新型コロナウイルスで打撃を受けているスモールビジネスのサポートをするため、YouTubeは米国時間4月14日に「YouTube Video Builder(ユーチューブビデオビルダー)」のベータ版をローンチしました。

この記事ではYouTube Video Builderの概要や使い方を解説します。また、実際にどのような動画が作れるのかを探るため、動画編集初心者の筆者がYouTube Video Builderを使って16秒の動画を作ってみました!これから動画の編集を考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

YouTube Video Builder(ユーチューブビデオビルダー)とは?

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画像引用:Video creation is fast, easy and free with YouTube Video Builder

「YouTube Video Builder(ユーチューブビデオビルダー)」はYouTube公式の無料動画制作ツールです。スモールビジネスを主要ターゲットとしており、動画広告やYouTube用の動画コンテンツを自社で制作する企業向けです。

現在はベータ版のため言語は英語のみとなっていますが、直感的に操作できるため英語がわからなくても問題ありません。動画には、日本語を含め英語以外の言語も使用できます。

参考:Video creation is fast, easy and free with YouTube Video Builder
YouTubeがスモールビジネス向けの短い動画広告制作用DIYツールを無料公開

YouTube Video Builder(ユーチューブビデオビルダー)で動画を作ってみた

実際にYouTube Video Builderを使って動画を作成してみました。筆者に特別な動画編集の知識はありませんが、自分で撮影した映像を編集するよりも簡単に凝った動画を制作できたと思います。

こちらの動画を制作するのに、時間は10分もかかりませんでしたテキストや使用する静止画素材が決まっていれば、とても短い時間で動画の制作ができますよ。

YouTube Video Builder(ユーチューブビデオビルダー)の特徴

静止画やテキストだけで動画が作れる

YouTube Video Builderでは、素材となる映像を用意する必要がありません。静止画やテキストを揃え、YouTube Video Builderに用意されているアニメーションやエフェクト、レイアウト、YouTubeの無料オーディオライブラリの音楽等を利用するだけで簡単に動画が作れます。

映像素材があった方がオリジナリティの高い動画が作れますが、現在の外出や人との接触の自粛が求められている中での撮影は厳しいでしょう。

YouTube Video Builderなら撮影が不要なうえに、動画制作の難しい知識やスキルも要求されません。

制作した動画の使い道

YouTube Video Builderで制作した動画は、そのままYouTubeにアップロードできます。(アップロードするにはYouTubeチャンネルが必要です)

さらにGoogle広告キャンペーンとして配信したり、Webサイトに埋め込んだり、メールに添付したり、SNSにシェアしたりなど、幅広い使い道があります。

その他の無料の動画制作ツールとの違い

Vimeo CreateやLightworks、iMovieなど、スモールビジネスをターゲットとした無料の動画制作ツールはこれまでにいくつもありました。中にはVLLOやPicsArtなど、スマートフォンアプリから利用できるツールもあります。

それらツールとYouTube Video Builderとの違いは、YouTubeでの視聴やGoogle広告などに最適化されている点です。

YouTube Video Builderのベータ版で制作できるのは6秒〜15秒の短い動画です。この短さは、サクサク動画が見たいYouTubeユーザーのニーズにマッチしています。Google広告として配信するにもちょうど良い長さで、端的に魅力を伝え、プロモーションできるでしょう。

「YouTube Video Builder」ローンチの背景

YouTubeはなぜこのタイミングでYouTube Video Builderをローンチしたのでしょうか。その背景には世界で猛威を振るっている新型コロナウイルスの影響があります。近年は多くの企業が動画による広告コンテンツの配信に力を入れるようになりました。動画制作には撮影から編集までの知識とスキルが求められ、社内にリソースがない場合には外注している企業も数多くあります。

しかし、新型コロナウイルスの影響で打撃を受けたスモールビジネスは資金繰りが厳しくなり、窮地に立たされている事業者も数多くあるでしょう。社内に動画制作のできる人材も資金もない状態では、今の時代のプロモーションに必要とされる動画コンテンツを作れません。

YouTube Video Builderは少数の企業がテストに協力している段階でしたが、新型コロナウイルスの影響を大きく受けている事業者を救済するため、急遽一般に公開されるようになりました。

YouTube Video Builderの使い方

続いてYouTube Video Builderの使い方を解説します。

参考:
Create a video using Video Builder (Beta)

登録申請

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YouTube Video Builderの使用にはまずこちらから登録申請する必要があります。申請にはGoogleアカウントを利用します。

Email Addressは必須項目です。Gmailのアドレスを記入します。Google広告を利用していればGoogle Ads Customer IDも一緒に記入しておきましょう(入力必須項目ではありません)。次にプライバシーポリシーへの同意のチェックを入れ「Submit」をクリックすれば申請完了です。

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申請後3日〜5日ほどで登録され、このようなメールが届けば利用を開始できます。

動画制作のやり方

登録できたら、早速動画を作っていきましょう。

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まずは登録完了メールにあるリンクGo to Video Builder」をクリックし、作成ページに移動しましょう。

レイアウトを選ぶ

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最初に動画のレイアウトを選びます。テンプレートには横型・縦型の2種類があります。視聴ユーザーやデバイスに最適なレイアウトを選びましょう。

レイアウトごとに、使用できる画像・ロゴの枚数やテキストを入力できる文字数は決まっています。合わせて確認してください。

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レイアウトを選んだら「Use layout」をクリックして作成を始めます。

動画を作る

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こちらが動画作成の画面です。実際に画像やテキストを入れるのは上の赤枠内。下の黄枠内「Storyboard」には各シーンのプレビューが表示されているため、上下でどのような流れになるかを確認しながら入れていきましょう。Storyboardが邪魔な場合は閉じることも可能です。

レイアウトに合わせながら入れる項目は次の通りです。

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Brand colors:ブランドカラー、文字のカラー
Logos:企業のロゴ

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Text:文字や文章。Storyboardを見ながらどのテキストがどこに入るのかを確認しましょう。「Call to action」は「お電話ください」「お問い合わせください」などの行動を引き起こす文言を入れます。
Font:テキストのフォント(書体)

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Music:使用音楽。YouTubeの無料オーディオライブラリから選択できます。

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すべての項目を埋めたら最後に「Create video」をクリックしましょう。その後、数十秒〜数分で動画が出来上がります。

プレビューを確認し、動画を保存する

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次に動画のプレビューが再生されます。編集をやり直したい場合は「Edit video」のボタンで編集画面に戻ります。

動画が完成したら「Save video」をクリックし、保存しましょう。あとはYouTubeへのアップロードやWebサイト・SNS等へシェアなどに活用してください。

YouTube Video Builderなら簡単に動画が作れる!

様々な動画制作ツールがある中でも、YouTube Video Builderはテンプレートや静止画、テキストを選ぶだけで動画が作れるという、他にはない“お手軽さ”があります。

まさに、動画を活用したいけど社内リソースがないスモールビジネスを救うために生まれたツールだと言えますね。

YouTube Video Builderを使って、簡単に自社オリジナルの動画を作ってみてください。

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