D2C成功企業の共通点とは

ここまで日本のD2Cビジネス事例を3つ見てきました。ここからは成功している事例からその共通点を探ってみましょう。マーケターや企画担当者は、いったいどんな点に気をつけながら、D2Cビジネスを考えれば良いのでしょうか?

独自の価値観・世界観

まず第一に言えるのが、独自の世界観や今までになかった価値観の提案を明確にできているか、というポイントです。D2Cビジネスの特徴の一つが、ブランドイメージやブランドの考えをダイレクトに消費者に伝えられるところ。この特徴を活かさないのはあまりにももったいないでしょう。

また、大手企業や中間業者を挟んでしまってはなかなかできなかった、新たな社会課題や問題にフォーカスした価値観・ライフスタイルの提案ができるのもD2Cビジネスの特徴です。“こんなサービス/商品があったらいいのに”、“こんなことに困っている”という消費者の気持ちをキャッチし、価値観として提案できるかどうか、企画段階から考えてみましょう。

コンテンツの充実

D2Cビジネス成功において、特にスタートアップ時には独自の価値観や世界観を提供するツールとしてSNSやオウンドメディアが中心となります。もちろんポップアップショップなどの展開も手法としてはありますが、これはデジタルマーケティングの環境が整ってこそ機能するもの。

そう言った意味では、いかに充実したコンテンツを訴求し、購買へとつなげられるかの導線設計がカギとなるでしょう。

SNSの活用

購買への導線設計に加えて、ユーザーとのつながりを維持するための窓口として、多くのブランドが活用しているのがSNSです。Instagramのショッピング機能「ShopNow」の活用は、SNSを見て「欲しい!」と思ったユーザーのパルス消費を促すのにも非常に有効。

SNSは今や商品のPRの場でもあり、ユーザーとのコミュニケーションの場でもあり、購買の窓口でもあり得るのです。こうした機能をいかに効率的に活用できるかどうかも、大きなポイントとなってくるでしょう。

まずは“何を売り出したいか”の整理から

日本でも見逃せない存在となっているD2Cブランドたち。これからD2Cビジネスを検討している方は、自分たちが何を売り出し、どう見せたいのかを整理してみましょう。

今回紹介した成功の共通点を意識して、ビジネスモデルを考えてみてください。

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