自動クロスデバイス機能用のレポート

Google Analyticsで自動クロスデバイス機能のレポートを確認してみましょう。左メニューの「オーディエンス」>「クロスデバイス」からレポートを選択できます。以下の4種類の解析が可能です。

複数デバイスによる重なり

デバイスを複数使ったユーザーと一つのデバイスのみでアクセスしているユーザーを比較できます。ユーザー数やセッション数など数値で把握できて便利です。また、ビジュアルで重複割合を確認できるのでわかりやすいでしょう。

デバイス経路

複数のデバイスによるアクセスがコンバージョンに到達するまでの経路を示すレポートです。ユーザーがどのような順序でデバイスを使用したかを知ることもできます。デバイスを一つのみしか使っていないユーザーと複数使うユーザーとの比較ができ、コンバージョンに至るユーザーの傾向の把握に役立つでしょう。

チャネル

デバイスを複数使ったユーザーを各チャネルごとの分けて表示できるレポートです。デフォルトチャネルグループ、キャンペーン、キーワード、参照元/メディアなどのディメンションごとに「集客」「行動」「コンバージョン」に関するデータを表示できます。

集客デバイス

「モバイル」「デスクトップ」「タブレット」といったデバイス別の集客データを表示します。集客デバイスごとの新規ユーザー推移の確認も可能です。コンバージョンに至ったユーザーが最初に使ったデバイスを知ることもでき、注目するべきユーザーデバイスの把握にも貢献します。

ユーザー行動をリアルに把握し、失敗の抑制と成功の加速につなげる

ユーザーがデバイスを変更してアクセスしているデータが明確になれば、よりリアルなユーザーの行動をイメージできるようになるでしょう。たとえば、自社のホームページを閲覧するユーザーがスマートフォンで流入しても、コンバージョンに至るときはデスクトップPCを使っている動きが見えてくるかもしれません。この場合、クロスデバイストラッキングができなければ、デスクトップユーザーばかりがコンバージョンに至るものと考えて広告を絞ってしまう恐れもあります。ユーザーがデバイスを変えるときの心理や理由まで予測できれば、今まで以上に精度の高いマーケティングが可能になります。クロスデバイストラッキングの設定は今回ご説明した通り、すぐにできます。早速、取り入れてみてはいかがでしょうか。