2つ目が「機会成長」です。

通常の業務で量をこなすことによって経過的に成長させる方法と、先ほどピョートルさんがおっしゃっていたように、機会にインパクトを持たせて成長させる方法です。

経過成長の途中段階で、機会を与えることで1段大きく引き上げるイメージです。例えば、役職を付けたり、プロジェクトのサブリーダーとしてアサインしてみたり。

ピョートル 氏:
大きな役割を任せるのは良いですよね。僕の会社では、一般的な日系企業よりも大きな決定権力をメンバーに渡しているんです。

メンバーの能力もよくわかりますし、リスク管理能力も身に着きます。もちろん、大きなプロジェクトを任せる時は僕が事前に準備をしてから渡すので、それほど危なくない状況で裁量を与えるようにしています。

飯髙:
僕もほとんど同じですね。大きなプロジェクトを任せる時は、裏で常にリスクを考えています。もちろん、プロジェクト自体は本人にコントロールしてもらいます。

上手くいっていないことがあれば、その回答をきちんと備えておくといった感じです。機会を与えているので、頑張ってやってもらいますけど、最終的なジャッジを僕が下すこともありますね。
  

チャットやSNSを使ったコミュニケーションを有効活用するには

piotr-5.jpg

飯髙:
コミュニケーションというお話でいうと、ビジネス向けチャットツールを使ったり、メッセンジャーアプリでやり取りをすることが珍しくないですよね。ピョートルさんは、こういったツールに関してどう思われますか?

ピョートル 氏:
何をどのようなタイミングでやり取りするかによって、使うツールが変わると思うんですけど、LINEやFacebook、WeChat、Googleのハングアウト、Gmailなど使いわけを行っています。

業務に使うファイルのやり取りは、基本的にGoogle Appsを使ってクラウド上で行っています。

例えば、アイデアを考えるんだったら、チャットじゃなくて、Googleドキュメントで共同作業を行った方が効率的ですよね。同じドキュメントに同時進行で書き込みできるので、アイデアを取りまとめる手間も掛かりませんから。

単なるコミュニケーションであればチャットで全然問題ないと思います。ただ、大切な話とか感情が動き出す可能性のある話であれば直接話し合う方がいいし、直接が無理だったらハングアウトやSkypeが良いですね。

相手が悪い反応をする可能性があれば、できるだけテキストではなく口頭かビデオ、音声を使って話した方が円滑にコミュニケーションが取れます。

飯髙:
確かに使いわけるのは当たり前になってますよね。うちの会社も基本的にGoogle Appsを使っていて、メールもGmailです。ただ、Slack、Facebookメッセンジャーなども併用しています。個人的にメールはあまり好きではないんですよね(笑)

メーラーを開いて探しに行くというのが手間に感じてしまうんです。もちろん一切使わないわけではないですが、ちょっとした連絡であればSlackやFacebookメッセンジャーなどで利用することが多いです。

ツールが増えると面倒なので減らしたいなと思いますけどね。でも、なかなか難しいですよね。

ピョートル 氏:
色々なツールを使うと、どのツールに情報が入っているのかとか、セキュリティ面も考えなければならないので確認するものが増えるほど面倒に感じますよね。

ツールを使うことで何を達成したいのかを考えて使うと良いかもしれませんね。例えば、会議のスケジュールをセッティングしたい場合、メンバーに口頭やチャットツールで空き時間を聞いて調整するのではなく、カレンダーを共有して各々が空いているスケジュールに会議を入れていった方が効率化します。

確認しなくても、カレンダーを見れば空いているスケジュールがわかりますから。

飯髙:
僕も普段からカレンダーを共有していて、調整に手間を掛けないようにしています。

ツールを使ったコミュニケーションについて、口頭と比べてクローズドなやり取りになると思うのですが、その辺りについてマネジメントする立場としてどう思いますか?

ちなみに、僕としては考えてもキリが無いので普段からメンバーを見るようにしています。そこまでメンバーを細かく管理しようとは考えてないんですよね。

ピョートル 氏:
そうですね。一部では特定のSNSやWebサービスの利用を制限している企業もありますが、今の世の中では制限することで生産性が下がる場合もありますし。性善説で組織開発を考えれば、ある程度社員同士の自由があったほうが良いと思うんですよね。

その自由が、社内で規定されたツールを使うことで制限されるのであれば、LINEやFacebookメッセンジャーで思っていることをやり取りしたり、相談することも問題ないはずです。禁止してもやってる人いるでしょうし(笑)