編集後記

メディア環境やビジネス構造の変化から、近年広告会社に求められる役割も大きく転換してきている。これまでは宣伝部のみに向き合っていれば充分だったが、事業部や商品開発部との直接のやりとりが当たり前になった。広告クリエイターの発想はモノの売り方を考えることではなく、売れるモノを考えるところから求められるようになってきている。言葉の概念集約のチカラを使って、アイデアの集約・拡散を繰り返し、プロダクトの既成概念をアップデートする。「一つの言葉で事業を動かすことができる」という信念によって生み出された「旗振り役の言葉たち」が、新しい世の中の方向性を指し示している。

取材・執筆/神保康介

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