LP(ランディングページ)の効果は十分に出ていますか? LPは購入や問い合わせに直結するページであり、Webマーケティングの肝となる存在です。継続的に売上げが上がるLPを作ることができれば、反響が増えて無駄なテレアポなどの営業をする必要がなくなり、今まで新規営業にかけていたコストをリピーター創出や新規事業立ち上げに回すことができます。

消費者に行動を起こしてもらうLPを作るためには、色選びがとても大切です。今回は色彩心理学に基づいて、人々がすぐに行動を起こしたくなる色の選び方を紹介します。LPの効果を上げる色を知り、売り上げをアップさせるLPを制作しましょう。

目次

  1. メインカラー・サブカラー・コンバージョンカラーの決め方
  2. 色彩心理学における各色のイメージ
  3. 【業種別】LPにおすすめの色
  4. 色の力で「ついクリックしたくなるLP」にする

▼ LPを自社で作成・量産できるツールはこちら

ferret One for LP.gif

→詳細はこちら

メインカラー・サブカラー・コンバージョンカラーの決め方

LP制作では、まずどんな情報をどこに配置するかを決め、その次に配色を決めます。色は全体のイメージを決め、さらには反響も大きく左右する重要な要素です。
色を使いすぎると迷走するので、3色程度に絞りましょう。その際に基準となる「メインカラー」「サブカラー」「CVカラー」の決め方を紹介します。

メインカラー

LPでは色味を統一させることが重要です。色の数が多いとごちゃごちゃした印象になり、読みにくいページになってしまいます。視認性を高めるためにも、なるべく色の数を絞って色味を統一し、すっきりした見た目にしましょう。
メインカラーはブランドを表現する色なので、商品や会社のイメージカラーにするのが一般的です。微妙に濃淡を変えたりせず、ぴったり同じ色にそろえてください。メインカラーが有色部分の7割を占めます。

サブカラー

有色部分の2割を占めるサブカラーは全体にアクセントを添える色で、メインカラーを引き立てながら、LP全体にメリハリをつけます。メインカラーとのバランスを考えながらブランドイメージに近い印象を持つ色を選ぶのが大切です。
たとえば、落ち着いた印象を与えたいならダークカラーを、ポップで明るい印象を与えたいならビビッドなカラーを選ぶといいでしょう。ただし、メインカラーを邪魔しない色にしてください。メインカラーが赤ならピンクや紫にするなど、メインカラーの同系色にするのがおすすめです。

コンバージョンカラー (CTAカラー)

LPのゴールである購入ボタンや問い合わせボタンなど、得たい反応へと誘導するボタン「CTAボタン」などに使用するコンバージョンカラー(CTAカラー)におすすめなのは補色です。補色とは、色相環と呼ばれる色の関係において正反対に位置する色のこと。メインカラーを主軸としたランディングページの中で一番目立つ色になります。有色部分の1割を占めます。
たとえば、メインカラーが青であれば補色はオレンジ、メインカラーが緑であれば補色は赤です。わからなければ、色相環の図を見て選びましょう。一番目を引き注目されやすい補色であれば、パッと見た時にすぐにクリックできて機会損失を防げます。

▼成果の出るLPデザインのポイントを知りたい方はこちら

成果の出るLPデザインのポイント【チェックリスト付き】クリエイティブ例も紹介

成果の出るLPデザインのポイント【チェックリスト付き】クリエイティブ例も紹介

色彩心理学における各色のイメージ

色にはそれぞれイメージがあります。「色が呼び起こす感情」を踏まえて、適正な配色を心がけましょう。色彩心理学に基づき、それぞれの色が与えるイメージを紹介します。

・生命力、情熱的、勝利、成功、活動的、暴力
赤は神経を興奮させる色で、元気を出す効果もあります。意欲的になったり行動的になったり、闘争心をかき立てたりする一面も。

黄色

明るい、好奇心、軽やか、カジュアル、危険、注意
黄色は明るく快活なイメージを与える色。その一方で注意を促す効果があり、信号などにもよく使用されます。

オレンジ

・開放的、楽しい、食欲、家庭、自由、温厚
オレンジは開放感を与え、高揚感を高める色です。食欲を増進させる色もであり、多くの飲食店でも使用されています。

・魅惑、ミステリアス、芸術、感受性、高級感、上品
紫は神秘的な色で、創造性を高めたり感受性を豊かにしたりする効果があります。高級感もあり、商品価値を高めてくれる色でもあります。

・自然、ナチュラル、穏やか、調和、平和
緑は自然色で気持ちを落ち着かせる効果があり、興奮を抑えたり集中力を高めたりするのに適しています。

・爽やか、涼しい、冬、知性、冷静、安全、誠実、信頼、清潔
青は知的で誠実な印象があり、コーポレートカラーとして人気が高い色です。冷静にさせる力があるため、事故防止の看板や照明に用いられることも多々あります。

