会社のことを好きになってもらうため、石けんと合成洗剤の違いを発信し続けたい

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川部氏:
今回のお話で、広告でお客様に自社のメッセージを伝えていくことの重要性を再認識できました。今後はどのような形で消費者に伝えていくのでしょうか?

加藤氏:
無添加にこだわる理由を従業員にも共有し、理解してもらった上でお客様にも伝えていきたいです。

「石けんは天然油脂もしくは脂肪酸から作られ、合成洗剤は石油や天然油脂から作られている」という石けんと合成洗剤の違いは、シャボン玉石けんとしてすごく重要視している部分です。その特性や会社の取り組みなどを伝えるため、通販/ECの情報発信のほかに、リアル店舗での勉強会も充実させたいです。

弊社では一般的な卸・小売ルートの販売も手がけていますが、やみくもに販路拡大をしているわけではありません。店舗に置いて、情報啓発をはかることができる「勉強会」を開催できるかが、販路拡大を判断する大きなポイントにしています。

また、店舗の勉強会には、近隣の通販「友の会」会員にも告知して動員強化しています。そこで製品に触れて、より理解を深めてもらったならば、通販にこだわらずにその店舗で買ってもらうようにもしています。店舗とEC/通販で分断させずに、全社的に製品をより利用してもらえれば良いのです。

この好循環を強化するためにも、広告などでみなさまに発信し、少しでも多くの人が会社のことを好きになってくれれば嬉しいですね。

川部氏:
なるほど、昨今のO2O(Online to Offline)やOMO(Online Merges with Offline)の流れと通ずるものがありますね。

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本連載では千趣会や大塚製薬、JIMOSなど企業規模や業種・職種を超えて幅広く、EC&通販に携わる経験を蓄積し、現在は株式会社プランクトンR取締役を務める川部篤史さんが様々なメーカー企業のEC&通販担当者にインタビューし、その独特な勝ち筋や手法を聞いていきます。第1回目はトミカ・プラレールや、リカちゃんでおなじみの株式会社タカラトミーです。