令和に発売されたケンタッキーのワンコインセットランチ

多くの人から長く愛されているケンタッキーフライドチキンが、*令和になってからセット売りを始めたことで売上を伸ばしています。*実は、ケンタッキー・フライド・チキンは客足減少による売上の低下に悩んでいました。

12月はクリスマスシーズンで売上が伸びるものの、それ以外の月はどうするか……頭を悩ませて様々なサービスを開始したものの、うまくいっているとは言えない状況が続いていたのです。このような状況でスタートしたのが、お昼時のワンコイン(500円)のランチセット。ケンタッキー・フライド・チキンが*「価格が他のファストフードよりも高い」との顧客の声を聞いて打ち出した新サービス*です。
そのセット内容がこちら。(料金は単品の場合)

  • オリジナルチキン1ピース……250円
  • ビスケット……230円
  • ポテト(Sサイズ)……230円
  • リンク(Sサイズ)……200円

このメニューを注文すると910円の商品ですが、期間限定で500円にしてセット売りしたところ売上が急回復したのです。

「ケンタッキーフライドチキン」を運営する日本KFCホールディングスは11月13日、2019年4~9月期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比8.5%増の380億5200万円、営業利益は24億6600万円と前年同期比で5倍以上となった。直営店とフランチャイズ(FC)店の売り上げを合計した「チェーンセールス」は2000年以降で過去最高の613億円となった。
[引用元:増税後も好調のケンタッキー、懸念は30年ぶりのイブ前平日
|日経ビジネス

ケンタッキーフライドチキンにあった「少し高い」というイメージを覆すことに成功し、何度かの期間限定販売を経て令和2年1月6日からレギュラーメニューとして定着。
セット内容も種類が増え、オリジナルチキン以外にもメインを選べるようになりました。

  • ツイスター(期間限定)
  • チキンフィレサンド
  • 和風チキンカツサンド

ワンコインで手軽に満足できるランチセットが話題となり、新商品を発売するのではなく、これまでの商品をセット売りすることで売上を伸ばすことができました。

参照:
ケンタッキーが復活?「500円ランチ」の威力 8月の売上高は11%増、きっかけは大学生の声|東洋経済オンライン

ケンタッキー・フライド・チキン メニュー|ケンタッキー・フライド・チキン

潜在層へアプローチできるサービス

令和のセット売りで売上が伸びる要因には

  • 世の中の変化に伴う需要の増加
  • 顧客の声を聞いたことによる既存商品の売り出し方

といったものがあるとわかりました。
単体でも素晴らしいアイテムはたくさんありますが、セット売りをすることで「お得」「手に取りやすい」というた印象となります。セット売りは「興味はあるけれど手に取るほどではない」といった潜在層へアプローチできるサービス。セット売りになっている商品を見つけたらぜひ手に取って、商品やサービスの良さを改めて感じてください。