・落ち着き、高級感、沈黙、暗闇、恐怖、死、悪

黒は暗闇のイメージがあり、恐怖を感じさせる色です。一方で、落ち着きや高級感も与えることから、シックな空間に好んで使われる傾向も。

グレ―

・控えめ、都会的、洗練、男性的、上品、不安、憂鬱、平凡、あいまい、過去
濃淡の調整によって与える印象が異なり、重々しい印象から軽やかな印象まで与えることができます。

・清潔感、純粋、軽やか、光、清潔、美しさ、神聖、生、天国
まったく色がなく無垢な印象が際立つ白は明るいイメージがあります。その一方で、無機質な印象を与えることもできます。

【業種別】LPにおすすめの色

業種によってLPに適した色は異なります。業種別にイメージに合ったおすすめの色を紹介します。

教育業

学校や塾などの学習支援を行う教育業のLPは、知性を感じさせる青や、落ち着きがあり成長を感じさせる緑などの寒色系が好まれます。あるいは学校や塾のシンボルカラーをメインにするのもいいでしょう。

飲食業

飲食業のLPなら、食欲をそそる暖色系を使用するのがおすすめです。赤や黄色、オレンジなどをメインカラーにするといいでしょう。扱っている食べ物や飲み物の色にする飲食店も多いです。

製造業

製造業は扱う製品によってLPのカラーが異なります。日用品系であれば明るい色が、非日用品であれば暗い色がいいでしょう。製品の色に合わせて選ぶのおすすめです。

宿泊業

ホテルなどの宿泊業のLPでは、特徴によって使う色が異なります。海に近いホテルであれば青系、山に近いホテルであれば緑や茶色、都会のホテルであればモダンでシックな印象を与えるダークカラーやモノトーンカラーが好まれます。

医療・福祉

病院などの医療・福祉関係のLPでは、清潔感があり爽やかな白や青、自然を感じさせる緑などがよく使用されます。ナチュラルなベージュやピンクも適しているでしょう。

化粧品・美容

化粧品や美容などの女性向けサービスのLPには、女性らしいピンクや赤、柔らかく優しいピンク系のパステルカラーが向いています。

色の力で「ついクリックしたくなるLP」にする

LPの色は、消費者が行動したくなる色にしなければなりません。LPで売りたいもの、見せたいものは何か、どんなブランドイメージを持ってほしいかなどを明確にして、商材や目的に合った色を選びましょう。大切なのは自分の好みではなく、お客様目線です。
今回紹介した配色のコツや色のイメージなどを参考に、LPを見ている人がつい購入ボタンや問い合わせボタンを押したくなる配色にしてください。

参考:
・億を売る『LP理論』: 〜最高の見込み客リスト獲得ランディングページ教本〜/大山祐矢
・現役LPO会社社長から学ぶ コンバージョンを獲る ランディングページ/相原 祐樹
企業/商品ブランドを伝えるランディングページのカラー戦略 | lp制作・改善のコンバージョンラボ

▼ LPを自社で作成・量産できるツールはこちら

ferret One for LP.gif

LP(ランディングページ)についての記事を読む

ランディングページ制作の際に意識したいLPOとは?

ランディングページ制作の際に意識したいLPOとは?

プロモーションとしてインターネット広告が活況の中、広告の遷移先とされるランディングページ(LP)を効果的に制作したい企業も多いことでしょう。そこで注目したいのがLPOです。 今回はLPOについて解説し、おすすめのツールをご紹介します。 コンバージョンを獲得できる優良なWebサイトづくりにお役立てください。

ランディングページはファーストビュー完結型にすることでCVRが1.64倍!「B2Bサイトにおけるランディングページの勝ちパター

ランディングページはファーストビュー完結型にすることでCVRが1.64倍!「B2Bサイトにおけるランディングページの勝ちパター

“データ×AI×SaaS”で中小企業でもデータドリブンなWebマーケティングを可能にする株式会社WACUL(読み:ワカル)の社内研究所「WACULテクノロジー&マーケティングラボ」は、B2Bサイトのランディングページのベストプラクティスに関する調査の結果を発表しました。

LPO(ランディングページ最適化)のA/Bテストで押さえておくべきポイント

LPO(ランディングページ最適化)のA/Bテストで押さえておくべきポイント

Webサイトを利用して集客を行う場合、訪問したユーザーのモチベーションを高められるかは最初に閲覧したページ(ランディングページ)に影響するところが大きいです。ユーザーが、すぐにページから離脱してしまうことなく、コンバージョンにまで結びつけるには、有益な情報を掲載したページであることをスムーズに理解してもらわなければいけません。しかし、ユーザーと言っても千差万別であり、自社がターゲットとするユーザーのモチベーションを高められるページを作り上げるのは、容易なことではなく色々な仮説を検証してみなければいけません。