メンバー目標とは

次にメンバーの目標設定です。これまでご説明したことを踏まえて目標設定は以下の順で見ていきます。

●組織全体のKGI
・KGIを役割ごとのチームKPI(要素)に落とし込む
・チームKPIを更に要素化し個人目標まで落とし込む

「チームの目標設定」で立てたKPIを例に個人目標まで落とし込みます。

●チームの目標設定例
・受電率 現状:応答率80% → 目標:応答率95%
・課題解決率 現状:解決率70% → 目標:解決率85%
・応対品質 現状:85点 → 目標:90点

これらのKPIを達成させるため、チームに所属する個々人はどのような行動が必要なのか。
それが個人目標になります。

個人目標を立てる時には全員一律で同じ目標にするのではなく、個々人の能力、適正、その時の状況に応じた目標を設定する必要があります。

●各個人が達成すべきこと

○受電率 95%
 Aさん:対応件数目標 33件
 Bさん:対応件数目標 25件
 Cさん:対応件数目標 20件

○課題解決率 85%
 Aさん:個人解決率 95%以上
 Bさん:個人解決率 90%以上
 Cさん:個人解決率 80%以上

○応対品質 90点
 Aさん:応対品質 95点以上
 Bさん:応対品質 90点以上
 Cさん:応対品質 85点以上

設定する上でのポイント

目標は定量化されていることが重要です。これは会社、チーム、個人、全ての目標において同様です。定性目標だと人によって捉え方が異なり目標に対する認識の相違、評価時の自己評価・上司評価の相違にも繋がります。

定量化することで誰が見ても同じ指標で走り出すことが可能ですが、定量化の弱点は目標が無機質になることです。

目標が無機質だと、達成しなければならない理由は納得できますが、感情がついていかないメンバーも出てくるかもしれません。その場合、本人がモチベートされる要素も含んでいる必要があります。

ここでは言及しませんが、人によってモチベートされる要素は様々です。例えば、以下のような要素が挙げられます。

  • 役職を得ること
  • 給料が上がること
  • 承認されること
  • チームの良い関係を保って仕事をすること

要は「やりがい」です。本人がその目標を追うことに対して「やりがい」を持てるかどうかが重要です。

各メンバーの特性や強みを理解した上で、動機付けとなる要素を加えることによって無機質な目標も本人が動機を持つための要素になります。

この「動機付け=目標」が関連すると、リーダーやマネージャーが手取り足取りコントロールせずとも、少しの支援で本人自身がモチベーションをコントロールを出来るようになるはずです。

設定する上での注意点

ここで大事になるのは、一度設定したあとに、「各個人の目標を達成することによってKPIの達成へと繋がっているのか」です。KGIKPIは連なりがあるのに、各個人の目標設定がズレているということは往々にしてあります。

設定中は個人の目標にフォーカスしてしまいがちなので、設定が終わったあとにその目標を俯瞰しKGIKPI・個人目標が繋がっているかを必ずチェックしてください。