メリット

ソーシャルログインを設置することで、ユーザー、企業双方に大きなメリットをもたらします。

ユーザー側のメリット

・会員登録などが必要なWebサービスへのログインがSNSボタンで行える
・IDやパスワードは、利用しているSNSのみ覚えておけばよい
・パソコンはもちろん、スマートフォンやタブレットなど、各種デバイスでも簡単に利用できる
・あらかじめSNSに登録しておいた情報を自動入力してくれるので、入力ミスが発生しにくい

企業/運営側のメリット

・会員登録等の手間が省けるので、新規ユーザーの獲得件数やアクティブ率がアップしやすい
・各種SNSに登録されているユーザー情報や投稿内容等から、Webサイト訪問者の属性を分析したり、各ユーザーごとにマッチした広告表示やメール配信、レコメンデーション等を行うことができる
・SNSと連携していることで、記事等の情報が拡散されやすい

デメリット

多くのメリットがあるソーシャルログインですが、考慮しておかなければならないデメリットもいくつか存在します。

ユーザーがログインで利用したSNSに登録されている情報以外は取得できない

FacebookやGoogle+など、実名登録をしているユーザーが多いSNSではあまり問題にはなりませんが、TwitterやLINEなどの場合は、ニックネームなどでの登録が主流となっているので、実名を取得することが難しくなります。

SNSの仕様変更の際に影響を受ける可能性がある

仕様変更で、データを取得できなくなってしまう恐れも十分に考えられるので、仕様変更があった際には注意が必要です。

全てのユーザーをカバーすることはできない

SNSや巨大なプラットフォームアカウントを利用できるとはいえ、それらのサービスを利用していないユーザーが存在します。
ソーシャルログインだけではなく、Webサイト独自のフォームも用意しておくことをオススメします。

実装には専門知識が必要

自社の独自サイトにソーシャルログインを実装する場合、SNSのAPIを把握して認証を行うための知識が必要となります。
知識のあるエンジニアがいない場合は、外部サービスに依頼する必要があるため、導入コストがかかる場合があります。

ユーザーのログイン履歴が本人のSNSのウォール上に流れる場合がある

あらかじめ設定等で公開されないようにしておけば問題ありませんが、ユーザーが該当のWebサービスにログインしたことをSNS上でつながっている友だちに知られたくない場合でも、意図せずしてウォール上に流れてしまう場合があります。
これが原因でユーザーが離脱してしまう可能性もありますので、初期設定でウォールに情報を流さないようにするなどして配慮するようにしましょう。

まとめ

ソーシャルログインにはいくつかのデメリットもありますが、自社のコンテンツやオウンドメディアなどを利用して、Webサービスなどをユーザーに知ってもらうためにも、SNSを活用したソーシャルログインの機能は必須と言えます。
加えて、モバイルファーストが重視される現在、モバイルでのユーザー獲得の重要度は高まってきています。
まだソーシャルログイン機能を実装していないのであれば、実装を検討してみてはいかがでしょうか。