9月8日(火)、株式会社ロックオン主催のイベント「EC-CUBE DAY 2015 ~未来(あした)の店舗を創造する~」が開催されました。

今回は、LINE Business Partners株式会社長福 久弘(ちょうふく ひさひろ)氏による、ECサイトのLINE@を利用した売上の最大化の事例やノウハウについての講演をお届けします。

登壇紹介

LINE Business Partners株式会社 代表取締役社長
長福 久弘(ちょうふく ひさひろ)氏

2009年ライブドア(現LINE株式会社)に入社後、2013年にLINE@ビジネス拡大の為、LINEサービスの販売・事業開発会社 LINE Business Partners株式会社に出向し、営業、マーケティング、サポート部門を統括。
2014年4月より同社の代表取締役に就任。

LINEとは

本日は私の方から前半にLINEの現状をお伝えさせていただきまして、その後にLINEをマーケティングで使うには、ということをご説明いたします。
最後にLINE@というツールについて簡単にご説明します。

まず最初にいつも聞かせていただいているのですが、LINEをやっているという方はどれくらいいらっしゃいますでしょうか。
(8〜9割の方が挙手)

ありがとうございます。
ちなみに、LINE@を導入している方はどれくらいでしょうか。
(ごく数名が挙手)

あまりいないですね。
ではLINE@を中心にご説明させていただければと思います。

まずLINEとは、無料で通話やメッセージができるコミュニケーションアプリです。

では、LINEの数字周りについてご説明させていただきます。
現在LINEは、全世界で使われているアクティブ数が、約2億1千万人で、だいたい1日で170億回のメッセージがやり取りされています。
LINEは日本で作ったサービスなので、ユーザー数は日本を中心にアジア圏で急速に伸びています。
特に台湾では、総人口数の約2,300万人中1,700万人以上のユーザーがいまして、実は日本よりも人口比率でいくと多く使われています。

現在、コミュニケーションアプリは世界的に非常に注目されています。
日本ではLINE、韓国ではカカオトーク、中国ではWeChat、欧米系ではWhatsAppの4つが大きく使われています。
最近ですと、Facebookがメッセンジャーを独自アプリ化したりと、各社で世界戦争が起こっているという状況です。

では日本はどうかというと、現在日本の登録ユーザー数は5,800万人以上です。
Webサービスだと、透明性が低い数字で表されるところがありますが、我々LINEの場合は、実際に契約されているスマートフォンに紐づいて1ユーザーとカウントが可能なので、契約されている5,800万台のスマートフォンに入っているということになり、非常に透明性が高い数字になっております。

LINEの特徴

LINEの特徴として、アクティブ率が高いということが上げられます。
デイリーのアクティブ数が63.6%なので、毎日3,000万人以上の方がLINEを使っていただいていることになります。
読売新聞の朝刊が約1,000万部、テレビの視聴率で20%を超えることもそうそうないと言われますので、最大級のメディアになってきているということになります。

続きましてユーザー属性ですが、LINEをお使いいただければ分かると思うのですが、一番最初ダウンロードする時に、男性か女性かなどをいっさい問わないような形になっています。
なので、実は我々も個人情報、ユーザー属性というものはいっさいもっていませんので、マクロミルの調査データに基いています。

このデータですと、どの年齢層もカバーできてるということになります。
また、アンケートデータからは、人口分布に比例して全国にユーザーがいます。
FacebookやTwitterだと、もう少し首都圏による傾向があるのですが、我々は全国で使っていただいています。

この理由ですが、LINEはもともとメールするということと、電話するという携帯電話にあった機能を中心としたサービスなんですね。
機能としては特に新しくないというところでいきますと、ガラケーを使っていた人がすんなりとLINEを使うことができたというのがデータに基づくところなのかな、と思います。