広告の種類にはさまざまなものがありますが、自社に最適な広告手法を選んで商品やサービスを消費者に訴求することは、マーケターにとって重要な仕事です。この記事では、現在注目度が上がっているOOH広告について、活用事例と利用メリットをお伝えします。

OOHとは

OOHはOut of homeの略です。OOH広告は、屋外にある広告の総称で使われます。このOOH広告には、ビルの仮囲いや街頭イベント、屋外広告などが該当します。近年はSNSの普及で誰でも発信力を持つようになったため、多くの人の目に触れる広告は今までのような存在ではなくなりました。

例えば、街頭イベントを行うとTwitterやInstagramで拡散されるようになりました。そのためイベントの企画や見栄えなどを中途半端なものにしては、そのイベントのブランドを損ねることになります。人の目に触れるものへの力の入れようが大きく変わったと言えるでしょう。

OOH広告はデジタルと連携しやすい

OOH広告と言っても、最近できたものではありません。街中の看板や街頭ビジョンなどはすでに存在していたものです。どこかアナログなイメージもありますが、SNSによってデジタルとの連携もしやすい広告に進化しました。

OOH広告の最大の特徴は、多くの人に共通のイメージや情報を発信できることです。たとえ広告を見せたい人が街中に少なかったとしても、街中で発信している広告は興味がなくても自然に目に飛び込んできます。デジタルと連携すると、その訴求力はさらに高いものになるでしょう。以下ではOOH広告の種類を紹介します。デジタルとどのようにかけ合わさっているのかについてもお伝えします。

OOH広告の種類

街頭ビジョン

もっとも代表的なOOH広告は街頭ビジョンです。都内では至る所で見ることができます。街頭ビジョンは映像を用いて商品・サービスを宣伝が可能です。映像は拡散されやすく、SNSの恩恵を大いに受けることができます。またその特徴的なビジュアルが地域の象徴の役割を担う物もあります。

交通広告

公共交通機関などを利用した広告を交通広告と言います。よく電車内や駅構内で見る広告がまさにそうです。この広告もOOH広告の一つで、近年はキャッチーなコピーとデザインで目を引く広告がSNS上で話題になっています。広告制作会社もどれだけTwitterでバズるかも考慮しながら作成しています。

デジタルサイネージ

近年ではもっとも注目されているOOH広告です。静的な広告ではなく、動的な広告を設置して人の目に触れてもらいやすくします。こちらも駅の中でよく見かけますよね。

参考:
OOHとは?最低限知っておきたいOOH広告

知っておきたいマーケ用語!「OOH広告」とは?

OOH広告って何?

将来的にはスマートフォンと連携してリターゲティングを実現

OOH広告はSNSとの相性がいい広告ですが、スマートフォンとも相性がいい広告だと言われています。特にスマートフォンと連携したリターゲティングは、将来的にOOH広告を出す企業のメリットとなるでしょう。
マーケティング業務で広告運用をされている方はご存知かと思いますが、インターネット上の広告ではWebサイトに訪問した人、関心がありそうな人などに限定して広告を表示することができます。これをリターゲティングと言いますが、OOH広告でも実現できるようになると言われています。

例えば、会社帰りにある商品の広告を見た人が、自宅近くでその商品の広告をスマホで受け取れば、購買意欲を高めることに繋がると予想されています。
OOH広告は商品を購入を考えていない段階での接触によって、購買意欲が上がる効果があります。スマートフォンだけでなく、他のメディアとも掛け合わせえることができればOOH出稿の効果を購買により近いところにまでつなげることができます。

また、これまではOOH広告を見た人への大規模な調査は実現できていませんでしたが、ドコモのプラットフォームを使えば調査が可能になり、広告の効果をより正確に把握することにつなげられます。スマホとの連携はこれからの戦略策定にも生かせそうです。

参考:
“届けたいターゲット”を指定できる屋外広告とは? LIVE BOARDが挑む、デジタル看板の革新