アプリを作ったから、マーケティングはよろしく!」と上司から指示を受けた......

しかし、アプリマーケティングの経験が無ければ何から始めればよいのか、よく分からないですよね。

アプリをローンチした後にどうやって成長させるのか、そもそも成長のためにどの数値をを見ていけばいいのかをしっかり押さえておかないと、アプリを「ただ作っただけ」で終わってしまいます。

実は、アプリマーケティングはローンチしてからが始まりなのです。

今回は、アプリのローンチ後にどんな数値を追いかけていけばいいのかを解説します。特に、“この数字を絶対に追いかけるべき”というアプリマーケティングの指標項目を紹介します。

アプリマーケティングにおける数値指標

アプリマーケティングでは、追いかけるべき重要な数字が沢山あって分かりづらいのが実情です。

実際、Appleが提供する「App Analytics」などのツールで自社アプリを分析できる数値だけでもこれだけあります。

  • インプレッション
  • プロダクトページ閲覧
  • Appユニット
  • セッション
  • アクティブなデバイス数 etc…

これに加え、他社のアプリの利用動向などを見ることができるツールを使うと、さらに他社アプリのインストール数、所持数、時間・日間・月間のアクティブユーザー数、性年代別の利用率、平均起動時間、同時所持アプリなど様々な数値が登場します。

これらのうち、まずが数値をどのように見ていけば、ローンチ後のアプリの成長に役立つのでしょうか?

自社アプリローンチ後に見るべき指標と成長の鍵

ローンチ後に見るべき数値指標は、自社アプリの動向です。App Storeの場合、ストアの紹介ページの*「露出」がわかるインプレッション、プロダクトページの閲覧数、新規インストールの数を示す「App ユニット」*を確認します。

アプリはWebページと違って、Webやストアで検索してアプリの紹介ページに来てもらうだけでは成果につながりません。そこから「インストール」をしてもらうことが必須です。

そこで、インストールに至るまでの過程を追いかけ、自社のアプリアプリストアを訪れた人にアプリの魅力をわかりやすく伝え、インストールに繋げるための「ASO(ストア最適化)」の施策を打つ必要があります。

その一環として、アプリを見た人が説明ページまでたどり着き、無事にインストールまでしたかどうかを追いかける必要があります。

App Analyticsにおけるインプレッションとは、「アプリがユーザーのストア画面に表示された数」です。スクロールをし、画面に少しでも表示がされると、1インプレッションを獲得したことになります。

ストア内での閲覧の場合、アイコンやアプリタイトルは必ずユーザーの目に入ります。従って、いわゆる「指が止まる状態」となった時、初めてアプリのインストールの可能性が生まれます。

プロダクトページ閲覧とはApp Storeのアプリ紹介ページを見た人の数です。インストールをするユーザーは必ず見るページです。

特に、画面の冒頭部分はインストールのフックとなることから、インストールにつながるような最適な情報を盛り込むことが重要となります。

日々のモニタリングで細かな改善を

*プロダクトページ閲覧数をインプレッションで割った閲覧率が低い場合、アプリタイトルやアイコンがユーザーに響いていない可能性があります。*アプリの機能やキャッチコピーを工夫する必要があるでしょう。

また、プロダクトページ閲覧からインストールへの遷移が少ない場合は、プロダクトページタイトルや説明のスクリーンショット、説明文がユーザーに響いていない、または伝わりづらい内容になっていると考えられるでしょう。

これらの数字は毎日App Analyticsから見ることができます。ローンチ当初からモニタリングをして、アプリ利用の「入り口」となるストアの細かな改善のPDCAを積み重ねていくことが重要です。

可能であれば、いくつかの仮説を立てて同じ期間に施策を同時に展開する*「ABテスト」の中で最適解を素早く見つけることが重要*です。悠長に待っていてはあっという間に他のアプリや、アプリ以外の活動に時間を取られます。

まとめ:Webサイトとの違いを理解して施策を展開しよう

スマホアプリを利用するということは、ジャンルを問わず可処分時間の奪い合いとなるということです。

この記事で解説してきたように、アプリマーケティングは通常のWebサイトとは異なる数値を追うことになります。また、指標項目も多いため、ローンチ直後、運用段階など状態に合わせてモニタリングを行いましょう。

また、単に数値を追うだけでなく、その中でユーザーの利用を促すための施策を展開することが重要なのです。