デジタル広告は相手に合わせて出す時代に!顔認証を活用したデジタルサイネージ
「デジタルサイネージ」とは、電子ディスプレイやプロジェクターなどのデバイスを使って動画や画像の情報を表示・発信するシステム。広告や販売促進、情報共有、社内研修などの目的で利用されており、店舗をはじめ学校や病院などでも導入されています。
技術の進化により、一方的に情報を垂れ流すのではなく、見ている人の属性や反応に基づいて広告の内容を最適化することが可能になってきました。そこで今回は、デジタルサイネージと「顔認証」機能を組み合わせたサービスについてご紹介します。
「デジタルサイネージ」の活用例とメリット
デジタルサイネージは、私たちの身近な所で活用されています。例えば駅構内での列車の運行情報や天気予報が表示されたディスプレイは、まさにデジタルサイネージ活用の代表例と言えます。またスーパーマーケットやドラッグストアなどの入口で、お買い得商品が紹介されているディスプレイを見たことがある人も多いのではないでしょうか。紙のポスターなどの静止広告に比べ、周囲の明暗に左右されない鮮やかな発色により視認性が高いことも特徴です。
従来のデジタルサイネージは一方的に情報を伝達する手段でしたが、昨今の顔認証技術の導入により、ターゲットに合わせた情報の表示が可能になりました。顔認証機能を追加することで、カメラやセンサーを使って来店客の性別や年齢を推定し、見ている人の属性にあったコンテンツを表示したり、表示の内容を瞬時に切り替えることもできます。
出典:NECディスプレイソリューションズ社との連携:顔認証システム×デジタルサイネージ連携ソリューション
広告主にとってのメリットは、ターゲット層に合わせカスタマイズされた広告を、自動かつ効率的に配信できる点です。またカメラの顔認証機能により、広告が実際にどれだけ見られたかを把握することもできるため、視聴者の年齢や性別だけでなく、視聴時間や回数などの効果測定が容易となりました。さらに来店客の行動や反応を分析することで、広告の内容やデザインの改善につなげることができるのです。
バーチャルフィッティングなどの新しい技術とも連携しているデジタルサイネージ。バーチャルフィッティングとは、カメラやセンサーで自分の体型や動きを認識し、画面上で服やアクセサリーなどを試着することができるシステムです。これにより、実際に商品を手に取らなくても、自分に合ったものを選ぶことができます。また画面上で色や柄などを変えられるため、ドレスなどの着脱に時間がかかる洋服などの試着が気軽にできるようになり、消費者側の負担軽減にもつながりました。
出典:試着シュミレーションサービス~試着時間を短縮し接客負荷軽減|DressMirror|TOPPAN
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