フリーミアムモデルで距離感を縮める

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ferret:
toasterはフリーミアムモデルで提供されていますが、なぜこの料金体系にされたのですか?

堀辺氏:
toasterのターゲットである紙やファイルでナレッジシェアしている企業さんには期間の制限なく無料で利用できるサービスの方がお試しいただきやすいと考えました。有料プランをわざわざお問い合わせをして、資料請求をして、セールスとお話してから導入って面倒だなぁと。

ferret:
そこでトライアルなどにはしなかったのですね。

堀辺氏
ご利用いただくユーザーさんの「とりあえず」や「試しに」使ってみるという心的ハードルを下げてあげたかったんですよね。「toaster」というサービスとの距離感をぐっと身近なものにしてあげたかった。とにかく「toaster」が気になるなぁというお客さまには気軽に使っていただいて、お客さんの声や反応、使い方を目の当たりにしたいなと。

先にも述べましたが、自分たちの想いや考えに基づいて開発していくプロアクティブさとお客さまの声や反応を見て改善しつづけるリアクティブの両面のバランスが必要かなと思います。そして何よりもお客様の声や反応がプロダクトを育てる源泉になりますし、僕らのものづくりへの熱量そのものになるんです。

ferret:
ご自身の熱量とユーザーの声がプロダクトをつくっている、ということですね。

本日はありがとうございました!

プロフィール

堀辺 憲氏
1996年、株式会社クボタに入社。住宅機材事業本部のセールスに従事し、社長賞を獲得。2004年、住友スリーエム株式会社(現 3M Japan)に入社、Construction Market Divisionにて2年連続優秀販売員賞を受賞。2012年、株式会社ディー・エヌ・エーに入社、経営企画本部広報部にてコーポレートコミュニケーションを担当。その後、複数社のスタートアップで広報部門の立ち上げを担う。2016年1月にmixtape合同会社を創業。フォーム作成管理ツール「formrun(フォームラン)」を開発し、のちに事業売却。2017年5月、noco株式会社を設立。代表取締役社長に就任。ナレッジシェア&ワークフロー管理ツール「toaster」(https://toaster.how/)を開発。株式会社PRTIMESの社外アドバイザーや株式会社DROBEのPR顧問も務める。