マーケターだけでなく、企業の広報担当者や商品・サービスの企画担当者もチェックしておきたい時代の消費トレンド。数年前であればInstagramに“映える”投稿をするために写真映えするカフェやスポットに足を運ぶ「インスタ映え消費」や、商品(モノ)ではなくその商品を通じて得られる体験に重きを置いた「コト消費」などが注目されていましたよね。

アフターコロナ、withコロナの時代と呼ばれる2020年。人々の生活様式の変化に伴い、消費行動も大きく様変わりしています。今、そしてこれから注目の「〇〇消費」を紐解きながら、2020年の消費トレンドに合わせたマーケティング戦略のヒントを探ります。そして、アフターコロナとなる新時代のマーケティング戦略にはどのようなものがあるのかを考えてみましょう。

新型コロナウイルスが世界中で流行した今、コロナ収束後もこうした見えないウイルスとうまく付き合っていくためのライフスタイルが新たなスタンダードとなっていくことでしょう。そんななか、注目していきたいのが「巣ごもり消費」「インスタ消費」などに代表される新たなライフスタイルによって生まれた消費スタイルです。
それぞれの消費トレンドの背景を紐解いてみましょう。

アフターコロナのトレンド消費キーワード

アフターコロナのトレンドは、何と言っても直接イベントやお店に行かなくても消費できる勾配スタイルです。インターネット通販やフリマアプリなどの普及により少しずつ変化していた非対面型の消費スタイルが、アフターコロナではさらに加速。新たな消費スタイルが生まれています。

インスタ消費

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出典:Instagramにて「#カバンの中身」で検索した画面

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出典:アキュラホーム浜松支店 Instagramアカウント 

コロナ以前の消費トレンドでも注目されていたインスタ消費は、SNSアプリInstagramを通じた消費行動です。主に1996年以降に生まれた、ソーシャルネイティブ世代(Z世代)の消費トレンドとして2019年にも注目されていたのは記憶に新しいところです。

これまでのインスタ消費は“インスタ映え”する場所や食べ物の写真を撮るためにアクションする消費行動でしたが、アフターコロナのインスタ消費は様相が少し変わってきます。

例えばInstagramでのライブ配信もそのひとつ。コロナ流行によってイベント集客になかなか頼れなくなったことを受け、タレントや著名人だけでなく、ハウスメーカーや小売店が次々とインスタライブ配信にチャレンジしています。

また、Instagramでのハッシュタグ検索の活用や、インフルエンサーによる商品・サービス訴求の流れもまだまだ継続していきそう。さらに直接商品購入サイトにアクセスできるようInstagram社が仕様を変更したこともあり、Instagram閲覧から直接購買アクションに移るユーザーも今後ますます増えていくことが予想されます。

このように、インスタ消費は単なる“映え”のための消費から、より身近に商品やサービスを感じさせ、ユーザーが思わず真似したくなるシーンの提案や、対面コミュニケーションに変わる企業と消費者のコミュニケーション手段の場として変化しています。

巣ごもり消費

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出典:株式会社エヌケービー プレスリリース

新型コロナの流行により外出自粛などが続く中、生まれたのが「巣ごもり消費」というトレンドです。
株式会社エヌケービーが4月23日に発表した、巣ごもり消費に関する意識調査では、外出自粛時に「新しく始めたことや初めて利用したサービス・趣味」に関する質問に対して、本や動画配信サービスの利用や家で食事するための食品・調理器具の購入などが回答として寄せられています。

参考:新型コロナ感染防止の外出自粛で「巣ごもり消費」意識調査|株式会社エヌケービー

エヌケービーではこうした巣ごもり消費を「おうち時間充実型」「エクササイズでストレス発散型」「趣味に没頭エンジョイ型」「趣味&実益を兼ねた手作り型」「自己投資・スキルアップ型」「自分見つめなおし型」「癒し・リラックス型」の7タイプに分類しています。

企業各社も、巣ごもり消費に合わせてSNS上での「#おうち時間」「#おうちで過ごそう」キャンペーンなどを展開。新型コロナ収束後も、ここで刺激された巣ごもり消費は消費トレンドとして継続していくものも出てくると予想できます。