セッション」は、Googleアナリティクスを活用する上で基本中の基本となるパラメータです。サイトへの訪問回数と何となく理解している方も多いですが、しっかりとした分析をするためには正確な定義を学んでおく必要があります。

今回の記事ではセッションと混同しやすい他の指標との違いを明らかにし、セッションが計測されるタイミングや設定の方法を紹介します。

セッションの定義

まずセッションの定義をしっかり把握していきましょう。

セッションとは、「ユーザーがサイトに流入し離脱するまでの一連の行動」のことを表します。

通常ウェブサイトのトラフィックは「サイトに流入し、数ページを回遊した後に離脱」の繰り返しです。流入から離脱までを1セッションとしてその回数を計測し、サイトにどのくらいの訪問数があったのかを分析します。
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セッションがユーザーが最初のページを読み込みGoogleアナリティクスのタグが読み込まれたタイミングで計測されます。

セッションが切れるタイミング

通常ページを見終わってブラウザを閉じるなどして離脱すると、セッションが切れます。しかし、それ以外にもセッションが切れてしまう条件がいくつか存在します。

セッションがスタートしてから、何も操作が発生せず30分が経過する
デフォルト状態では、30分間何も操作されずに放置された場合セッションが切れます。
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例えば、サイトに訪れページBを開いた状態でしばらくコーヒーを飲みに行って席を離れたとします。30分間放置したのち再び席に戻りパソコンを開いた際には、新規のセッションとして計測されています。29分以内に何かしらの操作をすれば、セッション切れは防ぐことが可能です。

・日付が変わったタイミング
午前0時を跨いで日付が変わったタイミングでも、セッションが切れます。23:59にサイトに訪問しても0:00になった瞬間に新規セッションがスタートします。

・参照元が変わったタイミング
最初に入ってきた際の参照元と違う参照元からページが読み込まれた際に、セッションが切り替わります。簡単に言えば、一旦別サイトを読み込んで、別経路から再度戻ってくる際などに新規セッションとみなされます。

また、facebook認証など外部サイトを一度経由してからリダイレクトする場合などにもセッションが切り替わるケースがあるため、注意が必要です。

例えば、ランディングページからフォームに遷移する際に外部サイトの認証を挟んだ場合、リダイレクトしたタイミングでセッションが切り替わるため元々の参照元と紐付かなくなってしまいます。そのため、どのチャネルからの流入が効果的だったか?といった分析ができなくなってしまいます。

これらは参照元除外リスト、クロスドメインの設定などをして、特定のドメインを経由してもセッションが切り替わらないようにする必要があります。

参考:アナリティクスでのウェブ セッションの算出方法 - アナリティクス ヘルプ