新商品・新サービスを作るとき、見込み客やユーザーのニーズを満たしていなければほとんど反響はありません。見込み客のニーズを満たすためにはペルソナを設定することが必要不可欠です。

しかし、ペルソナ像を思い浮かべるのは簡単ではありません。「具体的な方が良い」とは言うものの、架空の人物だとリアリティが薄れ、本当にこれでいいのか漠然とした不安を抱えることもあるでしょう。

今回は、簡単にリアリティのあるペルソナ設定ができる方法を解説します。

スタート時にはペルソナ設定が必要不可欠

何か新しい商品・サービス・メディアをスタートさせるとき、成功させるためには必ずコンセプトや方向性を決める必要があります。

そのコンセプトや方向性決めの道しるべとなるのが、ターゲットの具体的な人物像となるペルソナです。

それでは、ペルソナ設定はどのように進めていけば良いのでしょうか。ここでは2つの簡単なペルソナ設定方法を紹介します。

参考:
ペルソナを作成してターゲットユーザーを明確にしよう

1.身近な人をペルソナにする

ペルソナ設定のポイント1つ目は、身近な人をペルソナにすることです。

自分の周りに、「こんなことに困ってる」「こんなサービスが欲しい」と悩んでいる人はいませんか?

家族や友人の中に何かを求めている人がいれば、その人を参考にペルソナに設定ができます。

ペルソナを身近な人で設定するメリット

誰か1人が悩んでいることはその他大勢も同じように悩んでいることかもしれません。大勢から話を聞く機会はなかなか作れるものではありませんが、たった1人の身近な人の話を聞けば、どんなことに悩んでいて、どんな解決策が欲しいのかが見えてくるでしょう。

身近な人がペルソナになった事例

実際に、身近な人をペルソナにして成功した企業事例を紹介します。
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引用:BASE(ベイス)ネットショップを無料で簡単に作成

簡単にECサイトを開設できる「BASE」は、リリース当時学生だった鶴岡裕太氏がお母さんのために開発したサービスです。

きっかけはお母さんの「インターネットで物を売りたい」という一言。

ECサイトを開設するには決済システムを導入したホームページを作ったり、申請をして審査を受けたりなどの準備があります。個人が趣味で小さなECサイトを開こうと思っても、知識や経験がなければ難しいという事情がありました。

そこでBASEの鶴岡氏は、ペルソナを「自分の母親」に設定し、母親目線でBESEを開発しました。

結果として、インターネットにあまり詳しくないお母さんでも簡単に出店できるようにシンプルなサービスとなり、同じような悩みを抱えている人々に受け入れられています。

参考:
お母さん目線で作って見たら「BASE」はシンプルなサービスになった

2.過去または現在の自分をペルソナにする

簡単なペルソナ設定2つ目は、過去または現在の自分をペルソナに設定することです。

過去の自分はどんな悩みがあり、どう解決したでしょう。また現在の自分は、どんな悩みを持っていて、どうやって解決したいでしょうか。

過去の自分をペルソナにすれば、過去の悩みを解決する方法を考えられます。

そして現在の自分をペルソナにすれば、その悩みを解決する商品・サービスを企画に繋がるのです。

ペルソナを自分にするメリット

過去や現在の自分をペルソナにする最大のメリットは、悩みが明確でそれを解決する糸口を見つけやすいということです。

自分が悩んでいることは、どこかで別の誰かが同じように悩んでいることかもしれません。それを解決することで、多くの人の悩みを解決する手段にもなるかもしれないのです。

自分がペルソナの場合、どんな架空のペルソナ設定よりもリアリティがあるでしょう。なぜ悩んでいるのか、どのようなものが欲しいかなど、より深くペルソナの悩みを掘り下げられます。また、ペルソナが自分であれば、悩みを抱えている人がどのような人物でどのような生活をしているのかもわかりやすいでしょう。

そのリアリティを武器に、新商品・サービスの開発に役立てられます。

過去の自分をペルソナにした事例

10年間で100億以上を売り上げたと言うエベン・ペーガンは、『あなたの知識・経験・情熱をデジタル商品にしてオンラインで売り出す方法』という書籍を執筆しています。

この書籍はまさに、過去の自分をペルソナにした商品。

デジタル商品の恋愛教材をヒットさせた自分の経験と知識を用いて、過去の自分と同じように「インターネット初心者だけれどもオンラインでデジタル商品を売りたい」という人に向けて商品を展開し好評を得ています。

参考:
エベン・ペーガン(Eben Pagan)ってだれ? 『海外マーケター列伝』

現在の自分をペルソナにした事例

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引用:まとめよう、あつまろう- Togetter

Twitterのつぶやきをまとめた『Togetter』は、制作者の吉田俊明氏が当時の自分のために開発したサービスです。

イベントレポートを作る際、普通はメモや議事録をまとめて提出するところ、吉田さんは面倒に感じ、Twitterのハッシュタグを使ったレポートを提出しようとしました。

しかし、Twitterのハッシュタグを一つひとつ手で集めるのは大変な作業。そこで自動でつぶやきをまとめてくれるツールを開発したのです。

「自分による自分のためのツール」としてスタートし人気が出た事例です。

参考:
wise9 › 月間1000万PV突破の人気WebサービスTogetterはこうして産まれた(前編)

リアリティのあるペルソナ設定を

身近な人や過去・現在の自分をペルソナに設定すれば、具体的でリアリティのある顧客像が見えてきます。

リアリティのあるペルソナが設定できれば、その人の悩みやニーズが目に見えてわかるようになります。

もちろん、ペルソナ設定のやり方は他にもたくさんあります。そのため自社サービスにあったペルソナ設定をするべきでしょう。

とはいえ、もし具体的なペルソナがなかなか浮かばない、というときは今回の2つの方法を参考にしてみてください。