この記事は株式会社ラクスが提供するメールマーケティングサービス「配配メール」からの寄稿記事となります。

「どれくらいの頻度でメールを送っていますか?」
とお伺いすると、多くのお客様が「月1回程度」とご回答されます。

しかし、皆さん、月1回送られてくるメルマガの内容や企業・サービス名を覚えていますか?

月1回の配信では印象に残らない、そもそもメールを見られていない可能性が高いです。
メールを活用して効率的に集客や販促を行いたいのであれば、最低でも週1回送ることをおすすめします

とはいえ、「週1回も配信する時間がない」「配信するネタがない」という方も多いでしょう。

そこで今回は、手間をかけずに週1配信を行う業務効率化術をご紹介します。「ネタがない」場合の対策についてもお話しますので、ぜひ最後までご一読ください。

メールマーケティングで成果を出すためには「配信頻度」が重要

メールマーケティングで成果を出すためには、ユーザーにとって有益なコンテンツを届けたり、件名や本文を工夫したりすることの他に、「配信頻度も重要な要素の1つです。

メルマガの平均開封率は20~25%ほどと言われています。逆を言えば約8割の人には見られていないということになります。

また、配配メールで「メールを開封するきっかけは何か」を調査したところ、「気づいたものを読むようにしている」「時間があれば読む」と、たまたま目に入ったメルマガを読んでいる人が全体の4割を占めていました。

①調査レポート図.png

引用:メルマガに関する調査レポート2023/メルラボ

どんなに良いコンテンツを配信していても見られなければ意味がありません。

配配メールでは、できるだけ多くのユーザーにメルマガを読んでもらい、自社を認識してもらうには、最低でも週1回配信することを推奨しています。

とはいえ、このようなお話をすると「購読解除が増えるのではないか」と懸念される企業様もいらっしゃいます。

しかし、購読解除と頻度に相関はありません。弊社とWACUL社で約2.5万件のメールデータを確認したところ、購読解除される割合が高いメールはむしろ「頻度の低いメール」でした。

②購読解除と配信頻度の相関.png

引用:「メール送りすぎ?」という遠慮は不要。メールマーケティングの実態調査/株式会社WACUL

配信頻度が高いと購読解除されてしまうと考える方は多いですが、実際はユーザーのニーズに合ったコンテンツが提供できていない、ユーザーが情報を必要としなくなった、などメールの内容のミスマッチが原因であることが多いです。配信頻度を気にする必要はありません。

手間をかけずに運用を続けるコツとは

これまでお伝えしてきた内容から、ある程度高い頻度での配信が必要ということは認識いただけたと思います。

ただ、頻度を高くして配信するとなると「ネタがない」「時間が取れない」という方もいらっしゃるでしょう。 そこで、ここからは手間をかけずに週1回の配信を続けるコツをご紹介していきます。

コンテンツは見せ方を変える

コンテンツは一度使ったら、もう使えないと思っていませんか?
同じコンテンツでも見せ方を変えれば、別のコンテンツとして活用することできます

「見せ方を変える」とはどういうことかを、導入事例コンテンツを例として紹介します。
導入事例記事の構成は一般的に以下のような流れになっています。

  1. どのような課題があったのか
  2. 導入のきっかけ
  3. 導入の決め手や理由
  4. 活用方法
  5. 効果や成果

この1~5のどこに焦点をあてるかで、メールの件名や本文は変わります。
「1.どのような課題があったのか」と「5.効果や成果」それぞれに焦点をあてた場合、件名・本文は以下のようになります。

コンテンツの見せ方を変える.png

コンテンツの切り口を変えるだけでメールの印象が大きく変わるので、「同じコンテンツがまた届いた」と気づく人はほとんどいないでしょう。
このように切り口を変えるだけで、1つのコンテンツでも数種類のメールが作成できます。

配信したメールを再利用する

配信するネタがなければ、期間をあけてもう一度同じメールを送りましょう。

「また同じメールが来た」と思われないかと心配な方もいるでしょう。
しかし、思い出してみてください。メールの平均開封率は20~25%です。
つまり、一度配信したメールだとしても、リストの8割の人たちは内容を見ていません。

また、人が忘却するメカニズムを表した「エビングハウスの忘却曲線」によると、人は一度勉強したことを1ヶ月後には8割の人が忘れているそうです。
これらを踏まえると、 一度配信したメールを再度送ったところで、「また同じメールだ!」と気づく人はほんの一握りです。

それでも不安という方は、

  • 件名だけ変える
  • 同じメールを送る際は前回配信日から3ヶ月空ける
  • 未開封者もしくは未クリック者のみに配信する
     
    など一工夫することをおすすめします。

件名や本文をコンテンツから引用する

ここからは、メールの作成時間を削減するコツをご紹介します。

文章作成が苦手で時間がかかってしまう人におすすめなのは、配信するコンテンツから文章を引用するという手法です。

件名ならコンテンツタイトル、本文ならコンテンツの導入文などから一部文章やキーワードを引用することで、ゼロから文章を考えなくても良いので、楽に作成ができます。
もし、「どこを抜き出せばいいかわからない」「文章にまとめるのが大変」という場合は、タイトルや導入文をそのまま引用してしまうのも良いでしょう。

