ferret編集部:2015年4月8日に公開された記事を再編集しています。

皆様のまわりには「あの人はアイデアを出すのがうまい」と言われている方はいませんでしょうか?
その人に相談すると、これまで思いもつかなかったような企画やアイデアのヒントを出してくれるようなアイディアマンの方です。

今回、紹介する考え方やそれにまつわるサービスを利用することで、きっと皆さんも周りから「アイデアを出すならあの人に相談」と言われる人材になれるかもしれません。
企画やアイデアを出すコツ、それに関連するサービスを5つご紹介します。

アイディア創出に役立つテクニック5選

1.一人でもブレストを行う

ひとりでブレスト

http://hitori.six1.jp/index.php

通常複数人で行うブレストですが、人が集まらないと開催できないというデメリットもあります。
そんなときに便利なのが今回ご紹介する「ひとりでブレスト」です。

こちらは紙とペンを用意し、投げかけられる質問に対してそのメモで応えていくツールです。
サイトにアクセスすると、まず何の企画、サービスでアイデアを出したいのか?そのキーワードの入力が求められます。

一つの質問が終わるごとに、次のページでメモに書くように要求されます。質問内容はなかなか面白い切り口で、例えば「あなたの○○(最初に入力したサービス・企画名など)が新聞でとりあげられたらどんな記事になる?」であったり、「○○を一言でいうと?」「競合があなたの○○を見て地団太を踏んでいますが、なんて言ってますか?」など、画面に向かってまさに一人でブレストします。

自分の目標があり、それに向かって達成しようとするビジョンを描いていると、どうしても新しいやり方や方法が思うように見つからないことなんてことがあります。
そういった時にはいったん他の人に相談する前に、自分自身で新しい方向性や手段を予め用意しておくと、何事もスムーズに進む場合もあります。

2.マインドマップを用いる

Bubbl.us

https://bubbl.us/

アイディア出しにとても有用なマインドマップですが、今回はオンラインアプリの「Bubbl.us」をご紹介します。

マインドマップとは脳内の発想・理解に近い方法で考えているキーワードをつなげていき、解決法や打開策を見つけるノートの書き方です。UI(ユーザーインターフェース)は英語ですが、画面の構造は非常にシンプルで、出てくる角丸の枠に言葉を入れ、それをつなげていくシンプルな作業です。

CTRL」キー+「ENTER」キーで主軸に対して副軸を追加したり、枠の色を変更して方向性を統一させるなど、無料とは思えないハイクオリティなツールになっています。
また、こちらのサービスの良いところは、通常に使う分にはユーザー登録が不要で、完成したマインドマップを印刷しておくことが可能になっています。手書きで書いている方も、一度こちらのサービスを利用してみてはいかがでしょうか?

それ以外にも、Xmindなどのマインドマップ作成ツールも有名です。
※参考:人気ランキング No.1のマインドマップソフト XMind

3.オズボーンのチェックリストを使う

オズボーンのチェックリスト

http://www.idea110.net/post_7.html

こちらは有名なアイデア発想法の一つとして様々な場面で利用することが可能です。

ブレーンストーミングの考案者として有名なA・F・オズボーンによる発散発想技法。アイディアが浮かばない際に発想する切り口として利用する為のリストである。M・I・Tクリエイティブ・エンジニアリング・ラボラトリーがオズボーンの著書から9項目を選んで作成したものが有名であり、以下、その9項目である。

  1. 他に使い道はないか(Put to other uses-転用)
  2. 他からアイデアが借りられないか(Adapt-応用)
  3. 変えてみたらどうか(Modify-変更)
  4. 大きくしてみたらどうか(Magnifty-拡大)
  5. 小さくしてみたらどうか(Minify-縮小)
  6. 他のものでは代用できないか(Substitute-代用)
  7. 入れ替えてみたらどうか(Rearrange-置換)
  8. 逆にしてみたらどうか(Reverse-逆転)
  9. 組み合わせてみたらどうか(Combine-結合)

引用:コトバンク

やり方はいたってシンプルで、上記9の質問に対し、それぞれ答えていく、というものです。一人で行ってもよいですし、これをもとに複数人で出しあってもよいかもしれません。
とかく数字に追われるジャンルのビジネスを展開している企業などでは、議論や会議の場においてどうしてもこういったアイデアを出す作業というのが後回しにされがちです。
それでも1か月に1回は、各部門の代表者を集め、こういったブレーンストーミングを行うと効果的かもしれません。

4.ブレーンライティング

ブレーンストーミング(ブレインストーミング)は多くの方が聞いたことのある手法かもしれませんが、こちらはブレーンライティングと言われる手法です。
実際にやることは似ているのですが、紙に書くことで、一度言ったことや些細なアイデアで忘れ去れてしまったような内容もすべて可視化されます。やり方に必ずしも決まりがあるわけではないのですが、広く一般的に実施される方法は下記のとおりです。

準備するもの

縦3、横6行のマス目(エクセルなどで作成したもの)を用意し、それを人数分印刷しておきします。一マスは手書きで文字が書けるようにある程度の広さを取ってください。

1. 6人が準備したシートの最初の上3マスに、テーマに従ったアイデアを書き出します。この時、設定する時間は5分で短すぎても長すぎても駄目です。

2. このシートを隣の人に回し、2段目の横3マスにアイデアを書いていきます。この時、先に書かれている人と内容が重複していたとしても、ほんの少しでも内容が異なれば問題ありません。

3. 2を繰り返し、ちょうど30分で18マス×6枚のシートすべてに何かしらのアイデアがかかれたものが出来上がります。

ここで終わりでも問題ありません。108のアイデアのなかから、具体的に話が進められそうなものに対して議論します。もちろん、これを次のブレーンライティングの議題として挙げ、もう一度同じことを実施しても構いません。

またこのやり方にはちょっとした続きの方法があります。

4. 1枚18のアイデアが書かれた紙を一人一枚ずつ持ちます。その中でよいと思うもの、可能性がありそうなものを一人いくつでもいいので○などでマークをつけます。

5. これを同じように隣に回し、一人が108個すべてのアイデアに対し評価をつけたものを作成します。

6. ○マークをつけたもののみ更にグルーピングし、そのグループの中から一つ、代表アイデアを出します。

最終的にその代表アイデアは一つかもしれませんし、グループ分けした結果10かもしれません。ただアイデアを選ぶ段階で明確に参加者全員が加われますので、とても効率的な方法です。

参考:http://knowhow.dreamgate.gr.jp/product/id=504

5.9マス発想で思考を整理する

9マス発想

最後にご紹介するのは「9マス発想」です。

こちらは一つのテーマに対し、それに連想するものを次々に書いていく方法です。考えたいことや解決したいことなどを9マスの中心に記載します。
その周りの残り8マスにはその内容に関連した8つの別の事を書いていきます。思いついたことや、それに連想するキーワードであれば何でも構いません。コツはあまり深く考えず、どんどん書いていくことです。また必ずすべてのマスを埋めるようにしてください。

次にその8つのうちの一つを選び、白紙の9マスの中心にそれを書きます。
そして最初に行った方法と同じで、残りの8マスを埋めていきます。ただこれだけでも、16の新しいキーワードや視点が書き出されたことになります。毎回テーマが変わるので、そんなに難しい作業ではありません。
出来上がったものを眺めるとこれまではなかった視点から物事を考えられるようになります。紹介したサイトではその「9マス発想」がオンライン上で簡単に利用できますので、一度試してみてはいかがでしょうか?

参考:http://plusblog.jp/tool/mandalart/