2019年7月にSNSで「Yahoo!が企業に個人情報に提供している?」と話題になったのを覚えている方も多いのではないでしょうか?実はYahoo!スコアの設定がデフォルトでオンになっていたため、このような話題が拡散されたのです。

そこで今回はYahoo!スコアとはいったいどのようなサービスなのか、そのメリットやデメリット、Yahoo!スコアの 上げ方についてご紹介していきます。また、現在のYahoo!スコアはどのようになっているのかについても触れていきたいと思います。

Yahoo!(ヤフー)スコアとは

まずYahoo!スコアの概要について見ていきましょう。

Yahoo!スコアとは個人の信用度を数値化するスコアリングサービスの一種で、LINEやドコモなども行っているサービスと同様のものです。

Yahoo!はYahoo!スコアについて「Yahoo!スコアはお客様にお得で便利な体験を提供するサービスです」と表現しており、レストランやコンサートの先行予約などの面倒な手続きを簡略化・入場の優先化を行う他、買い物時にお得な特典がもらえるなどの体験ができるようになるそうです。

しかし、2019年10月現在ではYahoo!スコアを活用しているのはごく一部の企業のみで、ユーザーが大きく恩恵を受けることができるのはもう少し先のようです。

Yahoo!スコアは勝手に情報を提供される?SNSでの投稿について

冒頭でも触れたように、Yahoo!スコアは2019年7月からサービスを開始し、既存のYahoo!のアカウントではデフォルトでスコア情報を提供する設定がされていたことにより、「個人情報を企業に提供している」という声が多数SNSで見受けられました。

それに対しYahoo!スコアは以下のようなお知らせをリリースしました。

6月中旬より、ソーシャルメディア上の一部投稿において、「自分の(個人)情報が勝手に外部に提供される」と心配されるご意見が多くありましたが、「Yahoo!スコア」では、お客様の同意なくお客様の情報やスコアを他社に提供することはありません。
引用元:ソーシャルメディア上での一部投稿について

しかし、これに対してSNSでは「静かにサービス開始したのにデフォルトでオン設定はおかしい」という声が上がり、再び大きく問題となっていました。

それを受けてYahoo!スコアは2019年9月9日にデフォルトの設定を変更すると発表し、10月1日以降は自ら設定をオンにしない限りは企業にスコアを提供されないようになりました。

Yahoo!(ヤフー)スコアの事例

ではここからはYahoo!スコアが実際に活用されている事例についていくつか紹介していきます。2019年10月現在ではまだ活用されている事例は少ないものの、これから増えていくものと思われます。

Lancers・クラウドワークス

クラウドソーシング業界でシェア1位と2位を争っているLancersとクラウドワークスではYahoo!スコアを活用しているようです。
両社ともに、積極的に仕事を受注してくれそうな優良なフリーランスをYahoo!スコアによって抽出し、優先的に案件のオファー・マッチングを行なっているようです。

HELLO CYCLING

Maas領域の自転車のシェアサービス「HELLO CYCLING」でもYahoo!スコアを活用しています。
様々な分析により、Yahoo!スコアの高いユーザーは積極的に自転車のシェアリングサービスを利用してくれるのではないかという仮説を立てて実験を行なった結果、実際にYahoo!スコアの高いユーザーのサービス申込率が高かったようです。
また、Yahoo!スコアの高いユーザーは一般教養がしっかりとしている傾向にありますので、サービスを利用するマナーもいいという統計も出ているようですので、Yahoo!スコアはマーケティングおいても活かすことができるということがわかります。