スマートスピーカーの利用シーン

Google、Amazon、LINEのスマートスピーカーが発売されて1年以上経った2019年現在、スマートスピーカーは家庭内での利用が中心に想定されています。

Google Homeは公式ページでYouTubeやNetflixとの連携ができる点や、家電との連携でスマートホーム化できる点を強調しています。

Google Home

Amazon Echoの公式ページはPrime Musicと連携ができることから音楽再生にフィーチャーしていますが、「料理、家事、子育て」のサポートができることを紹介する動画なども用意されています。

Amazon Echo

どんな時に使えるの?Amazon Echo

LINE Clovaの公式ページには「利用シーン」というページが用意されており、具体的な使い方についてイメージが湧きやすくなっています。
Amazon Echoと同様に育児や子育てといったシーンに着目していますが、LINE Clovaは「朝起きる練習に」といった項目が掲載されており、子供が自分で使うことも想定されていることがわかります。

利用シーン / LINE Clova

検索の仕組みはどうなってる?

音声検索は、入力される検索キーワードが口語体であったり文章になることで長文化しやすかったりと、テキスト検索における検索キーワードとは異なる点が多々あります。
検索の仕組みを担っているアルゴリズムは長文化した検索キーワードにどう対応しているのか、また、Webページ側ではどのような対策が必要なのかを紹介します。

ハミングバードアップデートとは

ハミングバードアップデートは2013年に実施されたGoogleの検索アルゴリズムの更新です。
ハミングバードアップデートは、複雑な検索キーワードに対してそのキーワードの文脈や意図を読み取り、関連性の高い検索結果を返すためのアルゴリズムです。
ハミングバードアップデートでは、ペンギンアップデートパンダアップデートとは異なり、コアアルゴリズム(検索アルゴリズムの基幹部分)の更新がされました。

ハミングバードアップデートの実施により、Googleの検索アルゴリズムは文章理解力が向上し、音声検索で入力した口語体の検索キーワードなども認識できるようになりました。
Googleのアルゴリズムについては以下の記事でも詳しく説明していますので、合わせてご覧ください。

SEOに大きな影響を与えたGoogleの主なアップデートまとめ

音声検索で重視されていると思われる要素

Webページを作る際の音声検索対策に有効と思われる要素について紹介します。

2018年1月のウェブマスター向けオフィスアワー(オンラインGoogleの担当者が様々な質問に答えたり、直近のアルゴリズムに関する情報について話したりする映像配信イベントのこと)にて、ジョン・ミューラー氏は音声検索の最適化について以下の項目が重要であると発言しています。
English Google Webmaster Central office-hours hangout / 2018/1/9

  • 構造化データ
  • 質問に対する回答に利用されやすいコンテンツ

ページのもつ情報を、検索エンジンが理解しやすいように構造化データでも記述することで音声検索の結果に採用される可能性が高まります。
また、「日本で一番高い山は?」という質問に対する回答として「日本で一番高い山は富士山です。」といったように質問を繰り返す形の文章が用意されていると、質問系のキーワードでは採用されやすくなる可能性があるといいます。

さらに、Actions on GoogleGoogleアシスタントを拡張した機能)を活用することも有効であるとジョン・ミューラー氏は発言しています。

Google アシスタントの拡張

レシピ、ニュース、ポッドキャストなどのコンテンツは構造化マークアップが可能です。
これらの情報を構造化データで記述することで、音声アシスタントで自分のページが採用される可能性が高まります。

他にも、

  • ページの表示速度が速いこと
  • ページHTTPS化されていること
  • 文章がシンプルで読みやすいこと
  • PC検索において上位表示されていること

などが音声検索でも採用されやすいページあるとする説を、バックリンコ社が独自調査の結果として発表しています。

音声検索対策として独立した対策方法はなく、あくまでもGoogleのガイドラインに沿った良質なコンテンツが採用されているといえるでしょう。