「採用マーケティング」だと最適な理由

では、従来のフローが抱える問題の数々は、どうすれば乗り越えられるのでしょうか。その打開策に「採用マーケティング」があります。ビズリーチは、採用マーケティングにもとづく一連の工程をファネルに示しています。

採用マーケティング_ファネル図_Final.png
(HRMOS採用管理事業部が提供する、採用マーケティングファネルの図)
提供:株式会社ビズリーチ

「例えば、一般的な消費財を“マーケティング”の観点で考えてみると、該当商品を知らない潜在的な消費者にまず知ってもらい、興味を持ってもらう必要があります。さらに、購入した消費者は商品の評判をSNSなどを通して広げます。単に購入してもらって終わりではなく、購入後もいかにその商品を愛し続けてもらえるか、までを考えます。

この構造は採用も同様です。

売り手市場かつ獲得競争が激しい採用の世界こそ、採用をマーケティングとして捉える必要があります。そもそも、企業にとって必要な人材が、転職活動をしているとは限りません。今は転職活動をしていないという潜在層への接点づくりから始まり、徐々に転職意向を顕在化してもらい、採用決定後もきちんと会社の中での定着や従業員のエンゲージメントまで考える。ここまでの過程全体を“採用”と捉えるべきなのです」

ビズリーチはこうした知見を元に採用マーケティングを実践しやすくするプロダクトとして、「HRMOS採用管理」という採用管理システムを2016年にリリースしました。

採用管理システムを導入するメリットは?

bizreach_-_4.jpg

HRMOS採用管理は採用に関するあらゆるデータを一元管理することができるツールです。

一方で、ビズリーチが提唱する採用マーケティングで注目すべきなのはツールありきではないことです。採用マーケティングとして、採用の過程を「接点づくり」から「育成(ナーチャリング)」、「本採用(コンバージョン)」、「定着(エンゲージメントの醸成)」までと捉えた場合、データに基づいた戦略立案をより確実に実行できる選択肢(ツール)としてHRMOS採用管理を提供しています。

また古野 氏は、ツール導入のメリットには採用担当者の「時間」の捻出も挙げています。

「現場の採用担当者の悩みを徹底して分析すると、最も大きな声が“採用戦略に時間がかけられない”でした。例えば、採用候補一人ひとりのデータ入力を、Excelやスプレッドシートなどに依存していたのも、専用ツールなら入力負荷を軽減できます。

採用現場は1日に数十人の採用候補者と部署を横断した複数の面接官の日程を調整します。さらに面接時間を押さえて、社内の会議室も確保する必要があります。これらは業務の一部でしかなく、採用担当者のリソースは逼迫するばかりです。ツールによって業務管理の工数削減ができた時間で、戦略設計に専念してほしいのです

参考:
『HRMOS(ハーモス)採用管理』戦略的な採用で本当に欲しい人材と出会える採用管理システム