Facebookは世界で約14億人ものユーザーを抱え、国内の利用者数も2,400万人を突破する世界最大のSNSです。
2006年にサービスを開始し、急速な成長を遂げるFacebookは、最近は特に従来のSNSとは異なるアプローチを続けており、先月行われた開発者向けのFacebookイベント「F8」でも、Facebookのメッセージ機能である「Facebookメッセンジャー」のプラットフォーム化やアプリ内の分析ツールなど、単なるSNSの枠に収まらないような様々な新機能を発表しました。

Facebook F8カンファレンス、初日のまとめ | TechCrunch Japan

F8ではFacebookの今後を大きく変えていくと予想される機能が紹介されていましたが、今年既にFacebookはいくつもの新機能をリリースしています。
今回は、2015年に発表されたFacebookの新機能5つをご紹介します。

1.従業員同士の繋がりをサポートする「at Work」開始 -

 Facebook、ビジネス向け新機能「at Work」開始 - 従業員の繋がりをサポート
Facebook、ビジネス向け新機能「at Work」開始 - 従業員の繋がりをサポート | マイナビニュース

企業内での情報共有をやりやすくする「at Work」は、1月15日より一部のパイロットパートナーに向けて試験的に提供されています。
「at Work」専用アカウントを取得すれば、所属している企業の情報を受け取れるほか、従業員同士でグループを作成することも可能です。
一般アカウントと完全に切り離しての使用が可能なため、情報漏えいしにくい仕組みとなっています。

2.自分がいる場所とタイミングに合わせて情報を表示する「Place Tips」

 自分がいる場所とタイミングに合わせて情報を表示する「Place Tips」
Facebook、位置情報に基づいたニュースフィードを行う新機能「Place Tips」の提供を開始:MarkeZine(マーケジン)
「Place Tips」ユーザーがいる場所に合わせた情報を表示する機能です。利用者の位置情報は携帯電話のネットワーク、Wi-Fi、GPSの情報から特定されるようです。現在は言語設定を「英語(米国)」にしている場合のみ利用可能のようです。

3.Facebookページ向けの「注目の動画」「プレイリスト」

 フェイスブックが新機能「注目の動画」「プレイリスト」を発表 - ライブドアニュース
フェイスブックが新機能「注目の動画」「プレイリスト」を発表 - ライブドアニュース

Facebookページ向けの新機能が2つリリースされています。「注目の動画」は、ユーザーに観てほしい動画を、ページ運営者側で選んで目立たせることができる機能です。
選んだ動画は、Facebookページ左側の「情報」欄と「動画」セクションの上部に表示されます。
「プレイリスト」は、アップした動画をグループ分けし、グループ内で任意の順番に並べ替えることができる機能です。
これまで投稿順で並んでいた動画の表示位置を、運営者側である程度コントロールできるようになりました。

4.Facebook上で売買を行える「For Sale Group」

 Facebook、CtoCの売買を可能にする新機能「For Sale Group」開始:MarkeZine(マーケジン)
Facebook、CtoCの売買を可能にする新機能「For Sale Group」開始:MarkeZine(マーケジン)

「For Sale Group」は、グループメンバー間で売買できる機能です。
メンバーは、投稿するときに「Sell」機能を選択すると、売るものの説明や値段、持ち帰りや配達の場所を設定できます。
「Available(販売中)」「Sold(売り切れ)」といった情報もその投稿に表示することができるほか、過去に売れたもののカタログを表示することもできます。

5.過去の投稿を簡単に確認できる「On This Day」

過去の投稿を簡単に確認できる「On This Day」
Facebook、過去の「今日」振り返る新機能 - ライブドアニュース

3月24日、自分がこれまでにFacebookでシェアした(もしくは友達からタグ付けされた投稿)を振り返ることのできる新機能「On This Day」(過去のこの日)が発表されました。
許可しない限り、友達のニュースフィードには流れない仕様になっています。

まとめ

FacebookはSNSの王者として独走する期間が長く続いていますが、彼らは今までと同じようにSNS運営しているだけでは事業を継続できないことを既に気付いています。
一見するとSNSとは全く関係の無い企業を買収したり、メッセンジャーのプラットフォーム化を構想しているのは、現状に留まっていてはいけないという思考が根本にあるからできることでしょう。
どのようなサービスにも共通することですが、現状維持は維持ではなく低下に向かっているケースの方が多くなります。サービスを継続させたいのであれば、時代に合わせて柔軟に変化することを恐れないことも重要なポイントになります。

Facebookの動きは今に満足せず、時代の流れを考え上での行動なのではないでしょうか。

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