アップルは、いわずとしれたビッグ4(Google、Amazon、Facebook、Apple)の1社として、圧倒的な存在感を放つ企業です。しかし、ここまで上り詰めるための道程は平坦なものでなく、複雑に絡み合う判断の連続でした。

本記事では、そんなAppleの、あまり知られていない事実を集めてみました。

1.実はマイクロソフトと共同でフォントの基礎を作っていた

ワープロソフトなどで文字をすごく大きく拡大しても、ドット文字のように、ギザギザになることはありません。これは文字データが曲線やカーブを描くために数学的なデータを用いて作られているからです。

フォント

このような拡大縮小をしても、なめらかなカーブで描かれる書体をアウトラインフォントといいます。

アウトラインフォントは、WindowsやWindows95の前身であるWindows3.1からすでに実装し、今では世界中のコンピュータに搭載されているほど普及しています。

そして、そのアウトラインフォントでもトゥルータイプとよばれる書体を生み出したのが、アップルとマイクロソフトでした。

なにかと噂の絶えないIT業界の巨人とも呼ばれる2社が、共同で開発をしていたなんて驚きですね。

2.世界ではじめて!個人向けコンピュータにマウスを搭載

現在のパソコンに非常に近いシステムを搭載したコンピュータがゼロックス社の研究所で誕生します。しかし、残念ながらこの時は試作機として配布されただけで、販売されることはありませんでした。

その後の1983年1月、アップルが現在のパソコンのようなグラフィカルなデザインのシステムを搭載した「Apple Lisa」を発表しました。
ここで初めてマウスが搭載されたパソコンが登場し、マウスを普及させるきっかけとなったと言われています。

ちなみに、マウス自体の機能としては、箱状の形でマウスのボタンが1つというとてもシンプルなものでした。

参考リンク世界最初のマウスから最新のマウスまで、知っておいて損はないマウスの歴史 - GIGAZINE

3.実は、世界初の表計算ソフトはアップル向けに発売された!?

ビジネスユーザーであれば、言わずと知れた表計算ソフトの登場は、アップルが当時発売していたAppleII向けに発売されたビジカルクでした。

表計算ソフト

マイクロソフトのシステムが搭載されるIBM社のコンピュータが登場する、2年も前から登場していました。
これを機に、当時ホビー向けと見られていたアップルのコンピュータは、ビジネスユーザーをも増やすこととなったのです。

さらに、現在普及しているマイクロソフト社の表計算ソフトEXCELの前身であるマルチプランも、じつはMac向けに発売されていました。
マルチプランは、アップルのグラフィカルなデザイン画面でマウスを使って操作できる表計算ソフトとして注目され、当時は、マルチプラン(表計算)を使いたいがために、Macを購入する人もいる程の人気でした。