電通グループ3社(D2C/CCI/電通)が発表した「2018年日本の広告インターネット広告媒体費詳細分析」により、2018年度の日本国内の広告費6兆5,300億円のうち、インターネット広告費が1兆7,589億円(全体の26.9%)であることが分かりました。
インターネット広告費は前年の116.5%となり増加しています。

参考:
D2C「2018年日本の広告費インターネット広告媒体費詳細分析」

プロモーションとしてインターネット広告が活況の中、広告の遷移先とされるランディングページ(LP)を効果的に制作したい企業も多いことでしょう。
そこで注目したいのがLPOです。

今回はLPOについて解説し、おすすめのツールをご紹介します。
コンバージョンを獲得できる優良なWebサイトづくりにお役立てください。

LPOとは?

LPOとは、Landing Page Optimizationの略称です。日本語ではランディングページ最適化と言われています。
ランディングページは、ユーザーにとってWebサイトの入口となるページのことです。

Webサイトにはトップページがあるものの、検索やリンクによりWebサイトの中の1ページランディングページとなることも多くあるのです。
ユーザーとWebサイトの出会いの場とも言えるランディングページは、最初の印象をつくる場でもあり、重要な役割を果たします。
ランディングページがユーザーのニーズに応えられなければ、直帰率が高くなってしまいます。

LPOは、このランディングページをユーザーに最適化することで、ページから離脱させないようにコンバージョンページに導きます。
LPOを効果的に実施しているWebサイトは、コンバージョンの獲得数が多くなるため、Webサイトを利用してプロモーションを行っている企業の多くにとって必要な施策なのです。

なぜLPOが重要なのか

ランディングページを閲覧したユーザーのモチベーションが低い場合、せっかくたどり着いたランディングページから離脱してしまう恐れがあります。
一度離脱したユーザーが戻ってくるとは限らないため、Webサイトからの離脱は機会損失です。
そのため、LPOを実施しランディングページに到達したユーザーにとって満足度の高いページ滞在を実現する必要があります。
Webサイトのゴールとも言えるコンバージョンに大きく影響するものであり、LPOの重要性を理解した上でスピーディーに導入する必要があるのです。

PR内容の検討、ターゲティング、キーワードなどさまざまな要素が的確であることが大切なインターネット広告ですが、ランディングページへの配慮もとても重要なのです。
せっかく広告コストをかけて、見込み客を集客しても、ランディングページに魅力がなければ広告費の無駄になってしまう可能性があるので注意しましょう。

LPOを成功させるには、Webサイトのアクセス状況を詳しく知る必要があります。
「どのようなキーワードを検索しているか」「どのページからのセッション流入が多いか」などです。
また、ランディングページに到達したユーザーの動きにも注目しなければいけません。
ページ滞在時間や離脱状況などユーザーがページ上でどのように考え、行動しているのか具体的にイメージできるのがベストです。

このようなデータを把握するために、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールを利用するのも一つの手段ですが、LPO専門に開発されたツールを利用すると効率的です。
さらに、改善としてユーザーに最適なコンテンツを見せる工夫が必要ですが、LPOツールはコンテンツの最適化まで自動で行えるものもあります。
搭載機能はLPOを実施する上で重要なポイントにフォーカスして開発されているので、経験が少ない人でも無駄なく利用できるのがメリットと言えるでしょう。

LPOのツール3選

ここでは、おすすめのLPOツールをご紹介します。
分かりやすいユーザーインタフェースと、機能性を兼ね備えている実践的なツールをピックアップしました。

Gyro-n LPO

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画像引用:
Gyro-n LPO オフィシャルWebサイト

Gyro-n(ジャイロン)には、LPO以外にもWebマーケティングに役立つさまざまなサービスがあります。
SEOやEFOなど、それぞれの用途に特化した高機能なサービスを提供しています。
Gyro-n LPOは、その名の通りLPOに特化しており、10年にわたり蓄積した改善ノウハウに頼り甲斐を感じるツールです。
訪問者の属性や行動履歴からコンテンツを自動的に最適化することが可能であり、ユーザーのモチベーションに応えることで離脱を抑制できます。
Gyro-n LPOの強みは、マーケターがアクセス解析や改善作業に時間をかけることなくLPOを実行できるように自動最適化が可能なところでしょう。
本来実施に手間がかかるA/Bテストも簡単に利用できます。効果の高いコンテンツを使いユーザーに訴求します。

DLPO

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画像引用:
DLPO オフィシャルWebサイト

ユーザーに最適なページを配信できるLPOツールです。
大手企業のWebサイトを中心に、これまで700社以上の企業を支援している実績があります。
A/Bテストや多変量テストを手軽に実施でき、エンゲージメントやコンバージョンに貢献します。
さらに、他のマーケティングツールとの連携も可能であり、幅広く利用できるメリットもあります。
また、カスタマサポートが充実していることも特徴の一つです。
電話やメールなどでユーザーがセットアップや運用で困らないように手厚くサポートします。

Kaizen Platform

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画像引用:
Kaizen Platform オフィシャルWebサイト

テストページ選定に特化したアクセス解析機能を搭載し、複数ページのデータをスムーズに把握できます。
コンバージョンを獲得できる傾向を把握し、改善効果が見込めるページを見つけ出すことができます。
また、約8,500名以上の分析者やグロースハッカーなどネットに精通した人材と導入企業300社の20,000回以上の改善データをデータベースとして保持しています。
有能なグロースハッカーの力を借りることも可能です。
実施した施策の効果検証を手軽に実施できることもあり、スピード感のある改善活動が見込めます。
ビジュアルに長けたレポート機能により一目でWebサイトの状況を把握できます。

まとめ

「ユーザーの期待に応える」というシンプルな発想が、LPOにとって大切になってくるでしょう。いかにユーザーにとって最適なページを見せるかがポイントになります。
LPOツールを利用することで、アナログでは困難な多数のユーザー対応が実現します。
コンテンツの表示自動化が可能であれば、時間を問わず、スムーズにマーケティングを促進できるのです。

LPOを行う前に、自社のランディングページを見つめ直してみてはいかがでしょうか。
改善したいテーマが具体的になってこそ、課題の解決に向けて的確に進められると考えます。コンバージョン増加のために、有意なLPOを実践しましょう。

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