以下は弊社のノウハウ記事のタイトルと導入文です。このままメールの件名と本文にしても違和感はないでしょう。

件名・本文作成のコツ.png

「そのまま使ってしまってもいいの?」と不安になる方もいるかもしれませんが、文章を考えることに多くの時間を費やしてしまい、結果配信も続けられないという事態に陥ってしまうのであれば、思い切ってコンテンツから文章を引用して作成負荷を削減することをおすすめします。

テンプレート化する

毎回1からメールを作成している方は、テンプレート化して変更箇所を最小限にしましょう
そもそも、メールに必要な要素と不要な要素があることをご存知でしょうか。

以下はよくあるメルマガの構成です。

メールの構成.png

時候の挨拶や編集後記を考えるのに時間がかかるという人もいると思いますが、実はこの2つはほとんど読者は見ていないので必要ありません。

弊社の調査では、読者がメールを読む時間はおよそ7秒ということがわかっています。この短い時間で本文をすべて読むのは不可能です。メールの内容と関係のない挨拶などはまず目に入っていない可能性が高いです。

では、読者はメールのどこを見ているのか?というと以下の通り、メインコンテンツの部分しか見ていません。 つまり、毎回作成が必要なのは、青色の部分のみです。

メールの構成2.png

グレーの部分も読者は見ていないのですが、差出人情報などは特定電子メール法で記載することが義務付けられています。しかし、毎回内容が変わる部分ではないので、ここをテンプレート化して、作成時間を削減しましょう。

運用を続ける上でよくある「ネタがない」を解決!

これまで週1回配信を続けるための配信・作成ノウハウをご紹介してきました。

しかし、「そもそもネタがない!」という方もいらっしゃると思います。 実際、お客様から「紹介できる記事がない」「イベントも実施していない」とご相談いただくことは多いです。

このようにネタがないと悩む方にお伝えしたいのは、「身近なコンテンツに目を向ける」ということです。

ネタがないと悩んでいる方の多くが、メールのコンテンツとして記事やイベント情報、新着ニュースを送らないといけないと思いこんでいますが、お客様にとって有益だと感じられるコンテンツであればなんでも良いのです。

意外と身近にあるコンテンツをご紹介します。

❶お客様からいただいた質問と回答

商談など営業時にいただいたお客様からの質問をよくあるQ&Aとして紹介しましょう。

お客様同士の抱える課題や気になるポイントは同じである可能性が高いです。
Q&Aを紹介することで、商品やサービスを購入する上でネックとなっていたポイントが解消するきっかけになることもあります。

弊社では、セミナーでいただくQ&Aをホワイトペーパー化してメルマガWebサイトで紹介した結果、多くの方にダウンロードいただき、数あるコンテンツの中でも人気の高いコンテンツとなっています。

QA集キャプチャ.png

❷お客様からいただいたレビュー

商品やサービスを購入したお客様からのレビューもコンテンツとして活用できます。

皆さんも普段何かを購入する際に、購入した人のレビューを参考にすることがあると思います。実際に商品を活用している人の話ほど有益な情報はありません。

レビューとしてきちんとまとまったものでなくても、営業時や購入後にお客様からいただいたお褒めの言葉などを紹介するのも良いでしょう。

❸営業資料

営業資料から一部抜粋してメールのコンテンツにすることもできます。

例えば、機能の紹介や活用方法などを営業資料から抜き出して紹介することで、お客様に自社商品の理解を深めてもらうことができます。

商品への理解が深まれば、他の商品と比較したときの強みにも気づいてもらいやすいですし、購入の際の懸念点を払しょくするきっかけになるかもしれません。

❹社内教育用資料

社内用の資料でも商品の理解が深まるような内容や、効果的な活用方法がわかるような内容であれば、そのままメールのコンテンツにできます。

また、社内教育資料のスライドを少し外向けに手直しして、セミナーホワイトペーパーのネタとしても流用できます。

営業活動をしていれば、必ずこのようなコンテンツは手元にあるはずです。ネタに困ったときはご紹介したコンテンツについて、営業にヒアリングしてみてはいかがでしょうか。

メール配信は配信頻度が大切。効果的にラクに運用しよう!

冒頭でもお伝えしたように、メールによって集客や販促といった成果を得るためには、高頻度で配信を続けることが成功のカギです。
できるだけ業務は効率化して、頻度高く配信できる体制を構築しましょう!

メールマーケティングサービスを提供する「配配メール」では、今回ご紹介した業務を効率化する方法から読まれるメールを作成するコツなどのノウハウ提供も行っています。

「メール配信を始めたいけど続けられるか不安」「今の運用で成果出るのかな?」などメール配信に関するお悩みを抱えている方は、お気軽にお問い合わせください!

メルマガ配信・一斉メール配信サービス「配配メール」