AMPとPWAの住み分け

実は、Google主導でWebページの高速化を行うプロジェクトとして、PWAの他にAMPと呼ばれるものもあります。AMPとは*「Accelerated Mobile Pages」*の略で、これを導入することにより、端末や配信プラットフォームの種類を問わず、いつでも高速でパフォーマンスの高いWebサイトを作成することができます。

AMPは、PWAのAppShellと同じく、AMP専用のHTMLテンプレートを取得し、最後にAMP Validatorで、AMPページが有効かどうかを検証する必要があります。

この点だけを見てみると、AMPとPWAは作成方法も非常に似ていると感じられるでしょう。しかし、AMP対応ページGoogle検索結果に反映される一方で、PWAはアクセスするのにURLリンクが必要です。

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そのため、ブログサイトやニュースサイトのように、Googleからのアクセスを入り口にするような情報サイトにはAMP、WebアプリケーションにはPWAを実装するのがよいと言えるでしょう。

まとめ

PWAはGoogleの開発者カンファレンス*「Google I/O 2016」*でスポットライトを浴びた技術で、最初にAndroidに搭載された技術です。一方、PublickeyによればAppleも次期iOSとmacOSの次期バージョンに同梱されるSafari 11.1において、PWAの重要要素であるService Workerをサポートします。Microsoftも公式ブログにてWindows 10でPWAのサポートを先日発表したばかりです。

▲ Windows 10でのPWAの利用画面 (オフラインでも使用可能)

今後、ますます多くのWebアプリケーションがPWAを実装してくることが予想されます。アプリストアの審査なしで更新も可能なので、実装を検討してみてはいかがでしょうか。