SNSトラブルの一つにアップロードした写真から位置情報を特定されてしまう、といった事例も起きています。特に、写真や動画の投稿が主となるInstagram(インスタグラム)では、そういったトラブルに遭う可能性もありますので注意が必要です。

Instagramのフォロワーの増やし方12選!企業アカウント運用のコツや注意点も解説

Instagramのフォロワーの増やし方12選!企業アカウント運用のコツや注意点も解説

Instagramフォロワーが増えず悩んでいる担当者さまへ。企業アカウント運用の際の注意点も解説しているので、ぜひ参考にしてください。

今回は、そのようなトラブルを未然に防ぐために知っておくべき知識と投稿方法について解説します。
普段、何気なく投稿していても知らず知らずに個人情報が筒抜けになっている危険性もありますので、是非参考にしてみましょう。

写真から位置情報が分かる理由

インスタグラムに限らず、写真ファイルには位置情報が確認できる「Exif(イグジフ)」というデータが含まれています。
Exifには、写真を撮影した時の位置情報や撮影された日時、撮影したカメラの機種など、様々な情報が含まれるデータとなります。

例えば、以下の写真で解説します。
(加工済みとは、編集後の写真を指します。)

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この写真に含まれるExifデータは、主に撮影に使用したカメラの機種、撮影日時、撮影場所に関するデータを読み取ることができます。

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Instagram(インスタグラム)におけるExif情報の扱い

インスタグラムについては、投稿した写真に含まれる個人情報などの主要なデータを一部の例外を除き自動的に消去されます。
そのため、インスタグラムに投稿した写真や動画を、なんらかの方法でダウンロードしたとしても、その投稿に紐づいているExifデータを確認することはできません。
※例外については以下で解説。

Instagram(インスタグラム)の位置情報機能について

前述では、基本的にExif情報が消去されると記載しておりますが、一部の機能ではExifデータを間接的に利用する可能性があります。
それは地図に撮影した写真を配置する「フォトマップ」という機能が該当し、利用する際は注意しましょう。

フォトマップを利用する際は、プロフィール画面の中央あたりにあるメニューバーの、左から3番目のボタンをタップすることで確認することができます。

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フォトマップ機能をONにしていると、投稿しようとしている写真に含まれるEixfデータや、スマホ端末のGPS情報から場所を特定し、インスタグラムの地図上に表示します。
つまり、Exifデータが消えていると思っていてもフォトマップ機能をONにしていれば、Eixfデータを元に位置情報などが特定される可能性がでてくるということです。

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なお、GPSをOFFにしている場合であっても、フォトマップがONになっていれば同じように表示されてしまうので、注意が必要です。

フォトマップ機能をOFFにする方法

フォトマップ機能をOFFにする方法を解説します。

まず、通常通りにインスタグラムを起動して写真を撮影します。
その後、キャプションを入力してシェアをする画面に遷移しますので、そこでフォトマップ機能をOFFにすることができます。

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上画像の赤い丸印の部分が、緑色になっているとフォトマップ機能がONになっています。
ボタンをタップして、画像のように赤印部分が白くなっていれば、完了です。

情報漏洩を防ぐフォロワー管理

ブロック・制限で友達を管理します。設定の「プライバシー設定」→「アカウントのプライバシー設定」を開き、「非公開アカウント」を有効にすると、フォロワー以外に投稿が表示されなくなります。

流したくない人がいるなら、プロフィールページでメニューを開き「ブロック」か「制限する」を選択。制限はコメントやダイレクトメッセージのみを拒否する機能です。ブロック・制限したユーザーは、設定の「プライバシー設定」内にある「制限中~」「ブロック~」から管理できます。

これまでに紹介した設定をしても、不正アクセスされてしまうことがあります。不正アクセスをされてしまうと、電話番号やアドレスなどアカウント情報を知られてしまいます。ですので、万が一インスタグラムアカウントが乗っ取りされてしまった時の対処法を紹介しておきます。

ログインできる場合の対処法

アカウントが不正アクセスされたと思われる場合で、ログインできるときは、まず以下の項目を行いましょう。

  • パスワードを変更するか、 自分宛てにパスワードの再設定メールを送信する
  • 不審なサードパーティアプリのアクセスを無効にする
  • セキュリティを強化するために二段階認証をオンにする

パスワードの流出が一番の問題ですので、まずはパスワードを変更してしまいます。
Twitterとの連携アプリなどで不審なサードパーティアプリを使っている場合は、連携を無効にしましょう。
そして二段階認証を設定することでセキュリティ性を向上させます。もし、アカウントにログインできなくなっていた場合は、以下の方法を順に試してみましょう。インスタグラムでメールアドレスを変更した場合、登録しているメールアドレス宛にインスタグラムから情報変更した旨のメールが届きます。

インスタグラムからメールアドレスの変更を知らせるメールを受け取った場合、メールに記載されている*[この変更を取り消す]*オプションを使って元に戻すことができます。
パスワードなど、その他の情報も変更されていて、メールアドレスを元に戻せない場合は、そのアカウントを報告してください。
アカウントを元に戻せない場合、そのアカウントをインスタグラムに報告しましょう。

不正アクセスされたアカウントを報告する

Androidの場合

  1. ログイン画面で[ログイン]の下の[ログインのヘルプ]をタップします。
  2. ユーザーネーム、メールアドレス、電話番号を入力して、[次へ]をタップします。
  3. [ヘルプが必要な場合]をタップして、画面の指示に従います。
  4. 自分だけが利用できる安全なメールアドレスを入力します。
  5. リクエストを送信したら、Instagramから次の手順を知らせるメールが届くので指示に従います。

iOS (iPhone)の場合

  1. ログイン画面の[パスワードを忘れた場合]をタップします。
  2. [ログインリンクを送信]の下にある[ヘルプが必要な場合]をタップして、画面の指示に従います。
  3. 自分だけが利用できる安全なメールアドレスを入力します。
  4. リクエストを送信したら、Instagramから次の手順を知らせるメールが届くので指示に従います。

・IDを認証する
リクエストを送信すると、InstagramのセキュリティチームからIDの認証を求める自動返信が届きます。
認証には、次のいずれかまたは両方を使用します。

  • Instagramからお送りしたコードを手書きした紙を持っているあなたの写真。
  • 登録に使用したメールアドレスまたは電話番号と、登録時に使用したデバイスタイプ(例: iPhone、Android、iPadなど)。

ID認証用の情報を送信すると、先ほど指定した安全なメールアドレス宛てに、アカウントを元に戻す方法を記載したメールがInstagramから送信されます。
記載されている内容をもとに、アカウントを元に戻しましょう。
インスタグラムのヘルプセンターではアカウントが不正アクセスされたときの対処法などが詳しく掲載されています。

困っている場合は記載されている内容にすべて目を通しましょう。

投稿前に確認しよう!

今回は、インスタグラムで投稿内容から個人情報が流出しないために知っておきたいことを解説しました。
何気なくWeb上にアップしている写真や動画から個人情報が抜き取られてしまって、思いもよらないトラブルに発展する可能性はゼロではありません。

トラブルに巻き込まれないためにも、投稿内容には十分配慮するようにしましょう。

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