クラウドサービスを比較!クラウドサービスを選ぶ6つのポイント
近年はクラウドの時代と言われ、Webサービス開発の多くがクラウドインフラを利用しています。数多くの会社がクラウドインフラのサービスを提供する中、Amazon、Microsoft、Googleの主要3社が大幅なシェアを獲得しています。皆さんが勤める、またはクライアント企業はいかがでしょうか。
今回は、Amazonが提供するAWS(Amazon Web Service)、MicrosoftのAzure、GoogleのGCP(Google Cloud Platform)という3大クラウドに加え、現在展開されているクラウドサービスを比較して、最適なクラウドサービスはどれなのかを選ぶポイントについてご紹介していきます。
目次
3大クラウドはAWS(Amazon・アマゾン)、GCP(Google・グーグル)、Azure(Microsoft・マイクロソフト)
先述のAmazon、Microsoft、Googleの主要3社が提供しているクラウドサービスをまとめて「3大クラウド」と言い、Amazonが提供するAWS、MicrosoftのAzure、GoogleのGCPの3つが世界的シェアを誇っています。
クラウドが利用される勢いは凄まじく、ビックデータやデジタルマーケティングだけではなく、スマートフォンゲームやインターネットショップなどにも活用されています。また、AWSは一部の政府関連機関などでも利用され、三菱東京UFJ銀行など金融系の企業のシステムでも利用され始めていて、IoTといった最新テクノロジーもクラウドが発展して初めて実用化されることが決定しています。
クラウドコンピューティング、ストレージ、データ解析処理などは、いずれのサービスも優れた技術を持っていますが、当然それぞれに特徴や強みがあります。料金面や機能面など6個のポイントから比較し、自社に最適にクラウドを選択しましょう。
コンピューティングの性能
クラウドコンピューティングという言葉のどおり、クラウドとはインターネットで接続して利用が可能なコンピューターという見方もできます。普段利用しているコンピューターも機種やバージョンによって性能が違うように、3大クラウドの提供するコンピューターはそれぞれに性能も名称も違ってきます。
AWSは「Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)」、Azureは「Virtual Machines」、GCPは「Compute Engine」という名称でサービスを提供しています。これらは通常クラウドサーバーとも呼ばれます。必要なCPU、メモリ、ストレージ、ネットワークキャパシティーに最適なスペックを選択することができるため、非常に柔軟に利用できることがクラウドの特徴です。
Amazon EC2が特に包括的にサービスを提供していると言われていて、GCPのCompute Engineの場合はCPUやメモリを個別に設定できるため、柔軟に利用することができます。
ストレージ
データなどあらゆるオブジェクトを格納しておく「ストレージ」もクラウドにとって非常に重要な要素です。クラウドであれば大容量のストレージも必要な分だけ気軽に利用できます。
AWSで利用されるストレージはAmazon Simple Storage Service、通常S3と呼ばれます。2006年から提供されており、3大クラウドの中では1番古くからあるストレージです。また、AzureではAzure Storage、GCPではGoogle Cloud Storageという名称が使われています。
S3は99.99%の堅牢度とうたっており、非常に高いセキュリティを誇っていると言われています。Azureの場合、Microsoftのソフトウェアを利用している企業であれば、非常に簡単にクラウドストレージにファイルを移行し、クラウド上で利用できます。
データ解析
クラウドは、ビックデータの分析基盤として利用されるケースも多いです。3大クラウドのいずれも、ビックデータを蓄積し、分析するためのデータウェアハウスが用意されています。AWSはRedshift、AzureはSQL Dataware House、GCPはBigQueryというサービスをそれぞれ展開しています。
Redshift、SQL Dataware Houseは分散処理に長けており、非常に大きなデータでも対応ができます。BigQueryはリソースを自動的に振りわけるため、前2つに比べて細かいチューニングの必要がありません。
また、人工知能(AI)を活用したデータ処理に関しても、GCPのCloud Machine Learningが様々なAPIを提供しており、機械学習を活用した開発に貢献しています。
料金体制はいずれも従量課金
クラウドを利用してWebサービスを動かす場合、当然料金がかかってきます。3大クラウドのいずれのサービスも、料金体制は従量課金となっています。
つまりは、クラウドを利用した分だけ料金が発生する仕組みです。必要な時に必要な分だけ利用できるのが、クラウドサービス自体の利点の1つでもあります。
計算方法はサービスごとにも違っており、非常に複雑になっています。基本としては、どのくらいの性能のサービスを、どのくらい利用(量、時間)したかで課金がされます。AWS、Azureは時間単位の課金ですが、GCPは分単位で課金を行っており、比較的価格体系はわかりやすいと言われています。
料金はいずれのサービスもクレジット決済になります。口座引き落としなどの方法は取られていないため、会社のクレジットカードは必ず用意が必要です。また、いずれも海外企業が提供しているサービスでありAWS、GCPは米ドルでの請求となります。そのため、米ドル/円の為替相場の影響を受け、実際に支払う金額が変動するというリスクを含んでいます。Azureは日本円での支払いが可能なため、為替の変動が怖いという場合は、Azureを選択するといいでしょう。
それぞれに無料枠が用意されている
クラウドサービスの多くは、インターネットにつながりさえすれば素早く利用を開始できるという特徴があり、3大クラウドのいずれも登録さえすればすぐに利用を開始することができます。その上、3大クラウドにはいずれも無料枠が用意されており、一定の範囲内であれば無料で活用できるサービスもあります。また、アカウントの発行も当然無料です。
基本的に監視系、管理系のサービスを利用するのに料金はかかりません。しかし、クラウドサーバーやストレージ、データベースなどを利用する際には、従量課金で料金が発生します。これらの容量、性能などの制限付きで無料の枠が用意されています。
GCPは$300(12ヵ月)相当、Azureは¥20,500分(30日間)の無料クレジットが用意されています。また、EC2の場合750時間/月(12ヵ月)の無料枠が用意されています。
リージョンの違い
3大クラウドはデータセンターの数でも違いがあります。Webサービスにおいて、通信の遅延をできる限り少なくしたい場合がほとんどでしょう。
日本においてデータセンターの数ではAWSが1番多く、3箇所となっています。Azureは東西に1つずつ、計2つのデータセンターを有しています。GCPはアメリカでは広範囲を網羅していますが、日本にはデータセンターがありません。アジア圏では台湾の1ヵ所となっており、アフリカはサポートされています。
できる限り近いリージョンを利用する方がユーザー側の利便性は高いですが、利用料は利用する地域によって変動します。アメリカの方が日本のリージョンよりも安く設定されています。
3大クラウド以外のクラウドサービス
上記3大クラウドサービス以外にもクラウドサービスを展開している企業をご紹介します。
各社それぞれ独自のサービスを展開しているため、ご自身やお勤めの会社において必要なサービスを提供しているクラウドサービスをしっかりと選択する必要があります。
・NEC
・IBM
・BIGLOBE
・Fujitsu
・IIJ
・salesforce
上記のクラウドサービスを展開する企業でもオリジナルのクラウドサービスを提供する一方で、3大クラウドを利用したサービスも提供していることが多いです。
3大クラウドサービスのシェアが本当に大きいことがわかりますね。
クラウドサービスの変化にあわせた選択を
クラウドサービスは歴史がまだ浅く、日々アップデートが繰り返されています。クラウドは激動の中にあるサービスであり、新規の機能なども数多くリリースされ、各社の状況を常に追っていく必要があります。
これから導入を検討している場合は、自社にとって最適なサービスを慎重に考え、ベストなものを選びましょう。
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