最近、Twitterで話題になっているアカウントがあります。アイドルでも政治家でも、100日後に死んでしまうわけでもありません。元プロレスラーである長州力さんのアカウント@rikichannel1203)です。

武骨で無愛想なイメージのある長州力さんですが、Twitterでは日常のことをつぶやいたり、最近ではPR案件までこなすという活躍っぷりに、プロレスファンだけでなく、長州力さんをあまり知らない層にもウケている様子。いったいどんなことをつぶやいているのか、どのような点が人気なのか、プロレスファンである筆者の視点から解説します。

フォローしているのはトランプ大統領のみ

長州力さんのアカウントを見てみると、3月23日時点でフォロワー数が40.8万人。開設は2019年12月25日なので、わずか3ヶ月ほどでこれだけのフォロワーを獲得しているのはすごいですね。筆者はアカウント開設初日から光の速さでフォローしました。

一方で、長州さんがフォローしているのはトランプ大統領のみ。長州力さんがなぜトランプ大統領をフォローしているのか、詳しいことはわかりませんが、インターネット上では「Twitterのおすすめツイートに表示されていたから」という説がささやかれており、まあそうなのかなと思っています。

長州力さんのTwitter(ツイッター)フォロワーが50万人を突破

その後長州力さんのTwitterフォロワーは順調に増え、今ではフォロワー数が53万人以上まで成長しました(2020年7月現在)。積極的にSNSを活用している新日本プロレスリング株式会社のフォロワー数は40.2万人(2020年7月現在)。長州力さんのTwitterは、それをはるかに上回る人数にフォローされているのです。

ほのぼのとしたつぶやきで一気に人気に

長州力さんと言えば、現役時代は「革命戦士」というキャッチフレーズで、ガチガチの攻めるプロレスをする怖いプロレスラーでした。現役時代、専門誌などのインタビューでは時折笑顔を見せるものの、テレビのバラエティー番組などに出ることはほとんどありませんでした。

しかし、現役引退後はバラエティー番組に出ることも増え、実はゆかいな人柄であることが知られるようになりました(相席食堂での長州力さんはほんとうにおもしろかった)。そういったこともあり、長州力さんのTwitterアカウントは瞬く間に人気となったのでした。

ツイートの内容は、自分の日常のことや、友人知人への私的なメッセージらしきもの、Twitterは難しいといった愚痴的な内容がほとんど。当初はあまりTwitterの内容は理解できていなかったようですが。絵文字を駆使したほのぼのしたツイートは、一種の癒やしにも似た感情をわき上がらせてくれます。

現役時代の無口なイメージとのギャップも、人気の要因と言えます。

「ハッシュドタグ」の生まれた日はTwitter(ツイッター)の「革命記念日」

そんな長州力さんのTwitterアカウントの人気が爆発したのが2020年3月12日のツイートです。

どうやら、スタッフなどに教えてもらいハッシュタグを知った様子。しかし、ハッシュタグを「ハッシュドタグ」と言い間違えているほか、ハッシュタグに使う「#」を「井」と間違えています。これが長州ファンの心をわしづかみにしただけでなく、おそらく長州力さんを知らない層にも広まった模様。リツイート21.3万人、いいねは59.5万人となりました。

このツイートを見たとき、筆者は1982年10月8日のことを思い出しました。この日、長州力さんは新日本プロレスの試合後に、タッグパートナーである藤波辰巳さんに「俺はお前の噛ませ犬じゃないぞ!」という、プロレス史に残る名ゼリフを叫びます。この日は、プロレスファンの間では「革命記念日」と呼ばれています。

この「ハッシュドタグ」が生まれた3月12日は、Twitterにおける「革命記念日」ではないでしょうか。プロレスを引退した後も革命を起こす長州力さんは、まさに革命戦士ですね。