2015年12月21日、2015年12月21日、岡村製作所主催のトークイベント「はたらくを豊かにするつながりと対話の核心」が開催されました。
社会・ビジネス環境が劇的に変化し、各々が抱える課題も複雑化した今、単一の組織だけでは課題解決が困難になりつつあります。

このような状況を解決するために、自社内で完結するのではなく、外部のアイデアを組み合わせることで書く進呈な成果に繋がる「オープンイノベーション」を実践する流れが起こっています。
当イベントも、複雑化した課題を対話を通じて解決するという狙いのもと「「はたらく」を豊かにする「つながり」と「対話」の核心」をテーマに、日本マイクロソフトの澤氏、Sansanの日比谷氏を迎えて講演、トークセッションが開催されました。

今回は、名刺管理サービスを提供するSansan株式会社の日比谷氏による「ビジネスにおけるつながりの価値」についての講演の様子をお届けします。

登壇者

Sansan株式会社 Eightエヴァンジェリスト 日比谷 尚武 氏

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学生時代より、フリーランスとしてWebサイト構築・ストリーミングイベント等の企画運営に携わる。その後、NTTグループにてICカード・電子マネー・システム開発等のプロジェクトに従事。
2003年、株式会社KBMJに入社。取締役として、会社規模が10名から150名に成長する過程で、開発マネジメント・営業・企画・マネジメント全般を担う。
2009年より、Sansanに参画し、マーケティング&広報機能の立ち上げに従事。並行して、OpenNetworkLabの3期生としても活動する。
現在は、EightおよびSansanのエヴァンジェリストとして社外への情報発信を務める。

1.ビジネスにおけるつながりの価値

私は外の世界の人と幅広く接することが仕事です。
普段は、見込み顧客、採用候補者、ビジネスパートナー、行政関係者などなど、あらゆる分野の方と接しています。
いわゆる営業や広報ではないんですが、とにかく外に行ってチャンスを拾ってくるというところですね。

2014年でいうと、名刺交換を1309枚、Sansanのお客様になっていただいた企業様が16社ありました。
2015年はもう少しいっているかなと思います。

なんでこんなにいろんなことをやっているのかというとことをお話ししていきます。

Sansanはミッションとして、

「ビジネスの出会いを資産に変え、働き方を革新する」

を掲げています。
出会いをいかにビジネスに活かしていくかを追求する姿勢なので、私はフルスイングであちこちに出会いやつながりを作って、どのように転がっていくのかを試しているところなんです。

「つながり」を研究する「社会ネットワーク論」とは

私の行動を説明するものとしてもう1つ「社会ネットワーク論」という考え方があります。
社会における人と人の繋がりを研究するもので、家族関係から国家間の繋がりまで幅広い範囲で研究されています。

最近だとSNS分野にも進出しています。
SNSって人と人の繋がりが見える化されていて、みなさんも意識的につながりをカテゴリ分けして、コントロールするようになっていると思います。
そういった背景を踏まえて、社会ネットワーク論が現代においてどのように応用できるかという研究が進んでいます。

その中で特徴的なトピックを3つご紹介します。

・弱いつながり
・ストラクチャーホール
・6次の隔たり

弱いつながり

つながりは大きくは「主たるつながり」と「弱いつながり」に分けられます。
「主たるつながり」はいつも一緒にいる人、頻繁に連絡を取るような人たちですね。

家族や親友、会社の同僚などもそうかもしれません。生活や時間を共にしている人たちです。
そういう人たちとは同じ情報をインプットするので、同じ価値観になりやすいです。

それと対象的なのが「弱いつながり」です。
1年に1回ぐらいしか会わないような人たちですね。住んでいる場所や年齢、職業が違うような人たちです。

主たるつながりの人とは暗黙の了解が存在して居心地良く過ごせますが、弱いつながりの人たちとはある程度緊張感を持ったコミュニケーションを取らざるを得なくなります。
そのような、一見親密性が低くてストレスがかかりそうな弱いつながりから、想定外の気づきやサポートが得られることがあるよ、ということです。

ストラクチャーホール

ストラクチャーホールとは、情報の非対称性に着目して、つなぎ手が価値を持つということを説くものです。

例えば、年賀状のデザインを作りたいAさんがいます。
しかしAさんは自分でデザインができません。一方、デザインスキルを活かして小遣い稼ぎをしたいと考えているBさんがいます。
AさんとBさんはお互いのことを知りません。そこに共通の知人であるCさんがいれば、この2人をつなげることができます。

両者のニーズを同時に満たすことができたCさんにはつなぎ手としての価値がありますよね。

これってビジネスの世界ではよくあることで、専門業界にいる人は、中のことはよく知っているけど他の業界はわからない。
そこをつなげることのできる人が重宝されます。

いろんな面で起こる穴(ストラクチャーホール)を埋めることが大事で、情報の流通が活発になった今はかなり埋まってきていると言われていますが、SNSやデジタルのやり取りだけでは見つけられないところも多々あるかなと思います。

みなさんもやったことあるかもしれませんが、つながりって、ただつながるのではなくて、相手の課題やできることを知っていることで、交流を生み出す力があるんですよということです。

6次の隔たり

6次の隔たりとは、簡単に言うと「6人介すと、世界中の人とつながれる」という学説です。
例えば、知り合いづてに6人介せばオバマにつながるよということです。想像つかないですよね。
SNSの登場で人と人の繋がりが見えやすくなったことから、知り合いを介したつながりが起こりやすくなっています。
「あなたの友達のあの人を紹介してよ」というように。

つながりを持つために

最後に、私が普段気をつけている3つのポイントをお話しします。
1つは強みの明確化です。
強みというと抽象的なんですが、得意技やできること、自分が提供できる価値のことですね。
役に立てることを明確にしておくことで、困っている人をサポートしやすくなりますし、新しいつながりが舞い込みやすくなります。

もう1つは興味の発信です。
つながりやすい、見つけてもらいやすい、声をかけてもらいやすくしておくのは大事ですね。

最後はインフラの整備ですね。
自分が発信しやすい、つながりやすい環境を用意しておくことです。
SNSはFacebookでもLinkedInでも良いです。あとは名刺ですね。

手前味噌ですが、名刺交換した相手が何をしているのかわかるようにデジタル化したり、探しやすい状態にしておくのが大事かなと。
あと、デジタルではないんですが、コミュニティを持つことも重要です。

自分がこれから勉強していきたいな、強化していきたいなという分野の専門家と一緒に勉強できる場を作ったり、そういう場に参加することも、つながりを強化、促進するツールになるかなと思います。

まとめ

日比谷氏が語られた社会ネットワーク論について、耳馴染みのある方は少ないと思いますが、これからのコミュニケーションを考えるうえでは確実におさえておきたい分野です。

「弱いつながり」や「6次の隔たり」などは、SNSが発達した現代こそ注目されるべきもので、それらの概念を理解したうえで日々のコミュニケーションをとってみると良いでしょう。

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