SEO内部対策と外部対策の2種類に分けられる」

多くの方が聞いたことのある言葉だと思いますが、今回は内部対策における重要ポイントである内部リンクについて紹介します。

内部リンクには様々なSEO効果があり、ユーザーにさらなるサイト満足度を提供することもできます。

内部リンクとは?

Webサイトにおけるリンクとは、外部のサイトから自身のWebサイトへの外部リンク(被リンクと、自身のWebサイトページ内で関連する他のページへの内部リンクの2種類があります。

外部リンクは自身以外のWebサイト運営者から「この記事は有益な情報である」と認められて設置されるものであるため、外部リンクを獲得しているWebサイトSEOにおいて大きな効果を持っています。

Googleのアルゴリズムアップデートによって外部リンクは以前ほどの効果を見込むことはできませんが、スパムではないWebサイトからの外部リンクは今でも大きなSEO効果があります。

しかし内部リンク外部リンクとは異なり、たくさんリンクを設置すればいいといった単純なものではないため、効果的に意味のある内部リンクを設置することによって初めて機能します。

さらに内部リンクは自身のサイト内の関連するページリンクを設置するので、ユーザーとしては求めている情報に関連する情報までサイト内で収集出来るというメリットもあります。

内部リンクとSEOの関係について

ここでは大きな3つのポイントにわけて内部リンクSEO効果をみていきます。

クローラビリティが向上する

内部リンクを適切に設置することによりクローラーがサイト内を巡回しやすくなる、つまりクローラビリティが向上するというのが1つ目のポイントです。

クローラビリティが向上すると、ページを公開した際にすぐにクロールされるようになり、ページを公開したにも関わらず長い時間インデックスされないということもなくなります。

ユーザーのサイト滞在時間が長くなる

2つ目のポイントは、内部リンクによってユーザーの滞在時間が長くなるという点です。

GoogleはユーザーごとにWebサイトの滞在時間を記録しており、その滞在時間の長さによってページの評価をしていることが、2019年の上半期に行われたGoogleのアルゴリズムアップデートによって明確にされました。

そのため、SEOを意識して作ったコンテンツであっても、、滞在時間が短くユーザーの問題を解決できていないとみなされたページには良い評価が付きづらい傾向にあります。

反対に、下位表示されていたページでも滞在時間が長く、ユーザーの問題を解決したとGoogleが判断をすると元々は上位表示されていたはずのページに代わって順位が上がることもあります。

また、正しく内部リンクを活用してそのページ以外のコンテンツもユーザーに見てもらうことによって、サイト全体の評価が相対的に高くなるということも十分にあり得ます。

Webサイトの専門性を高める

SEOを進めるうえで重要なのがE-A-Tの要素です。

E-A-Tとは、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字をとった現在のGoogleが最重要としている3つの要素をまとめて表す言葉です。

このE-A-Tの考え方の下では、専門性の高いWebサイトGoogleから良い評価をされるということになります。

内部リンクはそのページに関連する同一サイトのページを設定しますので、その内部リンクの数が多いほど関連した記事がある、つまり専門性が高いということになります。

内部リンクを最適化する4つのポイント

では実際に内部リンクを最適化するためのポイントについて見ていきます。

内部リンクの最適化を行うのであれば最低限これだけは必要というものを4つにまとめましたので、自身のサイトで対策できているかをご確認ください。

グローバルメニューからのリンク

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まずはグローバルメニューからのリンクです。

グローバルメニューとはWebサイトのどのページにも固定で表示されるショートカットのような役割を持つリンクのことで、IA(インフォメーションアーキテクチャ)において非常に重要なのがグローバルメニューです。

グローバルメニューが設置されていることによって、自然検索から流入してきたユーザーにもサイト全体の構造がわかるようにするために設置します。

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また、グローバルメニューはスマートフォン用のモバイルページでも設置されています。

別名「ハンバーガーメニュー」とも呼ばれる3本線のアイコンがグローバルメニューとなっているサイトも多くあります。

パンくずリストの設置

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続いての内部リンクを最適化するポイントはパンくずリストの設置です。

パンくずリストとは現在表示されているページはサイトのどこを読んでいるのかをユーザーに分かってもらえるように設置するリンクのことです。

童話「ヘンゼルとグレーテル」の作中で、森で迷子にならないように歩いてきた道にパンくずを置いて目印にしていたという話が、パンくずリストと呼ばれている由来になっています。

パンくずリストにも最適化のポイントがあり、サイトの末端ページを表示している場合でもそのページにたどり着くまでのカテゴリを全て表示させなければなりません。

例えばこの記事であれば以下のパンくずリストが設置されています。

ferret > 記事をさがす > SEO検索エンジン最適化) > 内部対策 > 内部リンクとは?最適化の方法とSEOにおけるポイントを解説!

このように全てのカテゴリページパンくずリストに表示させる必要があるので、記事をジャンル分けするカテゴリがあるにも関わらず、HOME > 記事という風にカテゴリページを省略したパンくずリストは最適化されているとは言えません。

関連する高品質なページへのリンク

3つ目の内部リンクを最適化するためのポイントは関連する高品質なページへのリンクです。

外部リンクを獲得したサイトが高品質なサイトでなければいけないのと同様に、内部リンクリンクページも高品質でなければいけません。

低クオリティな記事を大量に作って公開し、内部リンクを張り巡らせてもそれは最適化された内部リンクとは言えません。

また、前述した通り、内部リンクサイト内の関連したページリンクページとして設定しなければいけないため、ビックワード1位を獲得している高品質なページがサイト内にあったとしても、関連性のないページでそのページ内部リンクを設置するのも最適化できていないと言えるでしょう。

複数のジャンルやカテゴリを扱っているWebサイトであればページに設置する内部リンクはカテゴリやジャンルごとに統一するとSEOにおいて高い効果が見込めます。

リンクページの内容がわかるアンカーテキスト

最後の内部リンクを最適化するポイントはリンクページの内容がわかるアンカーテキストでの設置です。

リンクページには何が書かれているのかをユーザーが一目でわかるページタイトルアンカーテキストに設定するのが最適化された内部リンクと言えます。

また、リンクページSEOを意識してタイトルを設定しているはずなので、関連するキーワードを記事内に含めるということですので、キーワードの網羅性においてもSEO効果を発揮してくれます。

まとめ

今回は内部リンクとは何か、そのSEO効果と最適化するためのポイントについて紹介しました。
内部リンクは、正しい知識を持っていれば最適化することができますので、内部リンクの最適化も意識しながらコンテンツを増やしていくと次第にSEO効果を発揮します。

内部リンクの最適化は、サイトのページ数が増えていくほどに重要度を増していきますので、インデックスされるまでの時間にお悩みの際は内部リンクを見直してみるとよいでしょう。

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