プレスリリースを出しても「まったく反響がない」「どこのメディアにも取り上げてもらえない」という経験をした広報・マーケティング担当者は少なくないでしょう。

では、どのようなプレスリリースなら読んでもらえるのか。

「とんかつ専門店かつや」などを展開する、アークランドサービスホールディングス株式会社の広報担当として、数多くのプレスリリースを手掛けてきた鈴木恵美氏に伺いました。

プロフィール掲載

鈴木 恵美 氏
アークランドサービスホールディングス株式会社 広報担当マネジャー
1983年生まれ。アークランドサービスホールディングス株式会社で、能動的な広報を立ち上げる。プレスリリース配信をはじめ、TwitterやSNSでのコミュニケーション、ユーザー視点のwebサイトリニューアルなどブランドの認知・認識向上に努め、”世の中に必要とされる企業”を目指してブランドロイヤルティを高める役割として奮闘中。

目次

  1. 「読んでもらう」ために、心がけていること
  2. 反響が良かったプレスリリース事例
  3. プレスリリースの書き方のポイント
  4. リリース配信後に見てもらうための工夫

「読んでもらう」ために、心がけていること

ferret:
御社が出したプレスリリースは、これまで数多くのメディアに掲載されています。
プレスリリースを出す際に、どのようなことを心がけているのでしょうか。

鈴木:
まず前提としてお伝えしたいのは、弊社はプレスリリースの目的を、メディア掲載や取材を獲得することだけではなく、「認知を広げ正しく認識してもらうこと」としています。

つまり、プレスリリースをきっかけとして自分たちが何者なのか世の中の人に知ってもらうことをゴールにしています。

●「自分に必要だ」と思ってもらえる見せ方

そのため、プレスリリースを出すにあたっては自社を必要としている人を想定し、その人に

「自分のための情報だ」

「自社の読者にとって有益な情報だ」

と思ってもらえるように内容を考えています。その結果として、メディア掲載や取材がついてきます。

●人に伝えたくなる切り口

また、「思わず人に伝えたくなるような情報」という観点も重要です。多くの人は、プレスリリースを「情報を対象者に直接届ける」という観点で捉えがちですが、それだけではありません。

例えば、弊社の「とんかつ専門店かつや」に関する情報は、食が細い人や体形を気にして制限をしている人にとっては、ダイレクトに必要な情報ではありません。しかし、

「そんなに面白いメニューが出るなら伝えたい」

など、他の人に伝えたいと思える要素があれば、対象者以外の幅広い人にとっても重要な情報になります。

自分事として情報を必要としている人を思い浮かべることと、それ以外の人でも思わず人に伝えたくなるような切り口を考えることが、プレスリリースで大事にしているポイントです。

反響が良かったプレスリリース事例

ferret:
最近出されたプレスリリースの中で、多くの人に届いたと感じた事例を紹介いただけますか。

販売初日に販売数量の目標数字を達成した事例

鈴木:
「からあげ定食専門店からやま」で、販売初日に販売数量の目標数字を達成でき、実際に食べた方からも好評の声が多かった事例があります。

「からやま」はテイクアウト専門店ではなく、からあげ定食の専門店であることが特徴です。そこで、「ごはんのおかずになるからあげ」というイメージが伝わるようなプレスリリースを出しました。

例えば、ごはんとの相性がよい「出汁カレーからあげ」は、漬け込みのパウダー、後づけのタレまですべてカレーという期間限定メニューです。プレスリリースのタイトル冒頭では【スパイシー&お出汁】という相反する要素をあえて組み合わせ、見る人の興味を引くようにしました。

販売初日に販売数量の目標数字を達成した事例

画像出典元:PRTIMES

来店した方をきっかけにクチコミが伝播した事例

また、「よだれ鶏からあげ定食」のプレスリリースでは、画像の中に商品を真上から俯瞰で撮影した写真を配置し、具材感たっぷりのタレが目立つようにしました。

来店した方をきっかけにクチコミが伝播した事例

画像出典元:PRTIMES

実は、この商品はからあげが山盛りになっています。真上からの俯瞰したときの見た目と、実際に商品を注文したときのボリューム感のギャップによって期待を超えるようにしたことも工



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