「アフィリエイト」と聞くと、個人ブロガーが副業目的に利用する広告の一形態という認識をされている方が多いのではないでしょうか。
もしくは、怪しげな情報商材に利用されているというイメージも強いのではないでしょうか。
確かに、そのようなグレーな一面もありますが、アフィリエイト自体は多くの大手企業も取り入れている有用な仕組みです。

今回は、敬遠されがちなアフィリエイトの仕組みについて解説します。

アフィリエイトとは?

アフィリエイト(affiliate)は、直訳すると「加入させる」「提携」という意味を持つ単語で、自身が運営しているホームページブログで他社のサービスや製品を紹介し、送客に成功した場合に広告料として報酬を受け取ることができるサービスです。
成果とするポイントは商品購入や資料請求、広告クリックなど各サービスによって異なります。

基本的には、「成功報酬型広告=アフィリエイト広告」と定義されていましたが、個人ブロガー向けのアフィリエイトプログラムの認知が広がったために現在は「アフィリエイト広告=アフィリエイトプログラムを利用した広告」というイメージが定着しているようです。

主要なアフィリエイトサービスプロバイダ(ASP)

アフィリエイトサービス提供事業者はASP(Application Service Provider)と呼ばれており、ASPを利用すると、商品紹介用の専用URLを記事に貼り付けるだけで広告の設置できるため、その気軽さから多くの個人ブロガーが取り入れています。
個人でも簡単にアフィリエイトを始めることができます。

国内の主要ASPとしては下記の4つが挙げられます。

・ A8ネット
・ GoogleAdSense
・ Amazonアフィリエイト
・楽天アフィリエイト

いずれも登録、広告設置までの手順が非常に簡単なので、アフィリエイトを開始するハードルは限りなく低くなります。
しかし、アフィリエイトで成果を出すのはそう簡単ではないため、大多数がほとんど収入を得られないまま辞めてしまうか、もしくは過剰な宣伝文句を散りばめて無理やり送客させようとする悪質なアフィリエイターも一定数存在し、問題視されています。

比較サイトやサイト専用電話番号設置もアフィリエイトの一種

「自社媒体で他社のサービスや製品を紹介し、送客するたびに報酬が発生する」のがアフィリエイト広告の定義とすれば、実際はASPだけでなくあらゆるサービスがアフィリエイトと定義づけることができます。

例えば、引っ越し業者や結婚式場を複数紹介し、料金やサービス内容を比較しやすいような構成にして、各社の資料請求を促すサービスや、自社のホームページポータルサイトなどに問い合わせ専用の電話番号を設置し、その番号経由で予約やお問い合せが発生したら課金、というサービスもアフィリエイトの一種です。

まとめ

アフィリエイト広告は決して個人向けのものではなく、企業としても取り組む価値のあるものです。
成功報酬型の広告は成約が発生しなければ当然収益もゼロとなりますが、その分成果を発生させるために媒体側も訴求を最適化しようとするため、ユーザーにとってわかりやすく有益なコンテンツが生成されやすいという長所があります。

アフィリエイト式のサービスは現在も様々なかたちで応用されており、新たなサービスもリリースされています。
「アフィリエイト=個人がやるもの」「アフィリエイト=怪しげな商材を売るもの」という固定概念を捨て、1つの収益化の手段としてアフィリエイトを考えてみても良いのではないでしょうか。

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